(1)企業が206兆円の過去最高の保有資金(現金、預金)を確保して、長引く経済不況
に自己防衛をしている中、家庭・企業で保有されている「現金」の総額が82兆3千億円と
過去最高(前年比較1.7%増)となって越年する。
日銀のゼロ超低金利政策の長期化で「現金」を銀行に預金せずに自宅、企業内に手元
保管して金利政策、投資の先行きを睨んでの有効に活用しようという自己防衛策
(self protection)だ。通帳の記録を打ち出しても、以前はわずかでも利子欄があったもの
だが、今は利子欄を見出すこともない経済事情だ。
東京株式市場の今年終値も前年末比較3%下落し、景気回復は鈍いままだ。GDPで日
本を追い越して世界第2位が目前の中国からは、世界的な低金利政策に即した民間投資
による日本の山林、土地への投資が目立ち、良質な水資源の確保も視野に入れた積極的
な不動産資産化国際戦略だ。
11年度予算の成立も政局がらみで、政治の閉そく感、不安定が影を落としてくる。日米
外交(かならずしも追随だけが良好関係ではない)を基軸とした日本外交の優柔性、不統
一、無作為に国内政治の不安定が、日本の国際的地位の地盤を確実に下げている。
年が明ければ3月までに心もとない政治は、政界再編、解散総選挙、首相交代と政治激
動も考えられる。
(2)消費者主導による長引くデフレ不況に市場(market)では年末、年始のお祭りムードの
中で、「節約疲れ」の反動も出始めている。トヨタが台数限定数千万円の超高級車を製造
販売して、マニアからは予約の申し込みが続いているという。年末のデパート、食料品卸市
場ではおせち料理など高級品の人気も高く、九州新幹線全線開業を記念して博多駅では1
万円以上の新作駅弁が元旦から販売される。
消費者主導による高いものは買わないデフレ経済社会に、企業側からの一点豪華主義に
よるまた夢を売る経済浮揚効果を狙ったものだ。消費者の賢い選択と、優良企業を育てる支
援する市民の広い視野の理想が景気安定には求められる。
(3)政治はむしろ地方自治、地方政治からダイナミック(dynamism)に変化、革新が動き出
そうとしている。名古屋市では年明け2月に、市議会リコール住民投票、市民税10%恒久
減税出直し市長選、県知事選とトリプルで「直接民主主義」が問われる。
大阪府、市による「都構想」と愛知県、市の「都構想」(metropolis conception)も現実の
政治課題としてあがっており、達成時期もふくめたグランドデザイン化による政治機能の効
率化、効果性からの具体的な検証が大事だ。
(4)国民の経済、政治への直接参加が、今以上に、また今までの概念(general idea)を超
えて、変えて求められる1年になるだろう。
に自己防衛をしている中、家庭・企業で保有されている「現金」の総額が82兆3千億円と
過去最高(前年比較1.7%増)となって越年する。
日銀のゼロ超低金利政策の長期化で「現金」を銀行に預金せずに自宅、企業内に手元
保管して金利政策、投資の先行きを睨んでの有効に活用しようという自己防衛策
(self protection)だ。通帳の記録を打ち出しても、以前はわずかでも利子欄があったもの
だが、今は利子欄を見出すこともない経済事情だ。
東京株式市場の今年終値も前年末比較3%下落し、景気回復は鈍いままだ。GDPで日
本を追い越して世界第2位が目前の中国からは、世界的な低金利政策に即した民間投資
による日本の山林、土地への投資が目立ち、良質な水資源の確保も視野に入れた積極的
な不動産資産化国際戦略だ。
11年度予算の成立も政局がらみで、政治の閉そく感、不安定が影を落としてくる。日米
外交(かならずしも追随だけが良好関係ではない)を基軸とした日本外交の優柔性、不統
一、無作為に国内政治の不安定が、日本の国際的地位の地盤を確実に下げている。
年が明ければ3月までに心もとない政治は、政界再編、解散総選挙、首相交代と政治激
動も考えられる。
(2)消費者主導による長引くデフレ不況に市場(market)では年末、年始のお祭りムードの
中で、「節約疲れ」の反動も出始めている。トヨタが台数限定数千万円の超高級車を製造
販売して、マニアからは予約の申し込みが続いているという。年末のデパート、食料品卸市
場ではおせち料理など高級品の人気も高く、九州新幹線全線開業を記念して博多駅では1
万円以上の新作駅弁が元旦から販売される。
消費者主導による高いものは買わないデフレ経済社会に、企業側からの一点豪華主義に
よるまた夢を売る経済浮揚効果を狙ったものだ。消費者の賢い選択と、優良企業を育てる支
援する市民の広い視野の理想が景気安定には求められる。
(3)政治はむしろ地方自治、地方政治からダイナミック(dynamism)に変化、革新が動き出
そうとしている。名古屋市では年明け2月に、市議会リコール住民投票、市民税10%恒久
減税出直し市長選、県知事選とトリプルで「直接民主主義」が問われる。
大阪府、市による「都構想」と愛知県、市の「都構想」(metropolis conception)も現実の
政治課題としてあがっており、達成時期もふくめたグランドデザイン化による政治機能の効
率化、効果性からの具体的な検証が大事だ。
(4)国民の経済、政治への直接参加が、今以上に、また今までの概念(general idea)を超
えて、変えて求められる1年になるだろう。