(1)12月4日に公示される衆院選挙は比例代表0増5減は国会を通過したがその選挙区割が間に合わずに今回の選挙には適用できずに、またそれだけで最大5倍の1票の格差が是正されるわけでもなくて、最高裁判決の憲法違反状態の選挙のまま実施となる。
しかしそれでも現在の閉そく、硬直した政治状況をこれ以上ほっておくわけにもいかなくて、一度国民の審判、判断を求めて「出直し」が必要な危機的政治状況だ。
今回は憲法違反の総選挙になる公算が極めて大きいから、理論上はそこで選ばれた政権は「選挙管理内閣」となって1票の格差是正選挙制度をまず早急に整備成立して、その新制度にもとづいて衆院やり直し選挙(recommence an election)を実施することになる。
(2)デフレ円高不況、雇用不安、震災社会に領有権、TPP問題と内憂外患の国難時代に、相応の「政治空白」が許されるのかの判断が争点となるだろう。
憲法違反「状態」ではあるけれど、1票の格差是正を条件に「近い将来」または期限限定で衆院やり直し選挙が義務付けられることも考えられる。
国民の審判、判断結果と日本を取り巻く内外政治状況とを考慮して、憲法上の国民の権利義務の公正性、公平性の確立、保障から本格的政権とはいえずに、選挙管理内閣として早期の衆院やり直し選挙実施の政治責任を負うことなると考える。
(3)今回の衆院選挙は国民の関心、投票率がそういう意味でも政治判断、憲法判断に大きな影響力をもたらすと考える。
国民が憲法違反選挙と判断して投票参加しないのか、あるいは政党政治の危機的状況、堕落(corrupted crisis of political party)に敏感に反応して関心、投票率が上がるのかは、違憲状態であっても選挙結果まで無効とするのかの裁判判断の分岐点だ。
(4)そういう政治課題、テーマの政治状況の中で、解散総選挙に開き直った政治は(それはそれで現時点ではもう必要であった)肝心のデフレ円高不況、雇用不安、震災社会への早急で具体的な政策提言、公約プログラムの提示はなくて、09年マニフェストの数値目標、行程表作成の実行破たんによる公約違反にすっかり消極的になって、抽象的な政治テーマのら列に終始している。これでは前に進める政治と言いながら、09年前に戻る政治だ。
緊急政治課題の解決策にまともに対峙しないで、「脱原発」という大きな政治方向性をテーマとして政治勢力結集、グループ化を集めているだけだ。
危機的状況にある(だからこそ、この時期にあえて解散総選挙に踏み切った)政治に対して政党からは危機感が伝わってこないのは、現在政党政治の堕落であり、貧困そのものである。
(5)前に進む政治を目指すのなら09年マニフェスト仕様をさらに進化、前進させる気概とやる気と決意が政党には必要であった。
まさか憲法違反選挙、選挙管理内閣、やり直し選挙を見越しての政党の選挙前の危機感のなさでもあるまいし、野合と言われるような政治勢力の離合集散ばかりで平然とした自己利益優先の政治家の理念、見識が疑われるばかりの、一政策一政党の乱立状態を見せられている。
しかしそれでも現在の閉そく、硬直した政治状況をこれ以上ほっておくわけにもいかなくて、一度国民の審判、判断を求めて「出直し」が必要な危機的政治状況だ。
今回は憲法違反の総選挙になる公算が極めて大きいから、理論上はそこで選ばれた政権は「選挙管理内閣」となって1票の格差是正選挙制度をまず早急に整備成立して、その新制度にもとづいて衆院やり直し選挙(recommence an election)を実施することになる。
(2)デフレ円高不況、雇用不安、震災社会に領有権、TPP問題と内憂外患の国難時代に、相応の「政治空白」が許されるのかの判断が争点となるだろう。
憲法違反「状態」ではあるけれど、1票の格差是正を条件に「近い将来」または期限限定で衆院やり直し選挙が義務付けられることも考えられる。
国民の審判、判断結果と日本を取り巻く内外政治状況とを考慮して、憲法上の国民の権利義務の公正性、公平性の確立、保障から本格的政権とはいえずに、選挙管理内閣として早期の衆院やり直し選挙実施の政治責任を負うことなると考える。
(3)今回の衆院選挙は国民の関心、投票率がそういう意味でも政治判断、憲法判断に大きな影響力をもたらすと考える。
国民が憲法違反選挙と判断して投票参加しないのか、あるいは政党政治の危機的状況、堕落(corrupted crisis of political party)に敏感に反応して関心、投票率が上がるのかは、違憲状態であっても選挙結果まで無効とするのかの裁判判断の分岐点だ。
(4)そういう政治課題、テーマの政治状況の中で、解散総選挙に開き直った政治は(それはそれで現時点ではもう必要であった)肝心のデフレ円高不況、雇用不安、震災社会への早急で具体的な政策提言、公約プログラムの提示はなくて、09年マニフェストの数値目標、行程表作成の実行破たんによる公約違反にすっかり消極的になって、抽象的な政治テーマのら列に終始している。これでは前に進める政治と言いながら、09年前に戻る政治だ。
緊急政治課題の解決策にまともに対峙しないで、「脱原発」という大きな政治方向性をテーマとして政治勢力結集、グループ化を集めているだけだ。
危機的状況にある(だからこそ、この時期にあえて解散総選挙に踏み切った)政治に対して政党からは危機感が伝わってこないのは、現在政党政治の堕落であり、貧困そのものである。
(5)前に進む政治を目指すのなら09年マニフェスト仕様をさらに進化、前進させる気概とやる気と決意が政党には必要であった。
まさか憲法違反選挙、選挙管理内閣、やり直し選挙を見越しての政党の選挙前の危機感のなさでもあるまいし、野合と言われるような政治勢力の離合集散ばかりで平然とした自己利益優先の政治家の理念、見識が疑われるばかりの、一政策一政党の乱立状態を見せられている。