うさぎさんになった猫のミーちゃん
ある日の深夜、痩せた子猫が家にやってきた
父さんが亡くなって、世界が急に暗くなって
夜歩きをはじめた17歳のお兄ちゃんの後を
2キロもついてきたんだ
やせこけた子猫が哀れに思えて
母さんはお兄ちゃんの猫を飼いたい気持ちを
尊いと思った
この子を大事にしょう
不思議なのは子猫の尻尾が半ば硬くなっていることだった
変だなと思った
やはりどこかおかしい
ちょっと病気じゃないの
まだ少し肌寒いうりずんのはじまり
毛布の上に寝かせてあげた
さっそく今まで買ったことのなかった
猫の食べ物を翌朝買いに行った
その日は冷蔵庫にある牛乳とか
ツナ缶とか、猫が食べそうなものを
皿に入れてあげた
野良猫だったせいか
いずれも口をつけた
ミーちゃんと名付た子猫が我が家の
主人公になった
続く