志情(しなさき)の海へ

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気分転換にとアニメ映画「鬼滅の刃」を見てきた。驚いたのは夜10時過ぎまで小さな子ども連れの家族が~!

2020-11-09 03:42:17 | 映画
ネットを検索したり逍遥していると、なぜか「鬼滅の刃」が気になって夜中に見た。なるほど人気のあるアニメだという事、納得。家族の絆がしっかり書き込まれ(描かれ)ていて、鬼滅隊の主人公たちは涙をポロポロ流す。カラスも涙を流す。闘いの現実の鬼が吸血鬼でもあり、この世の悪のすべてのメタファとすると、それに対抗し、襲われるマジョリティー、弱者の人間(餌食や犠牲になる存在)を守るのが鬼滅隊の使命である。

人間もまた鬼に吸血鬼になる(なれる)ということは、人間の中に鬼は実在するということになり、鬼と人間の争いにとどまらない。両者のグレーゾーンがあり、いずれにも片足を置いている。巨大な鬼と羊の群れ、群れを守る勇者たち!家族の温かい思い出。鬼になった妹を鬼から解放するという物語だそうだが、まだアニメは今後も制作されるのだろう。すでにその漫画を読んでいる友人と見に行ったのだが、メインの筋書きが明瞭で小学生でも入っていけるのだと思えた。夢や記憶、美しい思い出が投影され、現実のファンタジーのようなバトルの間に見えかくれする。そこに悲惨な場面や亀裂も挿入される。

あたたかい家族と理不尽な殺戮、その不幸や悲劇をもたらす対象と格闘することによって強くなる主人公がいる。彼は限りなく他者に優しい。作者は女性なのだろうか。どこかノスタルジアの叙情が流れている。大切なものを守れ❗️と鼓舞するもの~。

どんな表象としての刷り込みが描かれているのか~。血にまみれる家族は戦争の悲惨さへの感性の鈍化を狙っていると友人は話した。シンボリズムとしてはイルミナーティーのパラダイムが見られるとも~。なるほど~。守る。大事な家族を恋人を守るために戦う鬼滅隊員は、戦争に赴く兵士の戦う指針(国を家族を守る)と類似する事が分かる。一方で炭治郎が夢から覚めるために自害しょうとする場面が何度が登場する。これは自殺のすすめの刷り込みじゃないの?と友人が言った。こんな見方もあるのかと、驚いた。

戦争賛美じゃないの?と言われたら、なるほど軍歌のようにナショナルな叙情を掻き立てる何かがが、操作されているのかと思えなくもないと~。ただ鬼にされた妹は人間性を取り戻し、やがて鬼になる炭治郎も無事人間性を回復する物語だと友人は話した。

涙をこぼす主人公たちに人間の優しさが溢れていて、泣かない男子の従来の属性を覆していた。日本人の他者への、弱者への共感指数の低さがデータになっているのだが、炭治郎のようなキャラクターは強くて優しい日本男子が多くなっていく可能性を示唆しているのだろうか?

そう言えば 午後8時10分に始まって午後10時頃終了で、幼稚園児や小学生とご一緒の家族連れを何組か見かけて驚いた。夜型社会沖縄の断面だろうか。友人の話によるとコロナ禍の中で不登校の小中高校生が増え、それが容認されているとの事。それゆえの、余裕のある家族総出の、夜の映画鑑賞なのかもと~、思い直したのだが、実際はどうなのだろう。

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