
≪行き場なく彷徨う≫
18歳の身体が細く陰のよう息を殺し
ハムスターのケージをもって立った
どしたの?
んんどこにも行き場がなくって
余計者なんで
何も言えなくて
愛くるしいハムスターが赤い眼を向ける
その眼の色のような顔、
その眼の色のような髪
働かざるものは喰うべからず
余計者は余計者
目ざわり者はいらない
と
目線で刺され
痣だらけの身体で
立った
どうしたの?
いいのよ
こちらも貧しいけど
でも何とか食べてはいけなくもない
だから遠慮なくいたらいいよ
1人で歩けるようになったら
ハムちゃんもいっしょに出て行ったらいいよ
赤い髪がひときわ輝き
人の世の痛さに
きらめく
赤い眼のハムスター
赤い髪の少女
生きている
これはミステリーなのよ
ほら呼吸している
今
これは奇蹟を生きているのよ
だから
そこにいるだけで
いいのよ
いつまでも
いたいだけ
いたらいい!
飛べる日がくるまで
そう飛ぶのよ
心が軽くなるまで
ミステリーだらけで
空っぽな心
空っぽな心を
埋めてあげたい
白鷺さんも
そこに
この漠としたもの
生きている
奇蹟
奇蹟なのよ
赤い眼と
白鷺さん
一日の物語
18歳の身体が細く陰のよう息を殺し
ハムスターのケージをもって立った
どしたの?
んんどこにも行き場がなくって
余計者なんで
何も言えなくて
愛くるしいハムスターが赤い眼を向ける
その眼の色のような顔、
その眼の色のような髪
働かざるものは喰うべからず
余計者は余計者
目ざわり者はいらない
と
目線で刺され
痣だらけの身体で
立った
どうしたの?
いいのよ
こちらも貧しいけど
でも何とか食べてはいけなくもない
だから遠慮なくいたらいいよ
1人で歩けるようになったら
ハムちゃんもいっしょに出て行ったらいいよ
赤い髪がひときわ輝き
人の世の痛さに
きらめく
赤い眼のハムスター
赤い髪の少女
生きている
これはミステリーなのよ
ほら呼吸している
今
これは奇蹟を生きているのよ
だから
そこにいるだけで
いいのよ
いつまでも
いたいだけ
いたらいい!
飛べる日がくるまで
そう飛ぶのよ
心が軽くなるまで
ミステリーだらけで
空っぽな心
空っぽな心を
埋めてあげたい
白鷺さんも
そこに
この漠としたもの
生きている
奇蹟
奇蹟なのよ
赤い眼と
白鷺さん
一日の物語