電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ほんとに久しぶりに音楽CDを購入する

2018年10月16日 06時02分32秒 | クラシック音楽
先の山形弦楽四重奏団の定期演奏会のチケットを入手すべく、山形市七日町の富岡楽器まで行ったついでに、音楽CDを購入しておりました。ほんとにしばらくぶりに入手したのは、ハイドンのオラトリオ「天地創造」、ニコラウス・アーノンクール指揮、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの演奏です。実は、次回の山響定期の予習用でして(^o^;)>poripori

お店でポイントサービスの期限切れを指摘されましたが、全くその通りで、音楽CDを購入したのはかなり久しぶりのことでした。富岡楽器のCD棚くらいの規模があればCD選びも楽しいのですが、多くの街のCDショップはなんだか悲惨な状態になっています。LPの登場も事件だったのでしょうし、LPからCDへの転換も事件ではあったのですが、昨今の状況はこれまでとは様子がだいぶ違ってしまっているようです。

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山形交響楽団第272回定期演奏会でドビュッシー、ペリー、ショスタコーヴィチを聴く

2018年10月15日 06時02分27秒 | -オーケストラ
放射冷却でずいぶん冷えた日曜の午前中に、サクランボ果樹園の管理作業でコスカシバ対策の防除を実施、びっしょり汗をかきました。シャワーを浴びて昼食をとり、午後は山響こと山形交響楽団の第272回定期演奏会です。




時間に余裕を持って出かけましたので、駐車場もなんとか確保でき、開演前のロビーコンサートも聴くことができました。本日の曲目は、グラズノフの「牧歌」Op.103だそうです。関谷智洋さんのホルンに、1st-Vn:平澤海里さん、2nd-Vn:中島光之さん、Vla:田中知子さん、Vc:渡邊研多郎さんという顔ぶれのホルン五重奏曲という形か。もちろん、今まで一度も聞いたことがありませんでしたが、いや〜、なかなかいい曲ではないですか!

さて、今回のプログラムは、

  1. ドビュッシー/交響組曲「春」
  2. ウィリアム・ペリー/トランペット協奏曲(日本初演)
  3. ショスタコーヴィチ/交響曲 第1番 ヘ短調 作品10
    指揮:飯森範親、トランペット:井上直樹

というものです。日本初演となるペリーのトランペット協奏曲はもちろん、なじみのない曲ばかりですが、グラズノフの「牧歌」が良かったので、いい演奏会になる予感。

第1曲めはドビュッシーの「春」。ローマ大賞を受け、イタリア留学中に生まれた作品だそうです。ボッティチェリの絵画「春」から着想を得たのだそうで、「ドビュッシーは印象主義」という評価は当時の絵画の流行から連想されて由来しているのだそうな。

ステージ上の楽器配置は、隙間なく並んでいる感じです。指揮台を中心に、左から第1ヴァイオリン(8)、第2ヴァイオリン(7)、チェロ(5)、ヴィオラ(5)、その右にコントラバス(3)、中央奥にはフルート(2)とオーボエ(2)、その奥にクラリネット(2)とファゴット(2)、さらにその奥にホルン(4)とトランペット(2)、最奥部にティンパニとトロンボーン(3)、ヴァイオリンの左側には、手前から奥に向かって順にハープ、ピアノ、パーカッションとなっています。
曲は第1曲、Tres modere(とても穏やかに)との指示通り、穏やかでいささか眠たくなるような、ぼんやりとした感じの音楽。これに対して2曲めは、Modere(中庸の速さで)と指示されており、最後はキラキラとした感じで終わります。若いドビュッシーの作品らしいものです。

第2曲めは、W.ペリーのトランペット協奏曲。この曲は、今回のソリスト井上直樹さんが飯森さんの指揮でコンチェルトをやるなら、絶対にこの曲をやりたいと、何年も前から言っていたもので、今回ようやく実現したものだそうです。
楽器編成は、ピッコロやイングリッシュ・ホルン、バスクラリネット、テューバ等が加わったほかに、まあステージ狭しと多彩な鳴り物が加わっています。当方の座席から確認できるものだけでも、シロフォン、チャイム、トライアングル、スネアにバスドラム、ボンゴ、タムタム、マラカス、などなど。
第1楽章:「ジャズ・プロムナード」。独奏トランペットがカッコイイ! アメリカらしい鳴り物いっぱいの音楽がなんとも楽しい雰囲気です。第2楽章:「バラード」。独奏者は、少し小ぶりで丸っこい形のフリューゲルホーンに持ち替えて、さらに弱音器を付けたのでしょうか、まろやかな音色で木管との優しい協調もしっとりと、とても聴きやすい音楽になっています。第3楽章:「カーニバル」。ラテンのリズムをバックに、賑やかで楽しいノリノリの音楽です。チケット完売となったほぼ満席のお客様も、ビックリ感動大喜びでしょう!

