(1)コロナも年末に向けて新型変異株が確認されて世界的なひろがりのきざしももられ、これがワクチン効果を下げ、感染力がより高い新型変異株としてWHOも警戒を呼び掛けている。日本では今のところ感染者も各自治体でヒト桁台に落ち着きをみせて会食制限も年末に向けて緩和、撤廃の方針だ。
(2)年末といえばX’マス商戦で、こちらにもコロナの影響が大きい。X’マス商戦本場の米国ではサンタクロースがつきものだが、今年はこちらにも変異がみられる。サンタクロースといえば白髭のおじいさんでかっぷくのいい体形の人ときまっており、このおじいさん、太り体形のどちらもコロナ感染では重症化のリスクが大きく、本場米国でも「なり手」が減少(報道)している。
(3)さらに人手不足でサンタクロース(派遣会社)給料も高騰して、需要と供給のバランスが崩れている。日本ではサンタクロースといえば、子どもたちには影も形もない、みえない実はお父さん、お母さんと相場は決まっているが、こちらもコロナ家庭経済停滞の影響で高望みはできない。
(4)国民にとっての年末サンタクロースは、大きな袋に「35.9兆円」を入れた政府の補正予算か。12月開催の臨時国会で年末に向けて成立を目指すというが、大きな袋は一つではなく財源となる国債発行が「22兆円」と過去最大の借金袋がひかえている。
政府サンタにも待ち受ける国民にも肩の荷の重い年末だ。もちろんとても煙突からの訪問など叶うはずもない「重荷」(burden)を背負うことになる。
(5)岸田首相は総裁選、衆院選で切った「手形」(公約)は早めに落としておかなければならないと「分配」を詰め込んだ大型補正予算で、企業にも3%の賃上げ要請ををしているが、経済は原油高に円安の輸入高で物価値上げが続く見通しで国民生活を圧迫している。
国内でも感染力の強い新型変異株の感染者がひとり確認されて年末に向けて感染脅威が懸念されるが、これまでのコロナ対策の失敗、不足を繰り返さないまずは水際対策を徹底して感染拡大を阻止することが必要だ。
(6)ワクチン効果だけでは十分でないことは海外でのコロナ再拡大をみているとわかるので、今しばらくは外出、行動、会食、3密などにガマンの日々も必要で国民全体としてどうするのか、どうするのがいいのか考える必要もある。
人間の免疫力は身体にも心にも必要で、もちろんワクチンをいつまでも打ち続けていればいいというものでもなく、楽観論ではないが人類はこれまでも難病、疾病、感染症に対して叡智を集め、研究して解決法をつくりだして克服してきており、今や先端的科学技術、医学研究分野としても高度化、進歩して結果、成果も期待できる時代だ。
(7)サンタクロースが運ぶ夢は減りそうだが、あるいは(なり手がなく)超多忙でおもわず細身の大変なことになりそうだが、気候変動、コロナ、財政赤字(借金)とサンタの「重荷」に夢だけ見ているわけにもいかなくて、超えるべき「現実」と向き合わなければならない。