電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ハイドンのユーモア~「交響曲第93番」を聴く

2011年06月15日 06時01分02秒 | -オーケストラ
作曲家ハイドンには、ユーモアのセンスが作品に現れているという点で、とても好感を持っています。典型的な作品として、例えば交響曲第94番「驚愕」が有名ですが、この第93番も、思わず笑ってしまうところがあります。

第1楽章:アダージョ~アレグロ・アッサイ、ニ長調、4分の3拍子。重々しく荘重な序奏に続き、力のこもったアダージョが奏されると、アレグロ・アッサイの、活力に満ちた音楽に変わっていきます。
第2楽章:ラルゴ・カンタービレ、ト長調、2分の2拍子。最初の主題は、1st-Vn, 2nd-Vn, Vla, Vc のトップ奏者による弦楽四重奏で奏でられ、オーケストラに引き継がれ、変奏されていきます。その真面目くさった演奏の中、およそ5分頃に、突然ファゴットが(^o^)/
思わず爆笑するか、うふふと忍び笑いをするか、そのあたりは人によりましょうが、ハイドン先生のユーモアは、筋金入りですね。
第3楽章:メヌエット、アレグレット、ニ長調、4分の3拍子。文字通りの舞曲メヌエットです。快活で、思わずくるりくるりと回転しながら踊りたくなる、切れ味の良いリズムです。
第4楽章:フィナーレ、プレスト・マ・ノン・トロッポ、ニ長調、4分の2拍子。前楽章に続き、歯切れの良いリズムと古典派らしい響きのバランスが素晴らしい演奏。ロンドンの聴衆の趣味を考慮したのでしょうか、たいへんすっきりとわかりやすいフィナーレです。

楽器編成は、Fl(2), Ob(2), Fg(2), Hrn(2), Tp(2), Timp., 弦5部。

この交響曲は、ハイドンがロンドンでの演奏会のために書き上げた、いわゆる「ロンドン交響曲」の中の一つだそうです。従来、エステルハージ家の楽団が主人のために演奏するのを通例としていたハイドンが、ロンドンの市民階級を中心とする演奏会に向けた作品として作曲したものです。そう考えると、映画「アマデウス」でしばしばぶっ放したような、あまり貴族的ではないユーモアも、なんとなく理解できるような気がします(^o^)/

1968年の4月19日に、オハイオ州クリーヴランドのセヴェランス・ホールで収録されたアナログ録音で、プロデューサーはポール・マイヤースと記載されています。CDは、SONY の88697489042 という番号の2枚組です。収録後、すでに43年になりますが、録音も明快なものです。

■ジョージ・セル指揮クリーヴランド管
I=8'13" II=5'36" III=4'44" IV=4'40" total=23'13"
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友人は多いほど良いのか?

2011年06月14日 06時02分21秒 | Weblog
友人は、多いほど良いのでしょうか。幼稚園や保育所では、「みんなおともだち」と教えられますし、小学校でも「友達が多い、明るい子」を理想とされると思います。若者向けのドラマなどでは、「あいつ、友達少ないんだろうな・・・」というセリフは、否定的なニュアンスです。

ところが、亡父の生前、私が高校生の頃に「お前は友達が少なくて良いな。」とつぶやいたことがありました。逆じゃないの?といぶかしく思ったためか、よく覚えています。それまで接してきた普通の常識とは逆の見方で、やけに新鮮でした。何のことはない、自宅があまりに田舎なものだから、友人がやってきてたむろするようなことがなかっただけなのかもしれませんが(^o^;)>poripori

では、友人は多いほど良いのか?これについては、全然いないのも寂しいけれど、多いから良いというものでもないような気がします。営業マンならば、知人友人の数は商売に直結するため、多いほど良いのでしょうが、きちんと義理を果たして交際するには、親子二代の冠婚葬祭だけでもかなり大変です。当方、近隣地域在住の高校の同級生と、毎年1~2回、一席設けており、もう10年以上になりますが、その人数は平均して十数名です。その中でも、互いの自宅を行き来するほどの間柄は数名のみ。変わらずおつきあいいただいていることに感謝しております。四捨五入して60年(^o^;)の人生を振り返ると、良い友人を得ることは大切だが、友人が多いほど良いとは限らないのではないか、というのが正直なところです。

