志情(しなさき)の海へ

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大きなコンクリートの慰霊塔が立つ日

2011-04-04 01:42:56 | 詩、詩集
あのね

17歳が言った

ヨウ素は日本人は結構とっているらしくて
あまり危険性はないらしいよ

そうなの
でも他のラジウムとかプルトニウムとか
のカタカナのあの
物質はヤバイのでしょう

おれはヨウ素の事を話していたの

そうね
横滑りの頭飛んでいけ!

それにしても
比喩を
思いついた

昔の人は
怖れ多い自然の脅威に神の姿を見たのよね
その超自然の姿を神として奉ったのでしょう

あるいは彷徨える怨霊を鎮めるためにお宮を創った
何らかの形で怒れる神の力を慰撫し災いを避けたかった
のよね

それで
多くの祈りの空間を場を建物を創ったのでしょう

そして
現代の恐怖の対象はコンクリートで密封される原発

巨大な塊

というのはどうかな

大都会の高層ビルを大きな位牌
にたとえた詩があるけど

原発を封じ込めたコンクリートの塊が
慰霊碑
慰霊塔
として怖れられ

やがてそこに香炉が置かれ
線香が焚かれ
人々が
祈る

怒りが二度と爆発しませんように
安らかに鎮座しますように!

なだやすい日々が過ごせますように!

不思議ではない光景

英雄や聖人、恐れの対象を
慰撫し、称えてきた人類の歴史があり
人間は今や自ら生み出した「おそろしきもの」
に祈る!

怒りよ鎮まれ!

だったら
地震や津波はどうなの?
そうだね

地球に祈らざるをえないね

太陽は
ティダ信仰がエジプトとか
この島にもあるしね

すると
遠い昔の
あの自然の脅威に慄いた
時へ戻るんだね

母なる地球
父なる太陽

何か陳腐にも思えるけど

真実は
陳腐で
単純な事
なのかも
しれないね

なんか急に
何千年も前と変わらなくなったね

大きなコンクリートの塊
は新しいよ

そうね
それが文明の現在?!

恐ろしきものは密封しなければ
恐ろしきものは密封しなければ

その真姿を見たら殺される!
真象は隠さねばならない

なんてね
どうこの比喩?

なるほど

多くの巨大コンクリート
慰霊塔が建つんだ!

石棺

石の棺桶だよね

<写真はユダヤ人のための慰霊塔:ミュンヘンのダッハウ収容所跡・2010年8月>







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