いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

異変のアンバランスな国内政治。 unusually unbalance of domestic politics

2013-10-31 19:47:54 | 日記
 (1)内閣、自民党支持率の高さと安倍政権の重要政策課題の国民支持率の低さの意識、認識のアンバランス感覚の溝(gap)がハレーション(halation)を引き起こす時が来るだろうと書いたが、地方選挙ではすでにその兆候は出始めていた。

 これまでの地方首長選で自公が推薦する候補者が敗れる事態が目に付いて、27日に投開票の行われた川崎市長選では自公民推薦の候補者が無所属新人候補者に敗れる象徴的な選挙結果となった。
 同じ選挙構図の神戸市長選でも自公民3党推薦の官僚出身候補者が無所属新人候補者にかろうじて勝利するという苦戦を強いられた。

 (2)報道によると両市長選とも与党自民党は内閣、自民党支持率の高さと3党相乗りの有利さから楽勝と予想していただけに、この一連の地方首長選での敗退続きに国政と地方選挙は連動していない、「別もの」との分析、認識ばかりでは済まされない事態、動きが出始めている。

 いづれも官僚出身の自公民推薦候補者に対する無所属新人候補者への無党派層支持、実は政策不信への国民意識の反発が集まり善戦している選挙構図だ。

 (3)自民党の支持率が回復(40%強)して相対的に無党派層が減少(30%台)した政党支持率構図ではあるが、軒並みヒト桁台に低迷している各野党との比較の中では依然無党派層の存在がやはり大きい。

 安倍政権の高い評価の経済、金融政策以外には憲法改正に執着する右傾化、強引な官邸主導的、誘導的政策にことごとく国民の支持は低く、国政、政権選択に直接かかわらない影響を及ぼさない地方(首長)選挙では自民、公明への反対票が直接多くなるというのは、時局(situation)を踏まえた国民の正直な意識、選択結果が今年に入って増えた自民党支持層の中からや無党派層も含めて出ているということだ。

 (4)高い内閣、自民党支持率に圧勝、楽勝と思っていた地方首長選でのしかし敗北続きという与党自民党の分析、認識のズレ、重要政策課題の国民支持率の低さのねじれ現象がハレーションとなって安倍政権に方針転換、政策見直しが迫られる時がくる政治状況にはある。

 国内問題でもTPP、普天間飛行場移設、消費税引き上げ波及、軽減税率、賃上げ効果と試金石は目白押しだ。

 (5)こういう政局、時局に野党の存在感のないのは本当に情けないことだ。政府の重要政策課題にことごとく国民の支持が低いことに、有効な対案、実効政策を打ち出せないでいる。
 わずかに「原発ゼロ」を主張して注目を集めているのが、かっての自民党政権の小泉元首相とあっては、何とも存在感のない力不足の野党だ。

 (6)この日本政治状況の不可思議な現象を経済、景気が好転しそうだからといって国民が無関心でいるのはおかしい。
 高い内閣、自民党支持率の中で地方首長選の自民党敗北続きは、見過ごすことのできない異変なアンバランス政治(unusually unbalance of domestic politics)だ。

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何とすばらしい世界。 k.zaitsu live & talk concert vol.3 in echizen city

2013-10-30 19:34:42 | 日記
 財津和夫 live and talk コンサート vol.3 が始まった。①スマイル(smile)、②エターナル・フレイム(eternal flame)永遠の愛、③何とすばらしい世界(what a wonderful world)の人生の神聖な喜び、幸せ讃歌のコンセプトが流れる美しいメロディ、叙情詩で「聴かせる」コンサートです。

 米国が誇る世界の伝説のビッグネーム、男性ジャズ・シンガーに女性コーラスグループの名曲を財津和夫さんの高いスキルの発音、発声、表現力で聴かせる、コンサートにまるで宝石をちりばめたかのような珠玉の名曲3曲がまず印象的です。