むしろ、幼稚園や保育所の「みんなおともだち」や小学校の教育の理念は、集団生活、共同生活への適応のために、わがままを抑え、集団と行動を共にすることができる、そういう目的のための便宜的なものとして掲げられている、という面もあるのではないかと思います。

本日の記事は、友人が少ないのではないかと悩む中学生のために、ちょいと違う視点を提供するためのものでした。こんな考えの大人もいる、ということを知ってもらえたら、幸いです。

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週末農業のお昼どき

2011年06月13日 06時04分38秒 | 週末農業・定年農業
週末農業に勤しむこの季節は、適当に休みながらではありますが、時間を惜しんで働きます。当然のことながら、昼食に手間暇をかけるわけにはいきません。いきおい、簡単料理になってしまいます。たとえばこの日のように、朝のタケノコご飯をおにぎりにして、お茶と漬物、ゆで卵くらいでいただくわけですが、働いた後にはこれが実においしいのです。どんなグルメ・メニューにも勝る味です。食後、一休みするひとときは、健康のありがたさを感じます。
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山響モーツァルト定期でピアノ協奏曲第26番「戴冠式」と交響曲第25番等を聴く

2011年06月12日 06時04分30秒 | -オーケストラ
山形交響楽団が、飯森範親音楽監督のもと、モーツァルトの交響曲全曲を演奏するプロジェクトが進行しています。題して「アマデウスへの旅」。これまでの成果は、CDや音楽配信などで発表されていますが、今回は第13回めになります。本日の曲目は、

(1) 交響曲第11番 ニ長調 K.84
(2) ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」K.537 , Pf:清塚信也
(3) 交響曲第25番 ト短調 K.183

今度はやけに多忙な職場で、いささかくたびれておりますが、山響モーツァルト定期といえば話は別です。昨夜の酒席の疲れで少々眠たいのですが、雨上がりの午後、山形テルサホールへでかけました。

ステージ上に、ヴァイオリンが対向配置で各4プルトの8、ヴィオラ6、チェロ5に、例によってファゴットが加わり、コントラバス3、ホルン2、オーボエ2という楽器編成です。

まず、交響曲第11番からです。第1楽章:アレグロ。第2楽章:アンダンテ。第3楽章:アレグロ。急-緩-急の3楽章構成ですね。若いモーツァルトの音楽は、響きが実に澄んでいるのと、弦楽セクション、とくにヴァイオリンがきらめくような輝きでした。

続いてピアノ協奏曲第26番「戴冠式」です。楽器編成は、独奏ピアノに、Fl(1)、Ob(2)、Fg(2)、Hrn(2)、Tp(2)、Timp.、弦5部(8-8-6-5-3)となっています。ホルンはナチュラルタイプ、バロック・トランペットにバロック・ティンパニを使用します。
第1楽章:オーケストラは、そう速くないテンポで、清塚信也さんの独奏ピアノが軽やかに始まります。現代のピアノは、迫力表現力とも大きいものですが、充分に鳴らしきるというのではなく、あくまでも軽やかに演奏されます。カデンツァもそれは見事に決まりました。後でわかったことですが、その場の即興だったとか。あまりの見事さに、まだ第1楽章の終わりなのに、思わずブラボーと拍手が入りました。
第2楽章:ラルゲット。はじめのピアノは右手だけで演奏されます。きっと、当時は左手で指揮をしていたのでしょう。よくコントロールされた、夢見るような気分にさせてくれるモーツァルトの音楽です。ピアノが第1・第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのトップと協奏した後、オーケストラ全体が入ってきて、アタッカで終楽章へ。
第3楽章:アレグロ。最初はオーケストラから。このあたり、昔はソリストがピアノから手を離して、オーケストラを指揮したのでしょう。やがて独奏ピアノが登場すると、下降したり上昇したり、めまぐるしく動きます。ピアノが第1・第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのトップと協奏する場面がここでも見られ、CDではわかりにくい、実演ならではの発見です。フルートやオーボエなどの管楽器が加わり、全奏へ。独奏ピアノが最初の主題を再現して管弦楽もこれに続き、繰り返されてコーダへ。いや~、華やか、かっこいい!

