つまりポジショナリティー《政治的権力的位置》をスルーして、左翼の殉国美談(現代の捨石思想)を称えているという二点が主な批判です。 . . . 本文を読む
日本演劇学界の来年の大会の要項が送られてきました。世界の中の沖縄演劇の位置づけ、日本の中の沖縄演劇の位置づけ、アジアの中の位置づけ、多様なくくりがあるが、沖縄の固有性と普遍性を対象化したいものです。演劇は=生きている現実そのものと捉えていいのではないだろうか? . . . 本文を読む
明け方の空が久しぶりにピンクに染まり、池からは蛙の合唱が聞こえてきた。そのせわしいガーガー、げーげーの中から「--ひょろろ。ぴーひょろろ」とかすかに聞こえてきた鳴き声。たしかにあれは『赤ショービン』でまだこの池の周囲に生息しているのだ。朝の音楽はやがて6時を過ぎるとクマゼミたちの大合唱になる。けたましく夏を支配する蝉時雨に、いつもああ負けていると思ってしまう。彼らもお昼のひと時はぴたっと鳴かなくなる。朝のケタマシイ合唱がまったく静寂に陥るとき、不思議な思いがした。生き物たちの生のリズム、音楽のリズムがある。この世界は無数の生き物たちのコーラスで成り立っている。 . . . 本文を読む