ここで15分の休憩の後、第3曲めはショスタコーヴィチの交響曲第1番。作曲者19歳、レニングラード音楽院の卒業作品だそうです。なんとまあ、すごいもんです。この曲がワタクシの肌に合う作品かどうかと言われればいささか疑問ありと言わざるを得ませんが、第2楽章の芸が細かい終わり方といい、第3楽章のちょいと気色悪いシニカルな耽美性といい、続けて演奏される第4楽章のエネルギッシュなフィナーレといい、才能あふれる若者の気合の入った作品の、ほんとに見事な充実した演奏でした。良かった〜!




終演後のファン交流会でも、いろいろな話を聞きましたが、一番記憶に残っているのは、指揮の飯森さんが初めて山形に来た時、ソリストの井上さんが山形の「いいところ」をあちこち案内してあげたのだそうです。もし、あのとき山形の魅力を教えてもらわなかったら、今こうしてここにはいなかったかも、と語る飯森さんの言葉は、現在の実感でしょうか。

うーむ。そういうご縁もあったのか。グループ農夫の会に参加して、大蕨棚田の米作りを応援し、毎年「山響棚田米」を育成しているという熱血スーパートランペティスト:井上直樹さんらしいエピソードだと思います(^o^)/

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予約注文していた本が届いたとの報せがあり

2018年10月14日 06時03分50秒 | 散歩外出ドライブ
先月発売された本で、香月美夜著『本好きの下剋上』シリーズの新刊が行きつけの書店に入荷しなかったことから、念のため予約注文することにしました。10月10日発売の同シリーズ『貴族院外伝一年生』が届いたとの連絡が、発売日の前々日に入りましたので、さっそく取りに行きました。全編が他者視点で書かれているようで、主人公であるローゼマインの視点のものとはだいぶ見え方が違うようです。これは読むのが楽しみです。



ついでにもう二冊、文庫本で池井戸潤著『下町ロケット:ガウディ計画』と、先に上巻を入手している飯嶋和一著『星夜航行』下巻を見つけ、あわせて購入してきました。



いずれも、すぐには読めなくても順次読んでいく予定。読むべき本がたくさんあると、何となく心豊かに感じます。ちょいとうれしい読書の秋です。



本日は、午前中にサクランボ果樹園のコスカシバ対策防除、午後からは山響定期演奏会の予定。プログラムは、

  1. ドビュッシー/交響組曲「春」
  2. ウィリアム・ペリー/トランペット協奏曲(日本初演)
  3. ショスタコーヴィチ/交響曲 第1番 ヘ短調 作品10
      指揮:飯森範親、トランペット:井上直樹

とのことです。午後を楽しみに、防除作業を済ませてしまいましょう。

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ONKYOのミニコンポのアンプ、MDもCDドライブも不調に

2018年10月13日 06時02分53秒 | Weblog
以前、二度目の単身赴任生活の楽しみにミニコンポを購入(*1)し、自宅に戻ってからもFM専用アンテナに接続して愛用していました(*2)が、昨年からはMDも録音できなくなっていた(*3)のに加え、こんどはCDトレイが開かなくなってしまいました。2008年夏に購入してから10年が経過し、回転駆動系は経年劣化で動作不良が生じやすくなるのはある意味当然のことでしょう。アンプ部自体は全く異常なしですので、せめてCD部くらいは修理できないものか。MDは一度修理してもらっていますが、もう一度、販売店に持ち込んで相談してみることにしましょう。その間の書斎というか自室の音楽再生環境は、デスクサイドの簡易なPC-audioだけになってしまいますが。

(*1):単身赴任用に、ONKYOのミニコンポを購入〜「電網郊外散歩道」2008年7月
(*2):自宅のFM専用アンテナに持ち帰ったミニコンポを接続する〜「電網郊外散歩道」2010年3月
(*3):ミニコンポのMD録音の調子が悪い〜「電網郊外散歩道」2017年11月

