(1)年が明けると米国では1年の長い大統領選がスタートする。高い失業率に国内経済の低迷で二大政党論に失望感も出て、第3極勢力への関心も高まっている。
市民からは「政治家は、これをやる、あれもやると言っては、何ひとつやらないではないか」との批判が聞かれる。洋の東西を問わずに政治家の「有言不実行」には市民、国民の不信が根強い。
(2)その最たるもの、自らのマニフェスト崩壊でその潮流を先行する日本の民主党政権が「4年間は上げない」と言った消費税を、昨日の税制調査会と一体改革調査会合同会議で首相も出席して、当初の計画案を遅らせて平成14年4月から2段階に分けて(14年8%、15年10%)増税する消費税増税案を了承した。
かろうじて「4年間」の文言をクリアーしたかに見える小手先の賛成、反対妥協案となった。政権交代のマニフェスト「政策設計」の不備、不足の自己批判を前提とした、財政赤字国家の再建のための「政策転換」を正しく国民に「おわび」しての適切な政策の軌道修正が必要であった。
自らのマニフェストのスパイラル(spiral)崩壊の中で、今更「文言」だけにこだわった実効性先送りの政策決定の格好付けをしてみたって「あさはかさ」が見えるだけのピエロ政治だ(pierrot politics)。
(3)本来なら総選挙で信を問うレベルのものであるが、大震災復旧・復興、1票の格差是正(これは政治の不作為)問題もあって現実的なものとはならないのだから、せめて消費税増税政策に到ったこれまでの「政治責任」を検証して国民に「おわび」しての理解が必要だ。
民主党政権の基本テーゼ(these)、マニフェストがことごとく崩壊しての今更の感はあるが、「国民生活第一」と言っておきながら国民投資(税)に負担を強いる政策を国民に説明責任(accountability)もないままの党内論議先行という、前政権に見てきた政治に逆戻りの「自己否定」政治であった。
(4)首相は、あわせて消費税増税決定の前には前提条件としないと言っていた「議員定数・公務員給与の削減」を約束させられたが(当然の最低条件で議員の報酬削減も必要)、最早、政治家の「有言実行」など信頼されないのは国際的な潮流だ。
米国、EU経済危機の根底にあるのは「政治」の貧困だと言われている。「アラブ中東の春」と呼ばれる市民革命による独裁政治の打倒が、政治貧困解消の解答の象徴的な出来事だ。
(5)日本の首相は、同時に「来年は行政改革に『君子豹変す』という立場で臨む」(報道)決意を示した。
自らのマニフェスト崩壊では、すでに「君子豹変」しているのに、今更何を言っているのか、沈着冷静を欠いたその場しのぎの首相の「情緒政治」の不安定さを思い知らされるばかりだ。
今の民主党政治は、自己否定の情緒不安定執行中枢部も、その「うそ」についていけないだけで離党する幼い反執行グループも、すべてが使命感のないピエロ(道化師)政治に覆われている。
市民からは「政治家は、これをやる、あれもやると言っては、何ひとつやらないではないか」との批判が聞かれる。洋の東西を問わずに政治家の「有言不実行」には市民、国民の不信が根強い。
(2)その最たるもの、自らのマニフェスト崩壊でその潮流を先行する日本の民主党政権が「4年間は上げない」と言った消費税を、昨日の税制調査会と一体改革調査会合同会議で首相も出席して、当初の計画案を遅らせて平成14年4月から2段階に分けて(14年8%、15年10%)増税する消費税増税案を了承した。
かろうじて「4年間」の文言をクリアーしたかに見える小手先の賛成、反対妥協案となった。政権交代のマニフェスト「政策設計」の不備、不足の自己批判を前提とした、財政赤字国家の再建のための「政策転換」を正しく国民に「おわび」しての適切な政策の軌道修正が必要であった。
自らのマニフェストのスパイラル(spiral)崩壊の中で、今更「文言」だけにこだわった実効性先送りの政策決定の格好付けをしてみたって「あさはかさ」が見えるだけのピエロ政治だ(pierrot politics)。
(3)本来なら総選挙で信を問うレベルのものであるが、大震災復旧・復興、1票の格差是正(これは政治の不作為)問題もあって現実的なものとはならないのだから、せめて消費税増税政策に到ったこれまでの「政治責任」を検証して国民に「おわび」しての理解が必要だ。
民主党政権の基本テーゼ(these)、マニフェストがことごとく崩壊しての今更の感はあるが、「国民生活第一」と言っておきながら国民投資(税)に負担を強いる政策を国民に説明責任(accountability)もないままの党内論議先行という、前政権に見てきた政治に逆戻りの「自己否定」政治であった。
(4)首相は、あわせて消費税増税決定の前には前提条件としないと言っていた「議員定数・公務員給与の削減」を約束させられたが(当然の最低条件で議員の報酬削減も必要)、最早、政治家の「有言実行」など信頼されないのは国際的な潮流だ。
米国、EU経済危機の根底にあるのは「政治」の貧困だと言われている。「アラブ中東の春」と呼ばれる市民革命による独裁政治の打倒が、政治貧困解消の解答の象徴的な出来事だ。
(5)日本の首相は、同時に「来年は行政改革に『君子豹変す』という立場で臨む」(報道)決意を示した。
自らのマニフェスト崩壊では、すでに「君子豹変」しているのに、今更何を言っているのか、沈着冷静を欠いたその場しのぎの首相の「情緒政治」の不安定さを思い知らされるばかりだ。
今の民主党政治は、自己否定の情緒不安定執行中枢部も、その「うそ」についていけないだけで離党する幼い反執行グループも、すべてが使命感のないピエロ(道化師)政治に覆われている。