先日ブログしたAdobe EncoreによるBlu-rayオーサリングの書き出し時のエラーにより書き出しが出来なかった件について、時間的余裕が出来たのでとことん原因究明してみました。
PremierePro のプロジェクトを半分に区切ってファイル出力したものをEncoreに入力してオーサリング処理してエラーになった半分を更に半分にして絞って行きました。
最後まで絞り切る前に気が付きました。
4K映像だ!
実は、作品の前半部に4Kで撮った映像をハイビジョンに混在して入れてありました。
当然4Kはハイビジョン規格ではオーバースペックで高ビットレートエラーになります。
しかし、本来ならH264エンコード時にハイビジョン規格に揃えてくれるはずなのですが、エンコード処理のバグなのだと思います。
音声だって、本来0dBを超えた部分(拍手などの破裂音)は歪としてそれ以上の値にはならないはずなのに、エンコード結果において0dBを超えたデーターで出力されたりします。(表現が難しいですが、実際には他の部分をー3dBにしているのに元が0dBを超えていた部分がそのままー3dBを超えて出力されると云う意味で0dBを超えた数値には成り得ません)
ただ、音声はグラフ化出来るので飛び出た個所が直ぐ目視で確認できますが、画像にはそのような機能が無いので目視で確認することが出来ません。
まあ、人間が作ったソフトですから何らかの抜け道があって、実際に規格外の高ビットレートになってしまう事も有るのでしょう。
しかし、過去にも4Kファイルを混在で使っても問題は起きなかった事から、今回自転車レースの映像を入れたので、被写体全体の動きが高速で対応しきれなかった可能性があります。
今後その様なエラーの時には一旦 H264の高めのCBRでのハイビジョン規格化にしたものをアセットとしてPremiereに入力してあげる事で、編集プロジェクト全体としては H264コーディックでのVBR処理が正常に処理可能です。
高ビットレートエラーの要因としては他にも有るかも知れませんが、今回の場合においては明らかに上記方法で排除出来たので4K映像が原因だった事は明らかです。
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●Encoreでの高ビットレートエラー時のまとめ
原因:4K映像をH264エンコードでVBR指定でハイビジョン規格にする際に動きが早い映像だとハイビジョン規格を越脱する可能性がある。
対処:4K映像を一旦高め(25Mbps等)のCBR指定でエンコードしてハイビジョン規格に統一したファイルをPremiereのアセットとして使用する。
あ~っ!スッキリした!