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アホ猫(母)、動物病院に行き少し元気を取り戻す

2018年10月12日 06時02分59秒 | アホ猫やんちゃ猫
我が家のアホ猫(母)、御年20歳です。このところ少し元気がなく、食欲もありません。少々よだれをたらしていて、ぬるま湯は少し飲みますが、冷たい水はしみるらしく飲もうとしません。これはおかしいと、妻が動物病院に連れて行ってくれました。獣医さんは、歯が一本ぐらぐらしているのがあると抜歯したほか、後足の爪が伸びて食い込んでいるとのことで、伸びすぎた爪も切ってくれたそうです。年齢も年齢なので、うかつに薬も使えませんとのことだったそうで、一晩おとなしくしていましたが、翌日にはだいぶ元気が出てきたらしく、前のように朝っぱらからエサをねだりに来ました。

うーむ、それはそれで、嬉しいような困るような……(^o^;)>poripori

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ジェットストリーム単色軸のクリップが折れた

2018年10月11日 06時01分39秒 | 手帳文具書斎
サブバッグの中に入れていたボールペン、ジェットストリームJetstreamの単色軸のクリップが、折れてしまいました。ぜんぜん気づかずにいましたが、どうやらコンビニ等で買い物をする際に、財布を出し入れするはずみで引っ掛けたらしい。もともと三菱のボールペンはクリップに弱点を持つものが多い(*1,2)ように思いますが、最初期に購入した1.0mm/黒の単色軸ですから、ほぼ10年以上は使ってきたはず。もしかすると、プラスチック素材の経年劣化もあったのかもしれません。



(*1):初代パワータンク・ボールペンのクリップが折れた〜「電網郊外散歩道」2012年11月
(*2):三菱シグノSignoRT1のクリップが折れた〜「電網郊外散歩道」2017年3月

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来年はスリムに身軽になりたいものだ

2018年10月10日 06時04分54秒 | 手帳文具書斎
来年度の年間計画を立てるべき時期となりましたので、休日を確認すべく、来年の手帳を購入してきました。例年とは異なり、来年こそスリムに身軽になりたいものだという願いを実現すべく、思い切ってコンパクトな綴じ手帳を選択しました。

高橋書店刊 No.271 1月始まりリベルプラス1(月曜始・土日均等タイプ) (680円) 2018/11月〜2020/3月まで

というものです。コンパクトな紙面ですので、略号を駆使して予定を記載する必要があります。例えば、

11/18(日) 15:00山響 ハイドン「天地創造」

といった具合です。書き込む予定を少なくして、少しでも自由な時間を増やすことが目標です。



そういえば、2002(平成14)年から5~6年ほど綴じ手帳を使ったけれど、それ以外には1988(昭和63)年からずっとシステム手帳を使ってきました。綴じ手帳に戻すのは実に12年ぶりになります。たしかに、大きな変化ではあります。

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久々に週末農業に精を出し、草刈りに従事

2018年10月09日 06時03分47秒 | 週末農業・定年農業
三連休の三日目は、幸いにお天気に恵まれましたので、久々に週末農業に精を出しました。日差しはあたたかいけれど、風はずいぶん涼しい。作業ズボンに長袖のシャツ、その上に軍手と腕カバーというスタイルに、帽子と防護メガネで完全防備。伸びすぎた草を刈るには、自走式の草刈機では太刀打ちできません。先月下旬、風邪と高熱でダウンする前に半分ほど刈っていたのでしたが、以後はほったらかしでしたので、すさまじいことになっていました。動力刈り払い機の替刃も交換して回転部にはグリースを補充し、農協から携行缶に混合油を購入してきて、いざ草刈り!

午後4時頃までかかって、サクランボ果樹園と老母の野菜畑と、ようやく一段落しました。矮性のリンゴ「紅将軍」だけが未収穫のままです。そうそう、サクランボ果樹園のコスカシバ対策防除を実施する必要があります。来週の課題でしょう。



行きつけの書店から連絡があり、予約していた香月美夜著『本好きの下克上・貴族院外伝一年生』が届いたとのこと。早速取りに行き、発売日前にゲット。読むのが楽しみです(^o^)/
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山形弦楽四重奏団第69回定期演奏会でモーツァルト、プッチーニ、ブリッジを聴く