 今日の財津さんは黒のラメ入りのシック(chic)なシャーツスタイルでステージ中央に登場してオープニングです。
 1曲目はナット・キング・コール(Nat King Cole)の名曲「smile」(1954)をカバーしました。もともと、チャップリンの映画「モダンタイムス」のインストルメンタル(instrumental)テーマ曲に、ナット・キング・コールのために歌詞があらたに加えられて発表(文献)された。

 「微笑みなさい 空が雲におおわれて あなたの心が痛んでも 微笑みなさい たとえその心が折れていても あなたはきっと切り抜けられるはず
 もし あなたが微笑むなら 恐れや悲しみは通り過ぎて 多分明日は あなたのために光り輝く太陽が見えるはず 
 もし あなたがただ微笑むなら 人生はまだ尊い値打ちがあるとわかるでしょう」

 2曲目は米国女性コーラスグループのバングルス(Bangles)の名曲「Eternal flame(永遠の炎)」(1988)をカバーしました。

 「ダーリン 瞳を閉じて 抱きしめて この胸のときめき、鼓動が感じられますか わかりますか あなたも同じはず この燃えるような永遠の炎の中で ただ夢を見ているだけなのか 
 ダーリン 私はこれは定められたものと信じます 私はあなたが眠っているのを見守り あなたは私のもの あなたも同じはず 失いたくはない」

 コンサートではホリゾンタル(horizontal)のスクリーンに訳詞がでますが、なにしろ「Eternal flame(永遠の炎)」の日本語タイトルが「胸いっぱいの愛」ですから、本ブログの訳とはもちろん違います(本ブログは純粋心翻訳、途中カットの全文でもありません)。

 アンコール前のレギュラー最後の曲がルイ・アームストロング(Louis Armstrong)の名曲「What a wonderful world」(1976)をカバーしました。

 「緑の木、赤いバラたちが 私とあなたのために咲き誇るのを見ると 何とすばらしい世界なのかと ひそかに思う
 青い空 白い雲 光り輝くしあわせな日 神聖な厳(おごそ)かな闇の夜 私は何とすばらしい世界なのかと ひそかに思う
 子どもの泣き声を聞き その成長を見る 今までわかっていたこと以上のものを教えてくれる 私は何とすばらしい世界なのかと ひそかに思う」

 すばらしいメロディとリリックス(lyrics)の伝説的名曲の世界観です。もちろん、財津和夫さんのオリジナル名曲たちも負けてはいません。
 「セプテンバー」、「ストロベリー・スマイル」、「夕陽を追いかけて」、「虹とスニーカーの頃」など流れるように揺れてスピード感のある美しい財津メロディが「聴かせ」ます。

 「青春の影」も朗々とした説得力のある、迫力のある財津ボイスで決めて、「サボテンの花」は歌い終わったあと、あれほどホールの拍手がしばらく鳴りやまなかったのは初めての経験でした。
 メロディの美しい印象的な曲たちなだけに、演奏の精度はこれからもっとあげていかなければならない。

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おもてなし文化の擬装世相。 comouflage social conditions

2013-10-29 19:35:20 | 日記
 (1)リオでの2020年東京オリンピック開催決定プレゼンでは、懸念されていた汚染水漏れに対する安倍首相の「完全にブロックされている(under control)」発言が招致に有利に働いたといわれているが、帰国後の安倍首相の国内説明では「完全」が抜けて国会でもブレが野党の追及を受けるハメになった。

 このプレゼンでもうひとつ話題になったのが、女性TVキャスターが仏語の中に取り入れて強調した日本語の「お・も・て・な・し」だった。
 日本、東京の治安、安全の高さに、懇切丁寧で正直、温かい国民性、接待力を強調してみせたものだ。

 (2)その日本で大阪の阪急阪神ホテルズ社が数年前からホテルレストランの食事メニューを提供実物と異なるメニュー表示をして擬装して(comouflage)いたことが発覚して社会問題化している。

