(1)内閣、自民党支持率の高さと安倍政権の重要政策課題の国民支持率の低さの意識、認識のアンバランス感覚の溝(gap)がハレーション(halation)を引き起こす時が来るだろうと書いたが、地方選挙ではすでにその兆候は出始めていた。
これまでの地方首長選で自公が推薦する候補者が敗れる事態が目に付いて、27日に投開票の行われた川崎市長選では自公民推薦の候補者が無所属新人候補者に敗れる象徴的な選挙結果となった。
同じ選挙構図の神戸市長選でも自公民3党推薦の官僚出身候補者が無所属新人候補者にかろうじて勝利するという苦戦を強いられた。
(2)報道によると両市長選とも与党自民党は内閣、自民党支持率の高さと3党相乗りの有利さから楽勝と予想していただけに、この一連の地方首長選での敗退続きに国政と地方選挙は連動していない、「別もの」との分析、認識ばかりでは済まされない事態、動きが出始めている。
いづれも官僚出身の自公民推薦候補者に対する無所属新人候補者への無党派層支持、実は政策不信への国民意識の反発が集まり善戦している選挙構図だ。
(3)自民党の支持率が回復(40%強)して相対的に無党派層が減少(30%台)した政党支持率構図ではあるが、軒並みヒト桁台に低迷している各野党との比較の中では依然無党派層の存在がやはり大きい。
安倍政権の高い評価の経済、金融政策以外には憲法改正に執着する右傾化、強引な官邸主導的、誘導的政策にことごとく国民の支持は低く、国政、政権選択に直接かかわらない影響を及ぼさない地方(首長)選挙では自民、公明への反対票が直接多くなるというのは、時局(situation)を踏まえた国民の正直な意識、選択結果が今年に入って増えた自民党支持層の中からや無党派層も含めて出ているということだ。
(4)高い内閣、自民党支持率に圧勝、楽勝と思っていた地方首長選でのしかし敗北続きという与党自民党の分析、認識のズレ、重要政策課題の国民支持率の低さのねじれ現象がハレーションとなって安倍政権に方針転換、政策見直しが迫られる時がくる政治状況にはある。
国内問題でもTPP、普天間飛行場移設、消費税引き上げ波及、軽減税率、賃上げ効果と試金石は目白押しだ。
(5)こういう政局、時局に野党の存在感のないのは本当に情けないことだ。政府の重要政策課題にことごとく国民の支持が低いことに、有効な対案、実効政策を打ち出せないでいる。
わずかに「原発ゼロ」を主張して注目を集めているのが、かっての自民党政権の小泉元首相とあっては、何とも存在感のない力不足の野党だ。
(6)この日本政治状況の不可思議な現象を経済、景気が好転しそうだからといって国民が無関心でいるのはおかしい。
高い内閣、自民党支持率の中で地方首長選の自民党敗北続きは、見過ごすことのできない異変なアンバランス政治(unusually unbalance of domestic politics)だ。
これまでの地方首長選で自公が推薦する候補者が敗れる事態が目に付いて、27日に投開票の行われた川崎市長選では自公民推薦の候補者が無所属新人候補者に敗れる象徴的な選挙結果となった。
同じ選挙構図の神戸市長選でも自公民3党推薦の官僚出身候補者が無所属新人候補者にかろうじて勝利するという苦戦を強いられた。
(2)報道によると両市長選とも与党自民党は内閣、自民党支持率の高さと3党相乗りの有利さから楽勝と予想していただけに、この一連の地方首長選での敗退続きに国政と地方選挙は連動していない、「別もの」との分析、認識ばかりでは済まされない事態、動きが出始めている。
いづれも官僚出身の自公民推薦候補者に対する無所属新人候補者への無党派層支持、実は政策不信への国民意識の反発が集まり善戦している選挙構図だ。
(3)自民党の支持率が回復(40%強)して相対的に無党派層が減少(30%台)した政党支持率構図ではあるが、軒並みヒト桁台に低迷している各野党との比較の中では依然無党派層の存在がやはり大きい。
安倍政権の高い評価の経済、金融政策以外には憲法改正に執着する右傾化、強引な官邸主導的、誘導的政策にことごとく国民の支持は低く、国政、政権選択に直接かかわらない影響を及ぼさない地方(首長)選挙では自民、公明への反対票が直接多くなるというのは、時局(situation)を踏まえた国民の正直な意識、選択結果が今年に入って増えた自民党支持層の中からや無党派層も含めて出ているということだ。
(4)高い内閣、自民党支持率に圧勝、楽勝と思っていた地方首長選でのしかし敗北続きという与党自民党の分析、認識のズレ、重要政策課題の国民支持率の低さのねじれ現象がハレーションとなって安倍政権に方針転換、政策見直しが迫られる時がくる政治状況にはある。
国内問題でもTPP、普天間飛行場移設、消費税引き上げ波及、軽減税率、賃上げ効果と試金石は目白押しだ。
(5)こういう政局、時局に野党の存在感のないのは本当に情けないことだ。政府の重要政策課題にことごとく国民の支持が低いことに、有効な対案、実効政策を打ち出せないでいる。
わずかに「原発ゼロ」を主張して注目を集めているのが、かっての自民党政権の小泉元首相とあっては、何とも存在感のない力不足の野党だ。
(6)この日本政治状況の不可思議な現象を経済、景気が好転しそうだからといって国民が無関心でいるのはおかしい。
高い内閣、自民党支持率の中で地方首長選の自民党敗北続きは、見過ごすことのできない異変なアンバランス政治(unusually unbalance of domestic politics)だ。