2018年10月08日 06時45分34秒 | -室内楽
三連休の初日はご近所親族の四十九日の法事があり、美味しい冷酒をいただいて午睡も夕方まで延長となりました。連休中日は体調を整えて、いざ山形テルサへ。山形弦楽四重奏団の第69回定期演奏会です。いつもは雰囲気のある文翔館議場ホールでの定期演奏会ですが、今回はプログラムにあるとおり、ピアノ等の設営の都合もあって、山形テルサ三階アプローズでの実施となりました。

  1. W.A.モーツァルト ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K.478
  2. G.プッチーニ 「菊」
  3. F.ブリッジ 「ロンドンデリーの歌」
  4. W.A.モーツァルト ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K.493
      ピアノ:小林 路子

開演前に、山形大学の学生さんによるプレコンサートがありました。急遽決まったらしく、プログラムには記載がありませんでしたが、たびたび出演している平山燎(Vla)さんともう1人の女性のコントラバスのデュオで、グリエール?の「ヴィオラとコントラバスのための組曲」から3曲を演奏しました。3年生の平山さんはたぶん冬以来しばらくぶりで、進歩を感じました。2年生のCbもなかなかの熱演。特に2曲めは、弱音器を付けた効果がはっきりわかり、他の2曲との音色の対比が面白かった。

さて、開演となります。ステージ上には正面奥にピアノが配置され、その前に左からヴァイオリン(中島)、ヴィオラ(倉田)、チェロ(茂木)という形です。ピアノの小林路子さんは、ふわふわのピンクのドレスで登場、黒系の弦楽の男性三人の中にあって、まことに紅一点。

モーツァルトのピアノ四重奏曲第1番は、第1楽章の暗く劇的な始まりで、アレグロの音楽はいかにもモーツァルトのト短調といった感じ。中間部はモーツァルト的軽快さを見せます。第2楽章、アンダンテ。弦楽三重奏だけのところにピアノが入ってきたり、ピアノにチェロだけがそっと寄り添ったり、ピアノの右手は弦と一緒に動きながら左手は独立した低音進行の場面もあり。多彩で優美な音楽です。第3楽章はロンド、アレグロ・モデラート。ピアノと弦楽の自在なからみ合いが堪能できる、チャーミングで溌剌とした音楽です。時折、現代ピアノらしい響きと迫力を感じさせながら、モーツァルトの軽快な疾走感を味わいます。うーん、いいなあ。

第2曲めは、プッチーニの「菊」。これはれっきとした弦楽四重奏曲ですので、第2ヴァイオリンに今井東子さんが焦げ茶のノースリーブで加わります。ステージ左から、1st-Vn、2nd-Vn、Vla、Vc という配置。Vcに続いて始まる音楽は、歌劇作家プッチーニらしく、ひたすら旋律と響きを重視した短い音楽です。弦楽四重奏曲の世界の中では、ちょいと演歌っぽい音楽かも(^o^)/

休憩の後、3曲めはブリッジの「ロンドンデリーの歌」。ブリッジはブリテンの先生で前衛的な音楽を書いた人らしいのですが、この曲はずいぶん親しみやすい音楽です。始めはひそやかにヴィオラに、後には四人にずいぶんはっきりとアイルランド民謡「ロンドンデリーの歌」または「ダニーボーイ」の旋律が出てくると、あ〜、なるほどと思います。ちょっとセンチメンタルな気分になります。

最後は、再びモーツァルトのピアノ四重奏曲で、第2番変ホ長調、K.493です。明るく活発な第1楽章:アレグロ、第2楽章:ラルゲットはピアノから始まる緩徐楽章、やはりピアノから始まる第3楽章:アレグレット。第1番とはいささか異なり、明るく伸びやかな風情が全体を支配します。ピアノ四重奏曲という新しいジャンルを作り、楽譜をたくさん売ろうとしたけれど、第1番は難しすぎると不評で、出版社から契約を打ち切られたのだそうな。別の出版社に依頼した第2番のほうは、少しは対策を考えたのかも知れません。でも内容的にはあまり易しくはなっていないみたい(^o^)/

アンコールは、モーツァルトのピアノ四重奏曲第1番の第3楽章を。やっぱりいい曲ですね〜。ピンクが大好きでピンクの衣装で登場した小林さん、山形Qの男性諸氏にもピンクのハンカチをお願いしたのだそうで、ああ、なるほど、それで硬派の中島さんまで珍しくピンクのハンカチを使っていたのですね! 

