いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

宇宙ビジネス時代。 an era of space business

2021-07-31 20:31:21 | 日記
 (1)コロナ対策で東京都では夜間はビルの看板、ディスプレイ照明が消されて、夜空の星々を眺めるにはいい暗さになった。宇宙へのあこがれ、関心、興味は特別高度な訓練を受けた専門家集団だけのものではなく、米国では民間宇宙船で民間人もひとときの宇宙旅行を楽しめるまでになった。

 まだ地球の軌道を回るとか国際宇宙ステーション、月に行くというレベルではなく、地球の成層圏を超えて宇宙空間にほんのしばらく滞在して地球に帰ってくる宇宙旅行だ。

 (2)GAFAといわれる巨大IT企業の国家予算並みの財力を持つCEOたちが巨額の料金を払っての宇宙旅行だが、宇宙から地球を眺めると価値観が変わるといわれて、何となくわかる気もする。そのうちG7首脳会議が国際宇宙ステーションで開かれる、ということもあるかもしれない。

 国際宇宙ステーションでG7サミットが仮にもし開かれるとすれば、中国、ロシアの首脳も招待して世界共有体の青い星の地球の未来、平和、発展について語り合うのも夢があっていいのではないか。

 (3)宇宙から眺める青い星の地球の将来、未来についてこれまでの狭い偏屈な首脳同士の価値観、思想、思考が変わるとすればこしたことはない。地球に帰ってきたら現実、元の木阿弥では意味がないが、宇宙時代の夢でもある。宇宙開発、利用にしのぎを削る世界の政治指導者には宇宙空間からの地球を眺めることをすすめたい。

 宇宙から青い星の地球を眺めて、人類共有の地球の大切さ、共有性、価値、働き、重さを見直して運命共同体、平和の思いを感じ取ってもらいたいものだ。

 (4)地球の成層圏を超えての宇宙旅行計画では、地球から長いレールを伸ばしてエレベーター方式で宇宙に行くというのも聞いたことがあり、それができればジャックと豆の木の現代版というおもしろさだ。

 米国政府は火星に人を送り込む計画もあり、宇宙の軍事利用、国威発揚ではない人類共通の見果てぬ夢、宇宙の神秘、関心への実現計画であってほしいものだ。

 (5)GAFAのCEOたちは未知の宇宙への興味本位、夢からひとときの宇宙旅行を体験したのではなく、未来の宇宙ビジネスの開発、利用を考えてつなげたい野望、動機、意向があるのではないのかと考える。

 彼らはエグゼクティブ(executive)だから、大金を払ってタダでは宇宙から降りてはこない。

 

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メダルラッシュと経済成長。 medal rush and economic growing

2021-07-30 20:00:06 | 日記
 (1)世界的なコロナ感染拡大、パンデミックで感染者数の多い上位国が米国、ロシア、インド、フランス、ブラジル、英国など政治、政治指導者が問題を抱えて不安定な国だった。当時のトランプ米大統領は大統領選中でもマスクを着けずに大集会を開催して、支持者の多くもマスクなしの応援が目についた。

 (2)ロシアではワクチンの臨床試験を省略して安全性、副反応の実証もないワクチンをいち早く認証して国力を誇示して、中央アジア諸国ではコロナは風邪のようなものとうそぶく指導者もいた。フランスは富裕層優遇税制でマクロン大統領が国民の批判を受けて、国内各地で過激な反対デモが発生して、英国はEU離脱交渉が進まずに首相が交代した。

 (3)政治、政治指導者が問題を抱えて不安定といえば日本も感染上位に顔を出しそうなものだが、ここは従来からマスク社会が定着していたお陰か国民性か、爆発的な感染者増の欧米社会とは一線を画した感染者数で推移した。

 しかし東京五輪を無観客で強行開催しても懸念されたように5日目には東京で1日3千人以上の最大の感染者数となり、さらに増えることが考えられる中で、菅首相は東京五輪を無観客で開催した以上か、覚悟の上での中止しないと明言した。

 (4)もはや日本は十分にコロナ感染拡大国として政治、政治指導者が問題を抱える不安定国だ。IMFが世界経済見通しの2021年の実質成長率で日本(2.8%)は先進国(5.6%)、新興・途上国(6.3%)の半分という低評価だった。

 米国(7.0%)、中国(8.1%)、ユーロ圏(4.6%)にも大きく水をあけられて、こちらはコロナ社会での政治、政治指導者の政策、対策で大きく遅れをとることになった。

 (5)IMFは日本の4度の緊急事態宣言などで飲食店などの営業制御が響いたと分析しており、欧米などに比較してワクチン接種の遅れも影響していると考えられる。もちろんコロナ・パンデミックは収束しているわけではなく、経済成長など考える前に国民の生命、安全の維持が最優先に考えられることであるが、世界はワクチン接種の浸透で普通の生活、経済活動再開が進んでいる中で日本だけ実質成長率が格段に低いのは、コロナ感染者数の「反比例」としてのそれだけ日本がコロナ感染拡大を抑えているわけでもなくて実質成長率からは政治、政治指導者が問題を抱えて不安定だということだ。