今日は、最前列の端の方を除き、ほぼ満員のお客さまでした。震災後、しばらくぶりにテルサホールがいっぱいになるのを見たような気がします。そのお客さんの拍手に答えて、披露したアンコールが、これまたすごかった!モーツァルトからプッチーニ、ガーシュインまで聞いたことのある旋律を詰め込んだ超アクロバティックな演奏。清塚信也さんが、モーツァルトをすっかり食ってしまったようですが、もしかすると当時のヴォルフガング君も、こんな感じだったのかな、と思ってしまうようでした。これが、若さというものでしょう。

ここで、15分の休憩です。

プログラムの後半は、モーツァルトの交響曲第25番、いわゆる「小ト短調」です。映画「アマデウス」の冒頭を飾る、あの印象的な曲です。ウィーンから帰ってきた17歳のヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは、同地で知った多くの作曲家の音楽、とくにヨーゼフ・ハイドンの音楽に強い影響を受けます。疾風怒濤の思潮がモーツァルトに示した刻印の一つが、この第25番の交響曲だった、と言っても過言ではないのでは。

楽器編成は、1st-Vn(8), 2nd-Vn(8), Vla(6), Vc(5), Cb(3), Ob(2), Fg(2), Hrn(4) というものですが、とくにフルート抜きでホルンが4本というところが目を引きます。

第1楽章:アレグロ・コン・ブリオ。速めのテンポで始まった「小ト短調」の全奏の緊迫感。それに対比されるかのように流れる、オーボエの音がステキです。繰り返し出てくるオーボエと、それに続く緊迫した全奏、この対比が、荒々しく不安気な主題とともに、鋭い印象を与えます。ホルンを4本も使ったのに、ホルンの音が突出するわけではない。弦楽の中に溶け込みながら、異なる音を組み合わせて全体の中に響かせているのでしょうか。それが、フルートを持たない楽器編成の中で、暗めの、強い印象を与えるのかもしれません。
第2楽章:アンダンテ。ナチュラル・ホルンの水抜きに気をとられていて気づきませんでしたが、いつのまにかヴァイオリンが弱音器を付けていたのですね。鄙びた音色で始まり、ファゴットとの対話がおもしろい。リズムは柔軟でエレガントです。半数近い女性奏者のカラフルなドレスが、視覚的にも優雅さを見せていますが、音楽的にはやや暗めの陰翳を持った優雅さです。
第3楽章:メヌエット。やや速めのテンポで、強さを持ったメヌエットです。舞曲というよりは、もっと別なものになっているようです。トリオ部は、がらりと表情が変わり、田舎風ののどかなフレーズが管楽アンサンブルで見事に奏され、指揮者もここは「おまかせ」といった風情で、思わず心の中でブラボーを叫びました(^o^)/
再び暗く強い、えぐるようなアクセントの音楽に。対比の妙でしょうか。
第4楽章:アレグロ。前の楽章の主題とよく似たテーマで、しかしやや柔らかめに始まりますが、じきに強い緊張感に満ちた音楽に変わって行きます。山響の弦楽セクションの感度の高さがびんびんと伝わる強弱の対比、切れ込みの鋭いシンコペーション、リズム。そして管楽セクションの大健闘です。あ~、いい演奏を聴きました!