さて、次回は第70回定期演奏会となります。期日は2019年1月28日(月)、平日の18:45から、文翔館議場ホールにて、ウェーバーのクラリネット五重奏曲(Cl:川上一道さん)、バルトークの弦楽四重奏曲第4番、伝ハイドン:弦楽四重奏曲「セレナード」というプログラムだそうです。これは楽しみ! さっそく新しい手帳に記入しました。

【追記】
カメラに記録した画像を整理していたら、ちょいと気づいてしまいました。ホールの人も不慣れなのかな。現場のスタッフというよりも担当は事務屋さんなのでしょうけど(^o^)/

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水洗いしたPreppyでミクサブルインク・カートリッジを使ってみる

2018年10月07日 06時06分21秒 | 手帳文具書斎
プラチナ古典ブルーブラック・インクを中字の万年筆でも使いたいという試みは、同社の新製品「プロシオンPROCYON」の中字で決着しましたので、余ったPreppyは水洗いし、乾かして保管しておりました。ふと思いついたのが、プロシオンに添付されていたミクサブル・インクのサンプルです。このまま死蔵するのはもったいないし、どんな感じなのか使ってみたいと考え、試してみました。

添付されていた三色というのは、

  1. Gold Ochre
  2. Aqua Emerald
  3. Dark Violet

それぞれ1本ずつです。



まずは茶色系統だろうということで、Gold Ochre をプレッピーに挿入。インクが浸透するまでしばらく時間がかかります。



ふーむ、黄土色(Ochre)というよりは柿色というか、オレンジ色だな。まずは使い切ることを目標に、使ってみましょう。この色では長文を書き続ける用途には使えないし、タイトルや語句の強調に使えるくらいでしょうから、Preppy(中字)のインクフローの不満はあまり問題にはなりにくいのではなかろうか。

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瀬川晶司『泣き虫しょったんの奇跡』を読む

2018年10月06日 06時05分22秒 | -ノンフィクション
講談社文庫で、瀬川晶司著『泣き虫しょったんの奇跡』を読みました。男の子三人の末弟が将棋を覚え、このゲームを気に入ります。特徴のない平凡な男の子は、小学校の先生に励まされ、同級生で近所の男の子をライバルに、どんどん強くなります。将棋道場で師匠と出会い、中学生チャンピオンとなって、奨励会を目指します。プロへの登竜門である奨励会は、実に厳しい世界でした。とくにその年齢制限、26歳までに四段に昇格できなければ退会という関門を、瀬川君は通過することができない。まるで自分に起こっている現実とは思えないこの挫折感は、察するに余りあります。

しかし、いったんは夢を諦めた彼が26歳で働き始め、大学のII部で学び始めると、捨てたはずの将棋が苦しいものでなく楽しいものに思えるのです。NECの関連会社に就職し、SEとして働く中で、アマチュア強豪として頭角を現していきます。かつて奨励会三段だったという実力はもちろんありますが、プレッシャーがなくなると途端に勝ち始めるというのは、将棋にはメンタルな要素が大きいことを意味します。
年齢制限で奨励会を退会にはなったけれど、対プロ戦績7割以上という実績をもってもう一度プロへのチャンスをと嘆願し、ついに試験戦が実現することになります。

うーむ。奨励会時代の退嬰的な生活はとてもじゃないがまともな生活とは思えません。でも、どんなジャンルであっても再挑戦の物語は心を打ちますが、もう一つ、大事なことがあるのではなかろうか。
それは、「好きを仕事に」することの落とし穴です。中途半端に「好きを仕事に」してしまうと、好きだったはずのものが嫌いになってしまう。「好きを仕事に」して成功するのはおよそ二割で、あとの八割は「好きが苦痛に」なってしまうのでしょう。しょったんの場合、再びアマチュアとして暮らす中で、本当に将棋が好きだとわかったから、カッコ悪くとももう一度挑戦する気持ちになれたのではなかろうか。



もう一冊、河出文庫で古田靖著『奇跡の六番勝負〜サラリーマンがプロ棋士になった日』を読みました。こちらは、試験戦の過程を追ったもので、詳しい内容を知るには良かったけれど、正直言ってやっぱり瀬川さん本人が書いた本の方が面白かった。

映画にもなっているようですが、残念ながら当地での上映はすでに終了しているようです。機会を見て DVD 等でゆっくり観てみたいものです。

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マルマンのメモパッドがなかった

2018年10月05日 06時03分25秒 | 手帳文具書斎
過日、行きつけの文具店に立ち寄った際に、いつも愛用しているマルマンの「メモパッド」を探したところ、見当たりません。少し前までは、方眼罫の「S」や横罫20行の「A」など、A6判サイズで60g/m2という上質なオリジナル・ペーパーのメモパッドがあったのに、全く見当たりませんでした。