 (6)東京五輪はコロナ社会の中で地元日本有利といわれ、日本のメダルラッシュに浮かれている場合ではなく、無観客だからコロナ感染状況がどんな事情であっても何があっても東京五輪は中止しないでは、IMF実質成長率統計同様、ひとり日本の政治、政治指導者の政策、対策、責任が世界から問われることになる。

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難民・選手団と日本。 refugee olympic team and japan

2021-07-28 20:05:08 | 日記
 (1)スポーツと政治は別ものは五輪でなくとも有名無実化している。政治主導の成果主義でロシアでは国をあげてのドーピング違反で東京五輪では国での参加が認められていない。五輪選手団で来日して自国の軍事政権に反対意思、行動を示して亡命する選手もいて、かっては人種差別に抗議して米国黒人選手が表彰式で揃って黒い手袋をした拳を掲げて抗議したことも鮮明だ。

 (2)前回リオ五輪で初めて結成されて参加した難民選手団(refugee olympic team)が東京五輪でも前回の3倍の29人(報道)が参加している。日本は難民認定では厳しい姿勢をとっている。政府の方針は16年に東京五輪が予定されていた20年までに「社会に不安を与える外国人を大幅に減らす」(法務省)ことだった。

 (3)難民問題は「救済本質論」と「経済効果論」が錯綜(さくそう)して欧米では積極的に難民を受け入れる政策で、戦争、貧困から逃れるように大量の難民が受け入れ先進国に殺到して、EUでは受け入れ容認国のドイツとこれに反対する英国が対立(経済、貿易問題も内在)して英国のEU離脱に発展した。

 難民受け入れ国ドイツもアフリカからのあまりの大量の難民流入で規制に転じたが、バイデン米政権はトランプ前政権の移民、難民排除から従来の受け入れ体制に戻して、しかし急増するメキシコ、南米からの大量の米国を目指す難民の対応に苦慮している。

 (4)日本が難民申請に厳しいのは幕末時代に鎖国政策をとって海外社会と隔離して、世界大戦敗戦により一時米国の占領支配を経て戦後団塊世代の人口、労働力増により経済復興を果してきた時代、社会背景があり、政治でも強い保守思想の自民党長期政権が支配してきた社会思想も影響している。

 小さい狭い国土に1億人以上の国民人口で大量の外国人を受け入れる余裕もない社会事情もあり、社会思想として外国人との共生理論もしばらく根付いておらずに、「社会に不安を与える」(法務省)外国人としての社会認識だ。

 (5)しかし少子化社会を迎えて外国人技能研修性、技術者の人出が必要な時代、社会となって、時代の国際化の中で国際交流、企業の世界進出も普通となって社会のグローバル化が進んでいる。

 外国人、難民への対応、対策でも環境の変化、見直しが進んでおり、少子化対策としても外国人労働力の受け入れは必要な社会構成、環境だ。GDP3位の経済国日本が難民を経済活動の労働力としてどう取り入れていくのか、いけるのか一時保護だけでない経済動力論(dynamism)として考えることも必要な時代だ。

 (6)スポーツ、五輪活動を利用しての自国の軍事政権への抗議、帰国拒否、来日後の選手の行方不明事件も報じられてスポーツと政治のかかわりの強さ、深さが目立つが、東京五輪で難民選手団を受け入れたように難民審査に寛容であるべきことがGDP3位日本の役割だ。

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垣根を超えるグローバル・アスリート。 cross over the hedge of global athlete

2021-07-27 19:53:54 | 日記
 (1)東京五輪と距離を置く経済界をエコノミック・ディスタンス(economic distance)と書いたが、開催してみれば日本のメダルラッシュで東京株式市場は26日に開催前より285円高の2万7833円と買い注文が続いて(報道)、市場関係者は「五輪での日本人のメダル獲得は、株式市場では心理的にプラス」(同)としてスポーツ用品などを扱う企業の株価が大幅に上昇(同)した。

 (2)東京五輪を招致した安倍前首相、引き継いだ菅首相が東京五輪開催に経済効果に期待して政権維持の活力に動いとみられる。世界的にコロナ感染拡大、パンデミックの中で行動規制、自粛要請で地元日本に有利な五輪という見方は多く、期待の水泳競技での苦戦もあるが五輪戦前の見方どおりの日本の躍進につながっている。

 (3)東京五輪ではスケートボード、サーフィン、ボルダリング、空手があたらしく種目追加されて、「スケボー」では男女とも日本選手が金メダルを獲得して、特に女性選手では13才の中学生アスリートが1位となり「世界中で知らない人がいないくらい有名になりたい」(報道)とまだ幼い、あどけない笑顔で答えた。メダルアスリートの若い、幼い年令の垣根(cross over the hedge of global athlete)を超えた。