一緒に行った妻が少々体調不良で、交流会もそこそこに引き上げてしまいましたが、ピアノ独奏者の清水さんが、交流会参加者を笑わせ、大いに盛り上げていたみたいでした。ピアノだけでなく、話術も達者な方のようです。こんどはもっと別な曲で、また聴いてみたい若手ピアニストです。

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サクランボの収穫が終わったら映画「小川の辺」の先行公開を観よう

2011年06月11日 06時29分48秒 | -藤沢周平
いよいよサクランボの収穫シーズンです。仕事は従来の倍は多忙になっていますので、平日はほとんど雇人の皆さんにおまかせするしかないのですが、なんとか無事に収穫と出荷を終えたいものです。
そして、サクランボの収穫が終わったら、藤沢周平原作の映画「小川の辺」を観るのが楽しみです。6月第3土曜日の18日から、撮影の舞台となった山形県で先行上映が開始されるそうで、我が家にも老母の老人クラブ経由で(^o^;)チラシが回って来ました。近所のお爺ちゃんは、さっそく予約手配したそうな。ふーん、80代の老人を映画館に向かわせるほど、藤沢周平作品の人気はすごいのかと、認識を新たにしました。

『闇の穴』に収録された原作(*)は、利かん気の妹を持て余す兄に対して、奉公人の新蔵の秘めた思いや、新蔵の言うことは聞き分けるという勝気な妹・田鶴が印象的な短篇です。たぶん、田鶴さんは、新蔵が好きだったのだけれど、江戸時代の身分制度の下では、奉公人と恋仲になることなど許されなかったのでしょう。このあたりの抑制された表現が、映画ではどのように描かれるのか、そのへんも見ものです。今から楽しみです。

(*):藤沢周平『闇の穴』を読む~「電網郊外散歩道」2009年8月
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「BUN2」の4月号と6月号を入手する

2011年06月10日 06時00分37秒 | 手帳文具書斎
呼吸器科の定期通院の際に行きつけの文具店に立ち寄り、ステーショナリー・フリーマガジン「BUN2」の4月号と6月号をもらってきました。同誌は、この六月号ですでに36号を数えます。中身の方は、関心の持てる度合いには浮き沈みがありますが、毎号楽しみにしている定期刊行物の一つです。

四月号の特集は、「手書きにこだわる人へ」。パイロットの透明軸の万年筆に「色彩雫」というインクを組み合わせるという提言でスタートします。「カスタムヘリテイジ92」というモデルは、初めから吸入式の仕様で、インク容量が1.2mlと、同社コンバータに比べ約2倍以上の容量とありますから、コンバータは約0.6mlということに。そうか、それで書いてるそばからインクがなくなるんだな、と妙に納得しました。
「最新文具情報」で興味の持てるのは、ジェットストリーム4&1シリーズに新しい軸色が追加されたことぐらいでしょうか。新製品紹介のページでは、サンスター文具のペンジャケットやクツワのワンプッシュ鉛筆ホルダー等が興味深いものです。また、マルマンのルーズリーフの使用例募集も興味深いのですが、当方の行きつけの文具店には、マルマンのルーズリーフノーとは置いていないんですよね~。マルマンは営業が弱い?

そして六月号。「このアイデア文具がスゴイ!」というタイトルの抽象性は、あまり具体的な期待が持てそうにないのですが、案の定、「女子向け文具」特集にはオジサンは手も足も出ませんでした(^o^)/
でも、先ごろ読んだばかりの美崎栄一郎さんが登場する「仕事に役立つ文具活用術」では、透明フィルムタイプの付箋などが興味深いものです。また、「文具講座」のステープラーの説明もおもしろかった。細い針で厚い書類を綴じる「バイモ11」の詳しい説明を読みたいところでした。

