(1)昨年は12月30日に大阪フェスティバルホールでのチューリップ「the live」コンサートで年末を迎えて、今年は12月28日、29日に京都、大阪での財津和夫live & talk コンサートで年末を迎えました。
12月28日の京都は霙(みぞれ)まじりの雨がガードの固い京都駅構内にも降り注ぐ天気の中、京都劇場での財津和夫コンサートです。
「最近、(福岡のライブハウス)照和がテレビによく取り上げられてます。井上陽水さんも出ていたとなっていますが、才能があったんでしょうね、陽水さんは早くから東京に出ていてここには出ていなかったんです。」と井上陽水さんのマネで歌らしきものをちょこっと披露したようですが、本人の言うように似てもいなくてよくわからないのだ。
この照和で制作したチューリップの財津和夫の自作曲(詞・曲)の「魔法の黄色い靴」が日本のミュージックシーンにはない斬新なもので、当時の東芝レコードディレクターの心を強く動かしてメジャーデビューしたが、「時代の先を行き過ぎた」曲としてヒットせずに、2曲目「一人の部屋」もヒットせず、追い詰められた財津さんが自らの体験をもとに歌(詞・曲)にした勝負曲の「心の旅」がヒットした。
チューリップのリードボーカルの財津さんが歌うものと思っていたら、一番若い姫野達也さんが歌うことになっての財津さんの心の葛藤はNHKチューリップ40年を振り返る番組でも本音を語っていましたが、その後発表の「夏色のおもいで」では作詞が松本隆さんになって、これまたこれまでの詞・曲を自作していた財津さんには自ら目指す音楽観との方向性の違いに悩んだ時期だそうです。
この頃の想いを歌った初期の作品の「届かぬ夢」が印象的です。シビアな詞をセンチメンタルな美しいメロディラインが際立ってジーンと来ます。
翌日が大阪でのコンサートでしたのでやや抑え気味のトーン(tone)の財津さんでした。
(2)翌29日は打って変わった好天で、大阪森ノ宮ピロティホールでの財津さんのコンサートです。両日とも千名程度のキャパのホールで立ち見席にも多く駆けつける盛況になりました。
「心の旅」を自分が歌えばこんな風になると歌い、姫野風の甘えた歌い方もマネてやっぱりこれがよかったんだと、何がヒットに結び付くのかよくわかりませんねと。
「夕陽を追いかけて」は、財津さんのピアノソロでゆったりと始めて、だんだんと高揚していき、ギターも最初アコギからエンディングではエレキに持ち替えて力強く、財津さんは腰と手が一体となって飛び上がらんばかりにキーボードを指で叩く、叩く、叩くは、最後は両手を広げたまま、そのまま一気にバァーンと鍵盤に叩き落として感情をぶっつけて終えました。
ちょうどビートルズの「a day in the life」のエンディングのようにです。圧巻でした。ぐっと(good)来ました。
やはり、財津和夫さんは「前衛」でした。(k.zaitsu has been an avant garde)
12月28日の京都は霙(みぞれ)まじりの雨がガードの固い京都駅構内にも降り注ぐ天気の中、京都劇場での財津和夫コンサートです。
「最近、(福岡のライブハウス)照和がテレビによく取り上げられてます。井上陽水さんも出ていたとなっていますが、才能があったんでしょうね、陽水さんは早くから東京に出ていてここには出ていなかったんです。」と井上陽水さんのマネで歌らしきものをちょこっと披露したようですが、本人の言うように似てもいなくてよくわからないのだ。
この照和で制作したチューリップの財津和夫の自作曲(詞・曲)の「魔法の黄色い靴」が日本のミュージックシーンにはない斬新なもので、当時の東芝レコードディレクターの心を強く動かしてメジャーデビューしたが、「時代の先を行き過ぎた」曲としてヒットせずに、2曲目「一人の部屋」もヒットせず、追い詰められた財津さんが自らの体験をもとに歌(詞・曲)にした勝負曲の「心の旅」がヒットした。
チューリップのリードボーカルの財津さんが歌うものと思っていたら、一番若い姫野達也さんが歌うことになっての財津さんの心の葛藤はNHKチューリップ40年を振り返る番組でも本音を語っていましたが、その後発表の「夏色のおもいで」では作詞が松本隆さんになって、これまたこれまでの詞・曲を自作していた財津さんには自ら目指す音楽観との方向性の違いに悩んだ時期だそうです。
この頃の想いを歌った初期の作品の「届かぬ夢」が印象的です。シビアな詞をセンチメンタルな美しいメロディラインが際立ってジーンと来ます。
翌日が大阪でのコンサートでしたのでやや抑え気味のトーン(tone)の財津さんでした。
(2)翌29日は打って変わった好天で、大阪森ノ宮ピロティホールでの財津さんのコンサートです。両日とも千名程度のキャパのホールで立ち見席にも多く駆けつける盛況になりました。
「心の旅」を自分が歌えばこんな風になると歌い、姫野風の甘えた歌い方もマネてやっぱりこれがよかったんだと、何がヒットに結び付くのかよくわかりませんねと。
「夕陽を追いかけて」は、財津さんのピアノソロでゆったりと始めて、だんだんと高揚していき、ギターも最初アコギからエンディングではエレキに持ち替えて力強く、財津さんは腰と手が一体となって飛び上がらんばかりにキーボードを指で叩く、叩く、叩くは、最後は両手を広げたまま、そのまま一気にバァーンと鍵盤に叩き落として感情をぶっつけて終えました。
ちょうどビートルズの「a day in the life」のエンディングのようにです。圧巻でした。ぐっと(good)来ました。
やはり、財津和夫さんは「前衛」でした。(k.zaitsu has been an avant garde)