(1)これだけ猛暑の晴天が続けば、若い時に軽井沢で一服と行った記憶がよみがえる。あの日も晴天の暑い日でまだ高速道路ここまでの終点の小渕沢で降り、「リトルバッハ」に立ち寄った。
財津和夫さんのソロアルバム「Naked Heart」は小渕沢の「リトルバッハ」でレコーディングされた。
(2)財津さんが泊まり込み(2階が宿泊施設)でレコーディングした小渕沢のレコーディングスタジオの「リトルバッハ」には、仔馬のポニーがいて(同アルバム巻末に名前はLAYLAと書いてある)、管理人の話ではお子さんも夏休みで一緒で仔馬で遊んでいたということだった。
(3)そこでレコーディングされたアルバム曲に「1962で抱きしめたい」がある。財津さんの詞、曲の中でも好きな曲で、タイトルからして1962年ビートルズが日本デビューした「I wanna hold your hand」(日本題名「抱きしめたい」:米国デビュー曲は「Love me do」)を意識した曲だとわかる。
(4)曲調は小渕沢の晴天の原風景が心に響くような、財津さんにしてはめずらしい日本の原風景を想わせる親しみのあるなつかしい曲想で、そこにテンポよく心地よい気分にするメロディでイントロから「思い出すよ この曲だよ だまって聴いてみて」だから、ビートルズの「抱きしめたい」を意識したものとわかる。
(5)しかし詞の内容からビートルズへという深い思索は感じられずに、多分夏の晴天の中でのひとときの日常をあっさりと表現したもので、日本の夏の原風景の中で気分がよくなって暑い頃なので野外でビールにサンドウイッチ、かき氷で気分よく酔った勢いで書いた曲という思いが伝わってくる。
(6)その曲想、曲調、メロディ、テンポ、リズムがこちらの気分もアップテンポでいい気分にさせてくれる。こちらもビールにウイスキーでも飲んでいい気分で聴かせてもらえれば、何かどこか(小渕沢のあの日の暑い晴天の日本の原風景)にふっと浮かんで舞い上がり、飛んで行くメタバースのいい気分になる。
(7)財津和夫さんが家族と一緒に日本の原風景を楽しんで、いい気分でビートルズをなつかしむ思いが素直に伝わってくる。