と、ここまで書いて、Jetstream ボールペンのインク切れになり、過日の備忘録は中断しておりました。

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今週の通勤の音楽は

2011年06月09日 06時02分04秒 | クラシック音楽
今週の通勤の音楽は、梅雨入り前の爽やかな季節にふさわしく、ハイドンの交響曲です。前期ザロモン・セットで、第93番~第98番までの6曲です。演奏は、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団で、過日、某密林地帯より通販で購入したCD2枚組。
セルのハイドンは、世評の高いものですし、当方も第94番「驚愕」などの有名作品だけでなく、パブリック・ドメインとして公開された、第97番や第99番(*)なども好んで聴いております。
第94番をちゃんと聴くには、車内のロードノイズとカーステレオの環境は不向きなのかもしれませんが、順番に聴いていると、その明晰さに、あらためて感銘を受けます。

(*):ハイドンの交響曲第99番を聴く~公共の財産となったジョージ・セルの遺産より~2010年6月
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佐伯泰英『尾張の夏~居眠り磐音江戸双紙(34)』を読む

2011年06月08日 06時03分12秒 | -佐伯泰英
久しぶりに再開した佐伯泰英『居眠り磐音江戸双紙』シリーズ、佐々木玲圓の殉死の理由はサッパリ理解できず、妻おえいも一緒だなんてどういう思考かと、理系の石頭では解釈不能(^o^;)でした。まあ、扇の収集旅行で一巻を費やしたり(*1)、人の夢の中に入り込んで敵と戦ってしまったり(*2)できるお話だからと、とりあえず疑問は脇に置いといて(^o^;)、第34巻『尾張の夏』を読みました。「終わりの夏」との掛詞じゃなかろうな、との心配は杞憂でした(^o^)/

第1章:「おそめの夢」。江戸では、縫箔修行中のおそめに初潮が来た祝いということで自宅に戻り、声変わりした幸吉とも顔を合わせます。この二人、もっと年齢が上かと思っていましたが、なんとローティーンだったのですね。おそめの遠い夢は、どうも京都で修行すること、みたい。すると、磐音とおこんは京都へ?たぶん、ずっと先に。でも、今は尾張名古屋です。二人は、尾州茶屋という大店をのぞいていて、三郎清定という実力者の目にとまります。なんのことはない、乱暴者退治で用心棒稼業が復活しただけの話(^o^)/

第2章:「尾州茶屋家」。名古屋滞在中の磐音クンは、尾州茶屋家の紹介で、清水平四郎として藩道場で練習できることになります。でも、強すぎるものだから、たちまち注目されてしまうのですね。尾州茶屋家の情報網の中でも、磐音主従の正体はまだ不明ですが、雹田平の一味はなぜ嗅ぎつけることができたのか。本人は、系図屋は過去を探る、と言っていましたが、透視能力があるとは言わなかったはず。このあたり、典型的な作者のご都合主義の発露でしょうか(^o^)/

第3章:「拝領の陣羽織」。尾張名古屋の中部家には、家康公から拝領の陣羽織があり、ドラ息子が用人と組んで、これを質草にしたあげく、偽物で尾州茶屋を騙そうとします。でも、尾州茶屋さんは立派です。磐音の用心棒稼業が役立ちました。それにしても、昔々の有名人の遺品がそんなに貴重なものでしょうか。いやいや、他人のことは言えません。私も山響音楽監督の飯森範親さんや、先のシュロモ・ミンツさんなど、山響に客演したソリストのサインを集めていたりします。似たようなものか(^o^)/

第4章:「美林横流し」。尾州茶屋家にとって、屋台骨の一つが木曽の木材だそうです。それを横流しする一味がいるとの情報に基づき、探索に当たっていた者が捕らえられてしまった模様。定番お約束のシチュエーションではありますが、ここはやっぱり磐音・弥助・霧子の出番でしょう。

