いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

「now and then」悲しい歌。 now and then

2023-11-04 20:32:30 | 日記
 (1)P.マッカートニーさんが、これがビートルズ最後の「レコード」と言っているのだから、詞も曲もさわりしか聞いていない中でも勝手なことを書いてもいいのかなと思って書いている。ビートルズ最後のレコードの「now and then」が完成して、11月2日に世界同時配信された。

 (2)当日はビートルズがアマチュア時代に演奏していたリバプールのライブハウスのキャバーンクラブ(現在は別物)に集まって今か今かと「ラジオ」(TVニュース報道)から流れる「その」曲を待って聞きに集まった人たちの様子がTVニュースで流されて、聞いた女性が「悲しい歌」だと言っていたのが印象的だった。

 (3)曲の内容がそうだったのか、ジョンとジョージがすでに他界して「ビートルズ」の最後のレコードを聞くことが「悲しい」という表現だったのかはまだわからない。
 この曲は80年12月ジョン・レノンさんが亡くなる2年前に作った曲で、ジョンがピアノで歌いデモテープを作って残したもので、その時期は仲たがいしたといわれたポールとジョンがまた一緒にやってもいいかと思うようになった時代との情報があり、「now and then」はジョンが亡くなって当時ポールがレコード化に着手して、しかし当時はデモテープからピアノとジョンの声をきれいに分離して取り出すことが技術的にむずかしくて断念したといわれる。

 (4)それが最近のIT、AI技術の進化でデモテープからピアノとジョンの声をきれいに分離して取り出すことが可能になって、これにポール(b)がリンゴ・スターさん(ds)とあらたに演奏を入れてそこにジョージ・ハリスンさん(g)の過去のエレキとアコースティックギター音源(一時レコード化しようとした時に当時健在のジョージのギターギグが収録されていたのかもしれない)も使って「4人のビートルズ」として「now and then」は完成し、11月2日に世界同時配信、レコード化された。

 (5)このポールの81才の「約束」(レコード制作するという記者会見は本ブログにも書いた)意欲は、70年代後半のポールとジョンがまた一緒にやってもいいかという境地になったことを証明し裏付けるものだ。

 (6)ジョンがその後も健在で生存していれば、4人の実在「ビートルズ」としてまた歴史をあらたに変える革命ビートルズの音楽にめぐりあえるのかと思うと、音楽の世界も今の姿とは全然違ったものになっていたのは間違いない。

 (7)「now and then」は、「時々、折々」ともいえるし、「今、これから」ともいえるし、「今、そのころ」ともいえて、ポールとジョンの「時々、折々」のこと、「今、これから」のこと、「今、そのころ」のこととも読める、ジョンとビートルズの「悲しい歌」だ。



 
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