鶯が鳴きイソヒヨドリが番のワルツを踊る春はまだそこに！

　　　　　　　　　　　　（数ヶ月ぶりにオオゴマダラチョウが姿を見せた朝、デジカメで撮りまくった）

　　　《ホーホケキョ》

　　ホー－ホーホケキョ
　　ホーホーホケキョ
　　ひねもす澄んだ鶯の叫び

　　街中の山小屋は崩れかかる
　　伴奏する
　　小鳥たちの鳴き声

　　　遠く小学校から軽やかなメロディーがひときわ大きく
　　　　響いてくる

　　　　　小学生の男の子の声

　　　　　　ホーホケキョ
　　　　　　ホーホケキョ
　　　　　　ホーホケキョ

　　　　　　君の鳴き声は辺りを包む
　　　　　　君の鳴き声が肝心に響いてくる

　　　　　　　ホーホーホケキョ
　　　　　　　ホーホケキョ

　　　　　　　　もうこれ以上
　　　　　　　　　ホーホケキョと
　　　　　　　　　　叫ばないで
　　　　　　　　　　　ホーホーホケキョ

　　　　　　　　　　ピー、ピー、ピーと
　　　　　　　　　　ピーサーがピー、ピーピーと
　　　　　　　　　　朝の雄叫びのように鳴く

　　　　　　　　　　しかし君の澄んだ恋の叫びは
　　　　　　　　　　ホーホケキョ
　　　　　　　　　　ホーホーホーホケキョ

　　　　　　　　　　祈りのように
　　　　　　　　　　お経のように
　　　　　　　　　　聴こえてくる
　　　　　　　　　　澄んだリズムが
　　　　　　　　　　締め付ける

　　　　　　　　　　澱んだ空気に
　　　　　　　　　　一輪の白いユリの花のよう
　　　　　　　　　　ピー、ピー、ピー、ピー
　　　　　　　　　　耳触りな鳴き声の中に

　　　　　　　　　　ホーホケキョ
　　　　　　　　　　ホーホケキョ
　　　　　　　　　　ホーホケキョ

　　　　　　　　　　　君の切ない恋の
　　　　　　　　　　　メロディー
　　　　　　　　　　　　君のラブレターに
　　　　　　　　　　　　応えられない

　　　　　　　　　　　残酷な仕掛け
　　　　　　　　　　　それも

　　　　　　　　　　　　あの君が永遠の眠りについた時
　　　　　　　　　　　　君の澄んだ恋の叫びとも
　　　　　　　　　　　　お別れだね
　　　　　　　　　　　　　君のホーホケキョ
　　　　　　　　　　　　　君のホーホケキョ

　　　　　　　　　　　　　死は君と私の別れ
　　　　　　　　　　　　　もちろんそうだけど
　　　　　　　　　　　　　ホーホケキョ

　　　　　　　　　　　　　ホーホケキョ
　　　　　　　　　　　　　念仏のように
　　　　　　　　　　　　　身体に染みてくる
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　ホーホケキョ

　　　　　　　　　（推敲なし、出掛けに書いている。鶯がひときわ澄んで鳴いている朝！）
　　　　　　　　　　　オーゴマダラが何ヶ月ぶりかに姿を見せた朝！産卵の季節、愛があふれる春！