 さらに同ホールディングス社が日本で運営するリッツカールトン大阪でも同じ対応をしていたことがわかってメニュー擬装問題が波及している。

 (3)リッツカールトンは世界的に名の通った有名ホテルでもあって、ここでも同様のメニュー擬装工作が行われていたことは、ホテル業界の自尊心、規律崩壊、堕落、問題の根の深さが一層印象的であった。
 その後、他のホテルにも同様の問題は波及しており、ホテル業界共通のパラダイム(paradigm)問題としてクローズアップしている。

 汚染水漏れ問題対応と同じように、日本の「おもてなし」文化の高さも、一転釈明に追われる立場となった。

 (4)スーパーなどの生鮮食料品、魚介類は品質安全、ブランド証明のために生産地名を表示することになっているが、消費者にとってはこの内容を確かめる術(すべ)もなく、善良な管理者としての販売者の良心を信用して購入するしかない信頼原則のマーケットだ。

 飲食業も同様の信頼原則が基本だ。これを逆手に取って消費者、利用者をあざむくなどとは市場パラダイムに著しく違反した社会的背信行為である。

 (5)企業の存在意義(brand)が損なわれて、問われる重大問題で、社長が辞任して問題責任を収めることでは済むものではない。
 こうした背景には、長引くデフレ不況の中でホテル業界の経営悪化があげられるが、また社会正義、道義、倫理のパラダイムの欠如、風潮、擬装世相(comouflage social conditions)に流された甘い(世相に乗って社会をナメた)面も十分伺える。

 極めて専門性を持ち特殊事業環境にある業界では、「それ」だけ高い自己責任、自覚、自律が求められるものだが、ひとたび組織として規律、統治が損なわれれば高い専門性ゆえに簡単には消費者、外部にはわからない、知られないという特殊事情も合わせ持っての、より安易な選択へおちいる世相反映した自律のなさ、無軌道ぶりだ。

 (6)そこには名門、注目、人気という代価に安乗りしてその価値、恩恵の重さ、感謝を忘れた自己破滅型の社会背信行為だ。感謝を忘れた「おもてなし」などありがたくもない。
 何年も前からメニュー擬装していたと言われて、実はもうひとつ日本の高いはずの「おもてなし」もブロックされていた。

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いびつな政治社会。 distorted politics society

2013-10-28 19:46:11 | 日記
 (1)日本は少しどころか、かなり「いびつ」なゆがめられた(distorted)国になってしまったのではないのか。
 安倍首相の手前ミソの自前の強引な人事主導による経済、金融政策が投資「空気」を読む付和雷同に乗った円安株高効果による企業(大企業中心)の業績の回復による景気観を背景として「高い」内閣支持率(60%前後)を維持しているが、一方で安倍首相、政権が目指す個別の重要政策を見れば国民支持は「低い」現実だ。

 国民が最大関心を示す経済、景気回復に焦点を絞っての一色の経済対策の中で、政治も国民も全体の利益を見ずに手前勝手に目先の自己都合に偏向している「いびつ」型政治社会だ。

 (2)その伏線は、革新的な政策をマニフェストとして計画プログラミングしてグランドデザイン化して国民に示した前民主党政権の理想主義政治が、自らの主義放棄によりあっけなく崩壊した国民選択の苦い経験(hard experience)がある。

 国民の意識が理想主義から現実主義に再び揺り戻された結果としての、今日の不可思議ないびつ型政治社会をつくり出している。
 沖縄に米軍基地の70%以上が集中して、さらに普天間飛行場の辺野古への移設をやむを得ないと考える国民が過半数にのぼる(世論調査)という火の粉は振り払うだけの「ご都合主義」が端的なあらわれだ。

 (3)安倍首相が目指す憲法改正、国防軍化、集団的自衛権の行使容認はことごとく国民の過半数が反対し、同じく国民の過半数が反対する消費税引き上げは来年4月からの8%引き上げを決定した。

