nasu_star's blog

那須で自然に親しみ、星と自然を愛するブログ

西村彗星 肉眼彗星になるか!?

2023-08-25 07:50:27 | 星空
昨夜は今年初めての天の川を見ました。

上弦の月がありましたが、天頂付近の白鳥座を流れる天の川が見えました。
今年は天気が良くても空気中の水蒸気が多くて街明かりが乱反射するため夜空が白くなって天の川が見えませんでした。
それと日々雲が多かったです。

一般の方の「天気が良い」と星見人の「天気が良い」には違いがあります。
月明りがある中での天の川を見るのは本当に条件が良く無いと平地では難しいです。
それだけ昨夜は空気が澄んでいたのかも知れません。

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今話題の静岡県の天文家の西村さんが8月11日にご自身での3つ目の彗星を発見し、それが明るくなるとの情報があります。

先日の星空観察会でもこの情報は来場者の方々に共有させて頂きました。

何時、どの方向に見えるのか?

実は現在でも明け方の空に見えていますが、彗星と云うのは太陽に近づいて太陽の熱で氷が融かされる事で、塵を噴出して尾が出来て見えるようになります。

太陽に近づくのは9月に入ってからで、今見てもぼんやりした核が見えるだけであまり尾は確認できません。
9月に入ると急激に加速して太陽に近づいて行きます。

9月6日の状況をシュミレーションすると・・・

これは9月6日朝4:00の北東方面の空になります。
縦横の線はそれぞれ間隔が10度(ほぼ、手をいっぱいに伸ばした拳の縦方向の角度)になります。

6日の彗星は明け方の東北東の空の地平線から握りこぶし分くらいの場所にあります。
光度は6等の予想になっていますので、肉眼で見えるギリギリの明るさなので双眼鏡などが必要です。

ただ、天頂付近にはまだ大きな下弦の月が居て、夜空を照らしているので条件はあまり良くありません。


9月8日になると、同じ4時でも見える高さは低くなりますが光度予想は5.5度になります。
月明かりは同様にあります。

9月11日になると、4:00ではまだ地平線から上がっておらず、4:20頃になって、やっと見えて来ます。
月も大分細くなって(画面上の方)月明かりの影響は少なくなり、光度予測は4.7等になり、条件が良ければ肉眼で見る事が可能な明るさです。


4:30を過ぎると夜明けにより刻一刻と空が明るくなって来てしまうので観望は難しくなって来ます。
画面の左下の方に太陽が有って、彗星は日々太陽に近づいて行くので夜空が暗い状態で見えるのはこの9月11日が限界かなと思います。

予想光度は出されますが、過去の彗星も殆どがそれを下回る事が多くて、本当に素人が見て判るような明るい彗星になるかどうかはその日を迎えてみないと何とも言えません。

でも、もしトイレに起きたりしたらついでに東北東の低空を見てみてください。
箒星が見えるかも知れませんョ。

曜日的には9月10日が日曜日ですので、学校やお勤めの方も早起きして見るには良いかも知れません。

9月10日4:10の状況です。
予想光度は5.0等です。


その後、太陽の近くを通り過ぎて今度は9月14辺りから夕方の西の空に見える様になります。

9月17日には3.3等の明るさとの予想になっています。

ただ、暗くなる前に沈んでしまいますので、見れる時間は極僅かな時間だけになりそうです。


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