これは組踊「女物狂い」の母親(今でいえば夫を亡くして懸命に息子を育てるシングルマダーですね。)で胴衣、下裳の上に紅型衣裳を着ています。
こちらは「長者の大主」の女性たちですね。晴れやかです。背中を丸めて同じ扮装ですね。直立した近世の女形の女踊りとはまた違いますね。何時から姿勢が丸くなったのでしょうか?まっすぐ前を見据える顔ではなく幾分うつむき加減に踊っています。肢体のしおらしさがありますね。これが一歩も引いた女性の心象かもしれませんが、女=おしとやかに伏し目がちのイメージは、また演出(振付)によるイメージ化ですね。琉球の女性美です。近世、近代、現代とだいぶ変節してきたと言えるでしょう。
(写真は沖縄タイムスの2015年4月10日の新聞からです。謝)