しかたがないので、コクヨのカラーメモの黄色などを購入して来ましたが、紙質は圧倒的にマルマンのメモパッドのほうが良かった。コクヨのカラーメモは、色紙が目立って伝言用などに便利ではありますが、万年筆で書くには少々頼りない紙質です。写真は、ストックしているマルマンのメモパッドの残部。




コクヨの営業力なのか、店員さんの商品種類圧縮の努力なのかは不明ですが、定番と思っているものもすこしずつ変化している模様です。今回の教訓は:

いつまでも あると思うな メモパッド!

ですね(^o^)/

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ブラームスのヴァイオリンソナタ集を通勤の音楽にして

2018年10月04日 06時03分27秒 | -室内楽
風邪でしばらく休んだ後の通勤の音楽は、大編成オーケストラで大音量の演奏を選ぶ気力がありませんでした。で、選んだのがブラームスのヴァイオリン・ソナタ集。イツァーク・パールマン(Vn)とウラディミール・アシュケナージ(Pf)により、ロンドンのEMI-アビーロードスタジオで収録された、1983年のデジタル録音です。

CDで繰り返し聴くとき、心に残る曲はその時々の状況〜早朝か夕方か、往路か復路かなどによって違ってくるものですが、今回はなぜか第3番の、重く厚い晩年の作風の中に垣間見える、ため息をつくような音楽が心にしみます。このあたりは、もしかすると年齢的な近さが共感を呼ぶ面もあるのかもしれません。

CDは、CC33-3517という型番のレギュラープライス盤。1987年当時、CDは1枚で3,300円もしたのですね。写真で見るパールマンもアシュケナージも、この頃は実に若かった。やっぱり、思わずため息が出ます。

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ステーショナリーフリーマガジン『Bun2』2018年10月号を読む

2018年10月03日 06時04分40秒 | 手帳文具書斎
ステーショナリー・フリーマガジン『Bun2』の2018年10月号を入手し、読みました。通巻で80号になる今号の特集は、

2019年版 手帳特集

というものです。表紙の写真はいかにも秋らしく黒と茶を基調としたシックなアースカラーで、落ち着いた大人の雰囲気を漂わせています。
内容は、各社のイチ押し手帳を並列的に並べたカタログ風のもので、ブロック・マンスリー型のものが多いみたいです。一時のバーチカルタイプの流行も一段落したということでしょうか。

個人的に興味深かったのは、コクヨのキャンパス・ダイアリーにB6サイズが新登場したことです。今までなぜかB6サイズに冷淡だったコクヨさん、携帯しやすくそこそこ筆記量も確保しやすいB6タイプのメリットを再認識し、商売につなげようとしているのかもしれません。

特集以外では、ナカバヤシから高級筆記具ブランド「TACCIA」が登場し、第一弾として万年筆用ボトルインク「すなおいろインク」全13色が発売されるとのことに興味を持ちました。おそらくは染料インクなのだろうと思われ、色水商売はペイするのかどうか、興味深いところです。



また、恒例の「2018Bun2大賞」エントリーでは、特に興味を引くものはありませんでした。個人的には、今年の文具大賞にエントリーしたいものといえば、

プラチナ万年筆 PROCYON (中字)

あたりでしょうか。

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車用USBメモリーにはお気に入りの音楽が偏りやすい

2018年10月02日 06時04分00秒 | クラシック音楽
カーステレオ用に音楽ファイルを集めた専用のUSBメモリーを作ると、どうしてもお気に入りの音楽ばかりを偏って集める傾向になりがちです。はじめのうちはそれでも良いのですが、途中から「たまには新曲が聴きたい」というムラ気というか希望というか、少々ちがう傾向が出てきます。音楽CDが主体だった頃は、三枚に一枚くらいの割合で未聴のディスクを混ぜておき、これを繰り返して聴きなじむようにしていました。ところが今の車用USBメモリーから、未聴の曲が流れ始めることはまずありません。うーむ。

未聴の曲をCDで車内に持ち込むようにするか、あるいは未聴の曲を意識して加えた新しい車用USBメモリーを用意する必要があるのかもしれません。それはまたそれで、面倒な楽しさかも(^o^)/

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