膨大で多岐な国土と国民が機能して、経済発展の著しい中国は、しかし、ベトナム、イン
ド、パキスタンと取り巻く東アジア諸国との関係は良好とはいかない。また長い国境を接す
るロシアとの関係もはっきりしない。
極東の日本、韓国とは米国との軍事同盟を結ぶ米軍が駐留して影響力を維持して、不思議
な均衡関係を保っている。
米ソ冷戦時代の終焉を受けて、世界はイデオロギーから協調時代に移行して経済協力関係
が各段に促進されて、中国は今年中には日本を抜いてGDP(国内総生産)第2位の経済国と
なろうとしている。
この経済発展国、中国も、周囲を取り巻く国際友好環境は厳しく不透明で、ひとり軍事費増
強を続けて警戒を怠らない。
その中で特に米国と軍事同盟の日本(この場合、過去に植民地支配戦争はあったが現在は
自衛のための戦力国)、韓国への「重し」としてのこのアジア地域唯一の戦力友好支援国の
北朝鮮との関係は、中国のアジアからの孤立(isolation)回避には重要だ。
何かにつけて北朝鮮の国内安定に配慮した国際的スタンスを取り続けている。北朝鮮の総
書記が列車で中国東部の地方の長春を非公式に訪問し、そこに中国国家主席がわざわざ赴
(おもむ)いて会談に応じた。(報道)
総書記の病状も考慮したのか、「普通なら考えられない厚遇」(報道)だというが、アジア唯一
と言っていい友好支援国としての北朝鮮への硬軟織り交ぜた配慮を見せた。
北朝鮮の極東アジア海域(特に韓国周辺)での軍事的圧力行為や、米国との見栄見えの摩
擦に見られる意図的な挑発行為は、想定範囲内であれば中国の「重し(野放しコントロール)」
としては都合よく、しかし度を超すと支援国の中国に対する国際世論の風当たりは厳しくなり、
対応に苦慮することにもなる。
中国の北朝鮮への対応は、中国のアジアにおける(つまり、延長上の世界戦略)安定のた
めには「国内問題化」というシナリオも見えてくる。
こういう北朝鮮への「貸し」を、中国が今後どう利用して経済協力をテコに北朝鮮「国内問題
化」のシナリオ、方向性を、「野放しコントロール」の効果と比較して描いていくのか。
中国の硬軟織り交ぜた北朝鮮の「抱き込み」、孤立しない(un-isolated)中国に、米国も無
関心ではいられない。
北朝鮮を国際社会のフレームワーク(frame work)の中に吸収するのには、中国の北朝鮮
「国内問題化」はひとつのプロセスでもある。
ド、パキスタンと取り巻く東アジア諸国との関係は良好とはいかない。また長い国境を接す
るロシアとの関係もはっきりしない。
極東の日本、韓国とは米国との軍事同盟を結ぶ米軍が駐留して影響力を維持して、不思議
な均衡関係を保っている。
米ソ冷戦時代の終焉を受けて、世界はイデオロギーから協調時代に移行して経済協力関係
が各段に促進されて、中国は今年中には日本を抜いてGDP(国内総生産)第2位の経済国と
なろうとしている。
この経済発展国、中国も、周囲を取り巻く国際友好環境は厳しく不透明で、ひとり軍事費増
強を続けて警戒を怠らない。
その中で特に米国と軍事同盟の日本(この場合、過去に植民地支配戦争はあったが現在は
自衛のための戦力国)、韓国への「重し」としてのこのアジア地域唯一の戦力友好支援国の
北朝鮮との関係は、中国のアジアからの孤立(isolation)回避には重要だ。
何かにつけて北朝鮮の国内安定に配慮した国際的スタンスを取り続けている。北朝鮮の総
書記が列車で中国東部の地方の長春を非公式に訪問し、そこに中国国家主席がわざわざ赴
(おもむ)いて会談に応じた。(報道)
総書記の病状も考慮したのか、「普通なら考えられない厚遇」(報道)だというが、アジア唯一
と言っていい友好支援国としての北朝鮮への硬軟織り交ぜた配慮を見せた。
北朝鮮の極東アジア海域(特に韓国周辺)での軍事的圧力行為や、米国との見栄見えの摩
擦に見られる意図的な挑発行為は、想定範囲内であれば中国の「重し(野放しコントロール)」
としては都合よく、しかし度を超すと支援国の中国に対する国際世論の風当たりは厳しくなり、
対応に苦慮することにもなる。
中国の北朝鮮への対応は、中国のアジアにおける(つまり、延長上の世界戦略)安定のた
めには「国内問題化」というシナリオも見えてくる。
こういう北朝鮮への「貸し」を、中国が今後どう利用して経済協力をテコに北朝鮮「国内問題
化」のシナリオ、方向性を、「野放しコントロール」の効果と比較して描いていくのか。
中国の硬軟織り交ぜた北朝鮮の「抱き込み」、孤立しない(un-isolated)中国に、米国も無
関心ではいられない。
北朝鮮を国際社会のフレームワーク(frame work)の中に吸収するのには、中国の北朝鮮
「国内問題化」はひとつのプロセスでもある。