 世界ランキングでは5位と上位がいる中での13才の金メダリストは、コロナ下での東京五輪の日本有利の象徴的な存在だ。

 (4)スケボー本場は米国とみられている中での男女金メダルは、エネルギーだけでない器用さ、こまやかさ、ていねいさの国民性、社会性も影響したのか勝手に連想してみたりしているが、大柄な外国人に比較して小柄で軽く、器用な日本人に向いているスケボーともいえて、これからも難易度の高い技に挑む若いスケボーアスリートが続いていく予感はある。

 (5)13才の中学生アスリートの金メダリストの国旗、国歌の表彰式はふさわしいのか、しかし13才の金メダリストが現実のものとなる中で、13才に固い国家観を期待しても始まらない、マッチングしているのか、これまでも国旗、国歌のない表彰式の提言はあり、本ブログでも国威発揚に利用される五輪で国別のメダル獲得数表示は必要ないと書いた。

 スケボー、サーフィン、ボルダリング(スポーツクライミング)は若者の日常性に浸透して親しみやすい都市型、自然のスポーツ、遊びであり五輪が変われる契機にしたいところだ。

 (6)13才のスケボー金メダリストも「世界で知らないぐらいの有名に」と言っているように、時代はグローバル化が定着して世界が手の届くところにきており、若者は固い国家観にこだわりもなく若くして世界を目指して海外勉学に挑戦する姿勢も今回の活躍を押している。

 (7)3位が2位を讃えて、2位が1位を讃えて、1位が3位を讃える、国家も国歌も国境もないグローバルスポーツが新時代の五輪だ。
 東京五輪開会式ではJ.レノンの「イマジン」がひびいた。

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東京五輪とエコノミック・ディスタンス。T. olympics & economic distance

2021-07-24 20:07:57 | 日記
 (1)聖火は昇る日か沈む日か。東京五輪の開会式を観ていて、日本は世界からどうみられているのかと考えた。まさかある時代までのチョンマゲを結って着物を着て刀を差していると思っているところはまず考えられないが、今は中国とともにアジアを代表して世界に影響力を示す経済国で自動車など輸出産業で世界の新産業革命を支えるGDP3位の経済国という印象は強いだろう。

 (2)隣国中国の広大な国土、人口に比較して直下の細長い小さな国でよくやっていると思われているのか、中国、韓国との過去の旧日本軍によるアジア植民地占領支配の影響もひきづっており、輸出産業経済で世界に進出して存在感を示せば示すほど逆に警戒感もあるといえる。

 アジアの重要性は政治、経済で高まっており、すでにアジアの時代ともいわれて久しいが、近年は巨大な人口市場に軍事力、海洋進出でバイデン米大統領も唯一の競争相手という中国の存在感が大きく高まっている。

 (3)しばらくは東京五輪開催で世界の注目、耳目は日本に集まる。経済専門家は東京五輪が開催されても、されなくても経済効果はないと分析しており、海外客を断り国内無観客開催ということなどで、東京五輪最高位スポンサーのトヨタはスポンサー、CMから降りて、豊田章男社長は開会式への出席を取りやめて、経済3団体のトップも出席を辞退した。

 政府のコロナ対策への不満もあり、無観客開催の重要決定の説明も十分になく(報道)、経済効果が見込めないどころかスポンサーであることが国民から批判の目でみられるリスクもあり、経済界は東京五輪に距離(economic distance)を置いている。

 (4)五輪開催期間中の感染状況は専門家のデータ分析でも増加するとして、一般人とは隔離したバブル方式の選手村でも感染者が増えており、ほとんどの競技が無観客となっているので東京の感染者が相当数になっても東京五輪は継続されるだろうが選手村など関係者への感染増加がはっきりすれば競技継続に影響することが考えられる。

 プレーブック(規則集)の履行徹底ができるのか、組織委の実行力、ガバナンスが強く求められ、日本の組織力、指導力、責任が問われることになる。

 (5)コロナ感染拡大社会、世界の中で東京五輪が強行されて、世界はGDP3位の日本がIOCの方針に屈して、協力してやらせられた五輪としての印象しか持たないだろう。経済界が東京五輪に距離を置き、最高位スポンサーのトヨタがスポンサー、CMから降りたのも経済効果がないとともに世界の東京五輪に対する厳しい目、見方、大きさを考えての輸出産業としてのこれからの立場、ビジネスメリットを考えての判断だったと考えられる。

 (6)どうも東京五輪はGDP3位の日本が世界的なコロナ感染拡大の中での四面楚歌で、復興五輪とかコロナに打ち克った証しではなくIOCに屈して商業主義、営利主義でやらされている五輪として記憶されることになりそうだ。
 経済界、トヨタのせめてものエコノミック・ディスタンスだ。



 

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