(1)不法入国をすれば国外退去処分というのが相手国との友好関係配慮のためにとる一般的な行政処分措置だ。尖閣諸島を巡っては日本、中国が双方ともに領有権を主張しているから、実効支配している日本の排他的経済水域(EEZ)をたびたび中国艦船、漁船が侵入侵犯行為をくり返して、自国主張を実行に移して挑発行為に出ている。
そのたびに日本の海保巡視船が警告してEEZ域外へ追放して行政対応をしているが、中には10年の中国漁船のように敵対妨害行為をくり返してだ捕、船長逮捕という刑事事件対応とするものもある。
それでも結果として中国側の抗議強硬姿勢に合わせるかのように身柄保留のまま船長を釈放して国外退去処分とするから、外交対応原則論からは外れない国際友好柔軟姿勢は一応配慮している日本外交といえる。
(2)一方、主権国家の外国大使館、条約にもとづく軍事基地は国際法上、条約上、治外法権化が認められているから、主権国家といえども一切手を下すことなど出来ない聖域(sanctuary)だ。
大使が使用する公用車は動く治外法権でナンバーも特別で、主権国家の法的適用を受けない特別対応、権利の対象だ。これが国際社会、政治の守られるべき共通のパラダイム(paradigm)だが、日本国内でもこの特権を利用しての外交官の交通法規の理不尽な振る舞い、素行の悪さが話題になることもあり、その国の民主度、開放度の評価の判断材料ともなっている。
(3)27日夕の北京市街地自動車道路で日本の駐中国大使の乗った公用車が、何者かの車に進路を遮(さえぎ)られて公用車の日本国旗を奪い取られるという襲撃事件が起きた。
尖閣諸島を巡る領有権争いで実効支配する日本に対する中国国内の反日抗議行動の一連の事件と見られるが、同車の同乗者が写した実行者、襲撃車の写真提供により中国当局は複数の実行中国人を特定したと発表した。
中国国内ではどういう報道がされたか、あるいはされなかったかは不明だが、尖閣諸島領有権問題で日本政府の方針に反する問題発言ですでに駐中国大使の交代が発表になったあとの辞任大使への犯行だった。事情を熟知した者の安易な政治的因果関係はあるのか。
(4)中国国内では反日感情からツィッターで同実行犯を英雄視する、愛国行為で逮捕すべきでない書き込みが多数あって(報道)、中国当局の出方、対応が、中国の民主度、開放度が注目される。
主権国家として、治外法権の大使公用車が襲撃(to assault the ammbassador public car)され安全が損なわれるということになると、国家の統治能力、責任(governance)にかかわる重要問題となる。
(5)行為そのものは日本に対する挑発的、挑戦的な国益侵犯重大事件だ。在日中国大使館側は「事件は偶発的」で「日本の冷静な対応」を求めているが、あまりに「実態」とかけ離れたいつもの傲慢な建前認識で、領有権対応ごとき同様の寛容に済ますことなど出来ない事件だ。
(6)しかし、「外憂内患」山積の折の国会休止政治というのも、どういう国民の安全、生活、権利に対する政治責任なのだろうか。
そういう政府、政治の足元を見透かされた海外からの挑戦的な反日行動が目に付く現実だ。
政治の質を建て直さないと、あるいは確立しないと、憲法が言う国際政治、社会で名誉ある地位など占めることなど到底むずかしいだろう。
そのたびに日本の海保巡視船が警告してEEZ域外へ追放して行政対応をしているが、中には10年の中国漁船のように敵対妨害行為をくり返してだ捕、船長逮捕という刑事事件対応とするものもある。
それでも結果として中国側の抗議強硬姿勢に合わせるかのように身柄保留のまま船長を釈放して国外退去処分とするから、外交対応原則論からは外れない国際友好柔軟姿勢は一応配慮している日本外交といえる。
(2)一方、主権国家の外国大使館、条約にもとづく軍事基地は国際法上、条約上、治外法権化が認められているから、主権国家といえども一切手を下すことなど出来ない聖域(sanctuary)だ。
大使が使用する公用車は動く治外法権でナンバーも特別で、主権国家の法的適用を受けない特別対応、権利の対象だ。これが国際社会、政治の守られるべき共通のパラダイム(paradigm)だが、日本国内でもこの特権を利用しての外交官の交通法規の理不尽な振る舞い、素行の悪さが話題になることもあり、その国の民主度、開放度の評価の判断材料ともなっている。
(3)27日夕の北京市街地自動車道路で日本の駐中国大使の乗った公用車が、何者かの車に進路を遮(さえぎ)られて公用車の日本国旗を奪い取られるという襲撃事件が起きた。
尖閣諸島を巡る領有権争いで実効支配する日本に対する中国国内の反日抗議行動の一連の事件と見られるが、同車の同乗者が写した実行者、襲撃車の写真提供により中国当局は複数の実行中国人を特定したと発表した。
中国国内ではどういう報道がされたか、あるいはされなかったかは不明だが、尖閣諸島領有権問題で日本政府の方針に反する問題発言ですでに駐中国大使の交代が発表になったあとの辞任大使への犯行だった。事情を熟知した者の安易な政治的因果関係はあるのか。
(4)中国国内では反日感情からツィッターで同実行犯を英雄視する、愛国行為で逮捕すべきでない書き込みが多数あって(報道)、中国当局の出方、対応が、中国の民主度、開放度が注目される。
主権国家として、治外法権の大使公用車が襲撃(to assault the ammbassador public car)され安全が損なわれるということになると、国家の統治能力、責任(governance)にかかわる重要問題となる。
(5)行為そのものは日本に対する挑発的、挑戦的な国益侵犯重大事件だ。在日中国大使館側は「事件は偶発的」で「日本の冷静な対応」を求めているが、あまりに「実態」とかけ離れたいつもの傲慢な建前認識で、領有権対応ごとき同様の寛容に済ますことなど出来ない事件だ。
(6)しかし、「外憂内患」山積の折の国会休止政治というのも、どういう国民の安全、生活、権利に対する政治責任なのだろうか。
そういう政府、政治の足元を見透かされた海外からの挑戦的な反日行動が目に付く現実だ。
政治の質を建て直さないと、あるいは確立しないと、憲法が言う国際政治、社会で名誉ある地位など占めることなど到底むずかしいだろう。