第5章:「雲燿と間」。薩摩示現流というのは、一撃必殺の技なのでしょうか。外れるとか手元が狂うとか、「想定外」の事態への備えはないのでしょうか(^o^)/
それにしてもこの物語では、田沼意次本人はまだ一度も出てきていないのではないかと思います。悪役は、飯盛女あがりのおすなとか、虎の威を借る手下の家来とか、金に目が眩んで一服盛る悪徳医者とか、そんな連中ばかりです。何か、大人の事情でもあるのでしょうか。田沼意次の地元への政治的配慮とか(^o^)/



いずれにせよ、第34巻まで到達しました。現代の大人向け紙芝居か立川文庫か、エンターテインメント性にいよいよ磨きがかかっております。

(*1):佐伯泰英『雪華ノ宿~居眠り磐音江戸双紙(4)』を読む~「電網郊外散歩道」2008年10月
(*2):佐伯泰英『冬桜ノ雀~居眠り磐音江戸双紙(29)』を読む~「電網郊外散歩道」2009年11月
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6月上旬のサクランボ果樹園の状況

2011年06月07日 06時01分05秒 | 週末農業・定年農業
この週末、地震にも原発事故にも国会の珍騒動にもめげず(^o^;)、我が家のサクランボ果樹園の手入れをしました。二つある園地の草刈りで、合計すればまるまる一日半、私は自走式草刈り機で、妻は動力刈払機で、爆音を響かせて作業をしました。早生種の「紅さやか」は、すでに少し色づいており、生意気なムクドリたちが色めき立っております。雨避けテントはまだかけておりませんで、これから一仕事です。実の付き方は、昨年の夏の終わりに猛暑だったせいで、多核果(いわゆる双子果)がずいぶん多くなっているようです。見かけの収量が多くなっても、実際には多核果は捨てざるを得ませんので、選果後の歩留まりは、残念ながらかなり悪くなりそうです。



佐藤錦はまだ青く固く、今月中旬以降になりそう。例年、六月の第三日曜あたりが収穫適期ですので、このあたりを中心に収穫作業の予定を立てる必要があります。今年は、大消費地である隣県の状況が状況だけに、出荷は苦戦しそうだとの予想でした。我が家はこれで生活しているのではないから良いようなものの、なんだか大変な事態です。でも、いつもサクランボを楽しみにしている親戚知人に、今年も美味しいもぎたてを送ることができるように、果樹園の手入れを怠るわけにはいきません。



果樹の間に亡父が植えたボタンやバラが咲き、畑は花盛りです。腰を下ろして一休みする時には、そよ風が心地よい。命の洗濯です。


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おやおや?検索ボックスが機能しないぞ?

2011年06月06日 06時01分07秒 | ブログ運営
過日、シューベルトの「アルペジオーネ・ソナタ」の記事を検索しようと思い、当ブログの検索ボックスに「アルペジオーネ・ソナタ」と入力し、検索対象を「このブログ」としたら、検索されずに全部の記事が表示されてしまいました。おかしいな、と思い、検索対象を「gooブログ全て」とすると、ちゃんと検索されます。Ubuntu-Linuxというプラットホームの問題でないことは、同じ現象が WindowsXP 上でも同様であることから証明されます。

ふーむ。これは、たぶんシステム上の問題。知らぬ間に、システム側で変更を加えて、それが間違っている、ということなのでしょう。検索条件に合致するものがなければ、従来は白紙のページが出てきていました。全件表示されるということは、検索実行せずスルーしているということでしょう。gooブログのスタッフに連絡するには、どうすればよかったのかな?gooブログのトップページあたりに連絡方法があったかな?あ、あったあった。

というわけで、状況をメールで報告しました。たぶん、このデザインのスタイルシートが呼び出している検索ルーチンの一部が不備なのでは、と予想しています。さて、いかに?

