民主党政権になって、臨時国会が開催され、50分以上に及ぶ首相の所信表明演
説、各党代表による代表質問(衆院では、迅速審議をうたって民主党は質問回避)
というセレモニー(ceremony)の1クール(kur)が終わった。
所信表明といい、その後の政府(首相中心の)答弁といい、意気込みが全面に出
た情緒的(情緒に酔っているようで)、心象的な言葉、内容が強く、具体的な政治
性に欠ける、通り一辺倒のものだった。
政権交代による初の国会論争に、未だ政権30日の民主党のそれまでのように
「肩に力が入りすぎ」ているムード、現状がすべてに出た感じだ。
政治主導をテーゼとする民主党政権の30日は、国民の支持、期待に応える、大
きく間違った方向には向かっていないことは、評価できる。
そのなかで、(1)政治主導による行政改革のメイン・アイテムとなる国家戦略
室(局)の編成、整備が進まず、まったく機能していないのは、政府の具体的な政
策プロセス不在の政権のエンジン(engine)不完全燃焼を示すものだ。
(2)行政刷新会議も、当初の30人体制が党の横やりが入って、7人体制に縮
小され、数百項目はあった点検アイテムも大幅に縮減されそうで、聖域(sanctuary)
をもうけない行政のムダがどこまで省けるのか。
政権交代で国民が民主党に求めた、期待、希望に応えるものではない。メディア
もこれらの問題で沈黙同然なのは理解できない。
消費社会は、昨年末の世界同時不況から抜けきれず、今年冬のボーナス(bonus)
も平均15%カットという、きびしい年末をむかえる。
有効な政策を「スピーディー」に「効果的」に実行する必要が求められている。
政府と党との向かうベクトルの違い、一体感の不在も顕著だ。政府も党も、それ
ぞれ別人格として有効に機能すべきものではあるが、「一体」となって政治主導の
行政運営を推進することが、国民の支持、期待に応える大きなエネルギー源だ。
双方のベクトルの違いが、メイン・アイテムの国家戦略室(局)、行政刷新会議
構想(design)に大きな影を落としている。
党のことは幹事長にまかせる、首相のリーダーシップのようだが、党の独断(dogma)
が政府にも、政策にも暗い影を落としている現状を早く修正しないと、国民「不在」
の政治システムに回帰する懸念はあり、政治主導のテーゼが看板倒れになる危
険性がある。
所信表明の時間の長さと、わかりやすい言葉、表現、内容で前政権との区別をは
かったセレモニーは終わり、具体的な国政の論争のステージとなる予算委員会が始
まる。
政治主導のあたらしい政治スタイルによる、きめの細かい説明責任を果たして、
具体的な政治性のある政策テーマ(politic thema)を国民に示してほしい。
説、各党代表による代表質問(衆院では、迅速審議をうたって民主党は質問回避)
というセレモニー(ceremony)の1クール(kur)が終わった。
所信表明といい、その後の政府(首相中心の)答弁といい、意気込みが全面に出
た情緒的(情緒に酔っているようで)、心象的な言葉、内容が強く、具体的な政治
性に欠ける、通り一辺倒のものだった。
政権交代による初の国会論争に、未だ政権30日の民主党のそれまでのように
「肩に力が入りすぎ」ているムード、現状がすべてに出た感じだ。
政治主導をテーゼとする民主党政権の30日は、国民の支持、期待に応える、大
きく間違った方向には向かっていないことは、評価できる。
そのなかで、(1)政治主導による行政改革のメイン・アイテムとなる国家戦略
室(局)の編成、整備が進まず、まったく機能していないのは、政府の具体的な政
策プロセス不在の政権のエンジン(engine)不完全燃焼を示すものだ。
(2)行政刷新会議も、当初の30人体制が党の横やりが入って、7人体制に縮
小され、数百項目はあった点検アイテムも大幅に縮減されそうで、聖域(sanctuary)
をもうけない行政のムダがどこまで省けるのか。
政権交代で国民が民主党に求めた、期待、希望に応えるものではない。メディア
もこれらの問題で沈黙同然なのは理解できない。
消費社会は、昨年末の世界同時不況から抜けきれず、今年冬のボーナス(bonus)
も平均15%カットという、きびしい年末をむかえる。
有効な政策を「スピーディー」に「効果的」に実行する必要が求められている。
政府と党との向かうベクトルの違い、一体感の不在も顕著だ。政府も党も、それ
ぞれ別人格として有効に機能すべきものではあるが、「一体」となって政治主導の
行政運営を推進することが、国民の支持、期待に応える大きなエネルギー源だ。
双方のベクトルの違いが、メイン・アイテムの国家戦略室(局)、行政刷新会議
構想(design)に大きな影を落としている。
党のことは幹事長にまかせる、首相のリーダーシップのようだが、党の独断(dogma)
が政府にも、政策にも暗い影を落としている現状を早く修正しないと、国民「不在」
の政治システムに回帰する懸念はあり、政治主導のテーゼが看板倒れになる危
険性がある。
所信表明の時間の長さと、わかりやすい言葉、表現、内容で前政権との区別をは
かったセレモニーは終わり、具体的な国政の論争のステージとなる予算委員会が始
まる。
政治主導のあたらしい政治スタイルによる、きめの細かい説明責任を果たして、
具体的な政治性のある政策テーマ(politic thema)を国民に示してほしい。