《大小さまざまな島のこと=島嶼(とうしょ)》文化は群島論が登場して以来、よく見られる漢字になりましたね。フィリピンのダイバーシティーは普遍性を思考するのですね。根っこになる土着の文化とキリスト教の影響、そしてイスラム教の影響、中国人(華僑)の影響と、複雑さの中で共通する人権や民主主義の志向があるのだと、感じた短い滞在だった。
教育システムはアメリカ方式だから、ジェンダー意識、女性の社会進出は日本よりはるかに世界ランキングは上位である。つまり優秀な政治家や専門職に従事している女性たちが多いのである。国際学会ではカリフォルニアで活躍するコンテンポラリーダンスの教授が基調講演をした。基調講演者は4人ほどだったが、海外で活躍するアジア系の優れた研究者だった。フィリピンの女性研究者の英語力は日本人よりいいと言えそうだ。最近は帰国子女や海外で高校から大学と高等教育を受けた大学院生や若い研究者が増え、どこでも互角に論じる姿が見られるのはいい傾向。
一方タガログ語がキャンパス内で響きあっているのはいいね。母国語を大事にする多言語環境なのだ。他国の植民地時代が長かったフィリピンだが、従属と隷属の歴史の中でしかし民衆は認識や知性を広げ、深めてきたのも事実に違いない。異文化交流には肯定的は面と否定的は面があり、融合もありえる。次のステップへと移行していく思潮もあり、その中で変わらない文化も。
日本や沖縄の貧困が表に出て久しい。沖縄では児童の3人に1人が貧困家庭だとのデータもある。フィリピンでは各地域で貧困家庭の子供たちを中心の演劇活動が盛んだと理解したがー、沖縄ではその問題に特化した文化運動が取り組まれているとは聞いたことがない。
「沖縄県の子どもは、3人に1人が貧困」 全国初の独自調査から官民協働で取り組む「沖縄モデル」
沖縄県の子どもの貧困率は、29.9%ーー。これは、全国13.9%の2倍以上にあたる。沖縄県が独自に調査を行い、2016年4月に公表した結果は、子どもの3人に1人が「貧困状態」にあるというもので、衝撃的なニュースとして報じられた。
独自に子どもの貧困実態調査を行ったのは、都道府県では沖縄県が初めて。全国に比べ深刻な状況が予測されたため、緊急に対策が必要という認識からだ。一般的に、県別の貧困率を算出するには困難が伴うが、調査には子どもの貧困問題に詳しい専門家らのチームが結成され、行政と民間が協力して実現した。
その結果を受け、沖縄県では本格的な取り組みが始まっている。その一つが、10月に沖縄県と民間が協働で刊行した『沖縄子どもの貧困白書』(沖縄県子ども総合研究所編、かもがわ出版)だ。本書では、沖縄県の厳しい実態を報告しながら、地域での取り組みや未来へのプランを提示している。その「沖縄モデル」とは? (弁護士ドットコムニュース編集部・猪谷千香)
【国際】世界「男女平等ランキング2018」、日本は110位でG7ダントツ最下位。北欧諸国が上位 2018/12/18 最新ニュースhttps://sustainablejapan.jp/2018/12/18/gender-gap-index-2018/36138 (転載/謝!)
世界経済フォーラム(WEF)は12月18日、各国のジェンダー不平等状況を分析した「世界ジェンダー・ギャップ報告書(Global Gender Gap Report)2018」を発表し、毎年発表している2018年版「ジェンダー・ギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)」を公表した。対象は世界149カ国。
ジェンダー格差が少ない1位から5位までは、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ニカラグア。日本は110位で昨年118位から8つ上がった。その他、フランス12位、ドイツ14位、英国15位、カナダ16位、米国51位、イタリア70位で、日本はG7の中で圧倒的に最下位。中国は103位で日本より上。韓国は115位だった。
同指数では、「ジェンダー間の経済的参加度および機会」「教育達成度」「健康と生存」「政治的エンパワーメント」の4種類の指標を基に格差を算定し、ランキング付けされている。
※括弧内は昨年順位
- アイスランド(1)
- ノルウェー(2)
- スウェーデン(5)
- フィンランド(3)
- ニカラグア(6)
- ルワンダ(4)
- ニュージーランド(9)
- フィリピン(10)
- アイルランド(8)
- ナミビア(13)
- スロベニア(7)
- フランス(11)
- デンマーク(14)
- ドイツ(12)
- 英国(15)
- カナダ(16)
- ラトビア(20)
- ブルガリア(18)
- 南アフリカ(19)
- スイス(21)
ランキングは上位は北欧諸国。アイスランドは10年連続で首位の座についた。北欧諸国は、評価指標のうち最も差が出やすい「政治的エンパワーメント」で非常に高いスコアを叩き出している。また次に差が出やすい「経済的参加度および機会」でもスコアが高い。一方、「教育達成度」と「健康と生存」では、首位アイスランドから110位日本までの間ではほとんど差が出ていない。北欧諸国の中では相対的に順位の低い13位デンマークは「政治的エンパワーメント」が足を引っ張っている。逆に、上位にいるルワンダ、ナミビア等のアフリカ発展途上国は、内戦の影響で男性が多数命を落とした結果、女性の政治家や従業員割合が多くなり、「政治的エンパワーメント」と「経済的参加度および機会」のスコアが高い。
日本は、2015年が101位、2016年が111位、2017年が114位と順位を落とし、2018年は110位に多少挽回した。日本の評価は、項目ごとに優劣がはっきりしている。読み書き能力、初等教育、中等教育(中学校・高校)、出生率の分野では、男女間に不平等は見られないという評価で昨年同様世界1位のランク。一方、労働所得、政治家・経営管理職、教授・専門職、高等教育(大学・大学院)、国会議員数では、男女間に差が大きいとの評価で世界ランクがいずれも100位以下。その中でも、最も低いのが国会議員数で世界130位(昨年は129位)。その他の項目でも50位を超えるランクは、男女賃金格差のみ。中国も男女差別がある国のように見えるが、高等教育と教授・専門職では男女平等と評価され世界ランク1位を取得。一方で中等教育、出生率、平均余命では男女差があると評価されており日本とは全く逆の傾向。ちなみに中国の国家議員数ランクは59位と日本よりもかなり高い。
日本では、国会議員、政治家・経営管理職、教授・専門職、高等教育(大学・大学院)等、社会のリーダーシップを発揮すべき分野で、ダイバーシティが評価が著しく低い。
【報告書】The Global Gender Gap Report 2018
(つぶやき)
大学も家父長制度が貫かれているようで、指導教官は男性の弟子筋は引き上げても女子の能力をないがしろにするのが沖縄の事例でもある。新聞社主催のXX賞を見ても選考人が同じ人脈でお仲間人事である。そうした学術的な選考人に女性はほとんどいない沖縄である。マッチョの研究者世界である。『沖縄文化』も編集員も全員男性で、家父長制の象徴的な研究者集団である。某女性が物言いをすると、『お前は乗っ取るつもりか』と著名な方に言われたとのことだった。この著名な方のお名前を開示したいがー。ノーベル賞候補の韓国の詩人はセクハラ問題で図書館から書籍まで取り下げられているが、沖縄のセクハラXXさんは、けっこうそのセクハラ行為がよく知られていても、問題になることはない。男性仲間が同じ男性を擁護する傾向が見られる。
沖縄のジェンダー意識は、いいのだろうか?それとも?公務員や企業の幹部に女性たちが登用されているのは好ましい。