【追記】
本日、夕方に確認してみたら、ちゃんと検索結果が表示されるようになっておりました。goo ブログの担当者が適切に対処してくれたようで、ありがたい。日曜の夜に連絡して、月曜(の遅くとも夕方)には対応していただいたことになります。確実で素早いレスポンスには、好感が持てます。

ちなみに、写真は、過日、娘が帰省した際に食べた某お食事処の「変わり寿司」。で、お味は?う~ん、当世風マヨネーズ味でした(^o^)/
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片岡啓子「イタリア古典歌曲集」を聴く

2011年06月05日 06時02分47秒 | -オペラ・声楽
この一週間、通勤の音楽として聴いていたのは、片岡啓子(Sp)、ガブリエレ・ピサーニ(Pf)のコンビによる、「イタリア古典歌曲集」でした。DENON のクレスト1000シリーズの中の一枚で、COCO-70469という型番のCDです。片岡啓子さんといえば、本場イタリアで、ヴェルディのオペラで鳴らしたドラマティック・ソプラノです。そして、歌をサポートするのが、ミラノ・スカラ座のピアニストであるピサーニということですから、もうそれだけで、イタリア・オペラ好きの血が騒ぎます。女性の年齢を詮索するのは失礼ながら、たしかほぼ同世代ではなかったかと思います。

収められたイタリア古典歌曲は次のとおり。

1. いとしい女よ~カロ・ミオ・ベン(ジョルダーニ)
2. 愛に満ちた処女よ(ドゥランテ)
3. あなたへの愛を捨てることは(ガスパリーニ)
4. 私は心に感じる(A.スカルラッティ)
5. 樹木の蔭で~ラルゴ(ヘンデル)
6. お前は私を苦しめていなかったのに(チェスティ)
7. もはや私の心には~うつろの心(パイジェッロ)
8. アマリッリ~マドリガーレ(カッチーニ)
9. 菫(A.スカルラッティ)
10. いとしい絆よ(ガスパリーニ)
11. たとえつれなくても(ガルダーラ)
12. 眠っているのか美しい女よ(パッサーニ)
13. ああ私のやさしい熱情が(グルック)
14. お前を賛える光栄のために(ボノンチーニ)
15. 私の偶像である人の回りに~君が姿をめぐりて(チェスティ)
16. もし貴方が私を愛してくれて(ペルゴレージ)
17. 陽はすでにガンジス川から(A.スカルラッティ)
18. 愛の喜びは(マルティーニ)

「カロ・ミオ・ベン」は、非常に丁寧に、じっくりと表現しています。ドゥランテの「愛に満ちた処女よ」やガスパリーニの「あなたへの愛を捨てることは」などの、低音を生かしたピアノ伴奏も、シンプルですが実に魅力的です。ヘンデルの「樹木の蔭で」は、キャスリーン・バトルのCMで一世を風靡した「オンブラマイフ」ですね。カッチーニの「アマリッリ」の繊細な美感は、車の中ではとらえにくいもので、やっぱり自室のステレオで聴くに限ります。「ああ私のやさしい熱情が」は、たいへんドラマティックで、いかにもグルックらしいものです。最後のマルティーニ「愛の喜びは」まで、何度も繰り返すほどに、見事な歌唱に聴き惚れます。



ただし、CDに添付されたリーフレットによれば、録音されたのは1990年の秋、福島音楽堂とのこと。今から22年前の福島県では、人々は美しい音楽を楽しみ、特産の味覚を楽しんでいたことでしょう。記事を書くために録音データを確認して、思わず心が痛みました。

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名曲の条件

2011年06月04日 06時05分11秒 | クラシック音楽
私にとっての名曲の条件は、「何度くりかえし聴いても聴き飽きることがない曲」です。通勤の音楽として、朝晩通してほぼ一週間聴き続けますが、聴き飽きるということはありません。車内は細かく聴き取るには不向きな条件ですが、自宅のステレオ装置で再生すると、様々な発見もあります。若い頃は、流行の音楽もずいぶん聴きましたが、年齢とともにクラシック音楽や、ポピュラー音楽でもスタンダードと呼ばれるものに落ち着いていった理由は、この、何度も繰り返し聴いても飽きることがない、と言う特性によるのだろうと思います。