 今臨時国会に提出の特定秘密保護法案には、国民の50.6%が反対して、賛成は35.9%(直近世論調査)という結果だ。

 (4)ほとんどの安倍政権の重要政治課題がことごとく国民の不支持を受ける中での高い内閣支持率の背景には、すべての支持率ヒト桁に低迷、弱体化した野党の存在がある。その政党1強時代をつくり出したのも国民の経済、景気偏重のご都合主義なのだから、野党ばかりにも責任転嫁もできない。

 国民の過半数が反対する重要政治課題が高い内閣支持率のもとに次から次へと成立、実現、推進されるパラドックス(paradox)な日本の政治状況に、危機感のないのは大変心配な実体だ。

 (5)沖縄米軍基地移設、TPP、領有権、歴史認識問題と外交、外国との関係あつれきの中で、国(政治)と国民が心底一体となっていない足元を見られるのは確実で、この「いびつ」型政治社会はどこかで必ずハレーション(halation)を引き起こす時が来る。

 国(政治)、国民も目先のご都合主義だけではなく全体の利益、実体を見わたす度量が必要とされる。

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国家秘密主義の破たん。 breakdown of national secrecism

2013-10-26 19:33:16 | 日記
 (1)国民の負託を受けて国の主権と独立を守り、国民の生命、財産、安全、権利、基本的人権を守るために国民に代わって国政をまかされる政治、国会が国民に隠さなければならない秘密、機密(secrecy)があるなどとは論理的矛盾がある。

 国民の負託を受けて国民に代わって政治に責任を持つ議院内閣制にあって、国民に隠さなければならない機密など本来あってはならないことだ。国民主権への背信行為だ。
 国家機密を正当化するのは、一部の政治指導者の野望、独善、独占目的主義にすぎずに、国民全体の国益(national profits)に沿ったものでもなく叶うことなどはない。

 (2)国民には「知る権利」も保障されて、議員は代議士とも呼ばれて国民に情報開示の責務を負い、その代償としての国民投資(税)を国、政治に保障しているのが健全な政治哲学だ。

 世界の政治は勝手に覇権主義のもとに敵対国家、勢力をつくり出して世界征服に着手して、横暴、野望、独善、独占の中で志、権益を同じくする政治勢力の結集をはかり、その「力」を強固、ゆるぎない有利なものにするために都合の悪いものには情報を隠して独占するために「機密、機密」をつくり出している。

 (3)そういう国家秘密、機密主義(national secrecism)は、パラドックス(paradox)として米国による自由主義、民主主義陣営の同盟国への諜報活動にまで及んであきらかとなって国際政治問題化している。

 米国情報局による日本をはじめ多くの同盟関係国の大使館への盗聴活動が厳しい非難を受けて、今度はドイツ首相の携帯電話まで盗聴していた(tap)ことがあきらかとなって、米国の秘密、機密主義はとどまるところをしらない無秩序、無統治ぶりを露呈している。

 国民に隠し通して情報独占による野望、独善、独占政治を進めていたが、足元の元CIA職員の機密漏えいから諜報活動の事実が次から次と発覚して、米国の国際信用は大きく揺らいでしまった。

 (4)そういう米国の強い要請を背景としての「特定秘密保護法案」を安倍政権は今臨時国会に提出した。背景にあるのは目的、目論みがすでに破たんした米国の秘密、機密主義の強い圧力である。

 自らの野望、独善、独占政治のために国民に重要な肝要な情報を隠すための、国民主権、議院内閣制政治にはあってはならない秘密、機密正当化の「特定秘密保護法」の制定だ。
 国民の知る権利、取材・報道の自由、情報公開の透明性に重大な問題を抱えての法案化だ。

 (5)本来政治、人権保障目的に逆行するものであるうえに、同類の米国秘密、機密主義の世界的目論みが破たん(breakdown of national secrecism)したことがすでに実証されて、同法案自体の解釈整合性にも問題がある中での国会提出など認められるものではない。

 国益を守るために政治が国民と一体となって国民主権とどう向かい合うのか、信頼と信用の政治スタイルの追求、確立こそが必要だ。
 一部の政治指導者の野望、独善、独占政治は願い下げだ。

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