得てして ちびっ子は面白いことを考えるものです。
レッスンで宿題の課題をこなし、
さて 次は何をしようかなと考えていると、
まーくんは 突然 そ~っと鍵盤を押さえながら、
音がしないように、ねこふんじゃったを弾きはじめた。
すっごく 集中しているまーくん。
そのうち アフタータッチで一度 鍵盤がひっかかって
その後 カクンと鍵盤が下がる感触がわかってきて
楽しんで 音なしで弾いていました。
たまに 音がぽろんと鳴ったら、 ちょっとびっくりして・・。
最後まで 集中して音なしで弾きました。
たぶん まーくんの頭ではしっかり音がしていたように感じられました。
この春から1年生。
このような事で 真剣に遊ぶのはたぶんこの時期しかないかもと思うと、
私も 真剣に音なしを楽しみました。
「さっすがだね 『ねこふんじゃった修了証』をもらった子は
やることがちがうね~」
たぶん こんなことをしたら、叱られるかもしれないと、
最初は私の顔色を伺いながらでしたが、
ほめると 得意満面でした。
まーくんも すぐに成長して、おそらくやんちゃをした面影もなく、
寡黙な男の子になるかもしれないね。
うしろで黙って聞いていて下さったお母さんに、
ピアノだからできることと説明し、
まーくんの集中力を一緒にほめてもらいました。
それにしても アフタータッチが均一になるように
調整してくれていた 調律師にも感謝です。