もちろん、体調や気分によって、受け付けないような時もないではありませんが、時をおいて再び耳を傾けるときには、また音楽の楽しみに浸ることができます。こういう曲は、名曲だなぁと思います。これに対して、残念ながら一時的に流行し熱中しても、時が過ぎたらなんだか古ぼけてしまい、ちょいと聴くに耐えないということもあります。一時的に懐かしさに浸ることはあっても、何度も繰り返して聴くといやになってしまう。こういうのは名曲とは言えないんじゃないかと思います(^o^;)>poripori
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やっぱりすごかった~「ちょっと、これ、すごくない?」の結末

2011年06月03日 06時01分51秒 | Weblog
以前、「ちょっと、これ、すごくない?」という記事(*)を書きました。そのときの結果を報告すると、五月の給油記録から、このときの給油量は 39.0リットルでした。これと、給油時の走行距離 846km をもとに計算してみると、このときの燃料消費率は、なんと

846(km)÷39.0(l)=21.7(km/l)

となりました。やっぱりすごかった!

ちなみに、五月の実績は、2,480km を走り、116.7l 給油しましたので、平均燃料消費率は、21.3km/l となりました。これも、かなりの好成績です。

実は、通勤ルートで毎朝見かけるプリウスがありまして、この車も私と同様にエコランを意識しているらしく、同じような走行パターンを示します。つまり、どの区間を急がずに行けば、できるだけ赤信号で止められないようにできるか、ノンストップ・ドライビングへのチャレンジです。郊外路で遠くの赤信号を目視確認すると、追い越していく車にムキになったりせず、すうーっと走行して青信号に変わったところを通過する、というやり方を、同じように試みている仲間がいるかと思うと、ちょいと嬉しい。

たぶん、プリウス君はもっと良い燃費を示しているのだろうと思いますが、私の「ティーダ・ラティオ」TIIDA Latio のほうも、1t 超の 1,500cc ガソリンエンジン車としては、たいそう良い燃費だと思います。

(*):ちょっと、これ、すごくない?~「電網郊外散歩道」2011年4月
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頭かくして尻尾かくさず

2011年06月02日 06時03分25秒 | アホ猫やんちゃ猫
階段を二階に上がろうとしたら、欄干からなにやらのぞいています。実は某哺乳類のシッポ(^o^)/
いやなに、隙間から顔を出していたのを写真を取ろうと思い、もたもたしていたら、クルリと後ろを振り向いて、こんな恰好になってしまったというわけでした。文字通り「頭かくしてシッポ隠さず」の図。アホ猫いわく、

フン、写真を撮って、どーせアタシをまたバカにしようというんでしょ。その手には乗らないわ。

とのことです。10歳を過ぎて、猫界ではすでにオバサン族に入っている我が家のアホ猫、主人のあしらい方も年季が入っていますので、撮影も困難をきわめております(^o^)/
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待ち時間

2011年06月01日 06時07分02秒 | 手帳文具書斎
先の土曜日、急に思い立って耳鼻科に行ったらずいぶん混雑しておりました。あいにく、手持ちの文庫本も音楽プレイヤーもなし。この耳鼻科には、女性誌と漫画しかありませんので、時間をつぶすのに困りますが、こういうときこそ、手帳の整理です。
(1) システム手帳は、放っておくと、どうしても「太り気味」になりやすい。常時携帯しなくてもよくなったリフィルを外し、別のリフィルに転記するものがあれば、該当事項のみ転記します。
(2) スケジュールの概要を頭に入れます。週ごと、月ごとの予定など、忙しい時ほど「うっかり」が怖いですので、これは大切な作業です。
(3) 必要な情報、準備しておいた方がよい資料などを列挙し、後刻、整備することにしました。
おおよそこんな作業ですが、来客も急ぎの用件も来ず、集中してできるので、たいへんはかどりました。

写真は、ようやく咲いた「黄金丸」です。
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