「PIC AVR 工作室」サイトの日記的なブログです。
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2009年12月25日
今日も電車とか合間合間に
WideStudioの本
を黙々
と読み進めていく。今日は第5章。
第5章は構造設計っていうお話なんだけど、単に仕組み
を坦々と解説しているって訳じゃないのがミソ。
例えば名称付与。名前を標準化しておくことによって、
「このタグは一体なんだ?」とか「どんなタグ名に
しようか…」と考えなくてもいいし、そもそも
付与基準が画一化されていることによって可読性が
高まるし、たくさんの人でメンテしつづける上では
ここをキチンとやっておかないと、どんな高級言語
でもコードはスパゲティー化は避けられない。
そこに明確な答を練りこんであるのがgood。
(逆にいえば、どんな言語使ってもそれなりに標準化
をガッチリやっておけば、たくさんの人が出入り
する超大規模プロジェクトでも何とかなるのね)
まぁ、オイラはWIDEstudioで超大規模
開発やっちまおうっていう考えは毛頭ないんだけど、
作ったプログラムをかなり時間経ってから眺めて
見ると「他人の書いたコード」的になっちゃうはず
だから、その時にこれが効いて来るんだよな。
で、WIDEstudioを作った平林さんは
そのあたりのキホンのキは当然ながら守った上で、
オブジェクト指向言語なのでクラス設計や構造の
パターンについても定石に従って組めるように
してあるみたい。なるほど。よくできてる環境だな。
さらにコードの再利用性はもちろんのこと、それだけ
じゃなくて目指す所はもっともっと先にあるみたい。
新たにクラスを作る上での考え方と、標準で
使えるようになっているクラスについても、その辺り
の思想にシームレスに練りこまれているみたい。
IDE側にそういう縛りが練りこまれているって訳
じゃなく、WIDEstudioの元々の設計思想に
練りこまれているってことだから、汚いプログラムを
書こうと思えばそれは元の木阿弥になっちゃうん
だけど、やっぱ設計思想に触れてみるっていうのは
目からウロコがおちる思いだな。
もともとC++は他のオブジェクト指向言語より
ちょっと厄介に出来てるので、コードを組むには
何かとややこしいところはあるんだけど
(ポインタがC言語にも増して登場機会が多いとか)、
欠点はただ責めるのではなく、攻めるのだ。
windowsアプリを再利用性とか可読性とか
モロモロ意識して組むとなると、単に
「本の通り組んだら動きました」
程度だと、次にコードを読んだ時にもはや外国語
以上に難解になっちゃう。けど1本のブットい線
で思想が通っていたら、後から読んでも解るはず
なのだ。今までにイヤと言うほど思い知らされた
のでそれは間違えない。
若い頃、怖い先輩から標準化については色々と
教育された頃は必要性もわからずにいわれるがまま
だったけど、そういうことがキチンと設計思想に
見え隠れする環境って言うのは、今こうして
手にしてみると安心が感じられるな。
そういえば、オイラの工数は標準化に随分と費や
されて来た気がするな。ムダではなかったな。
問題は、この本を読んでいざオイラがコードを書いて
みたらその思想からすっかりズレちゃうんじゃないか
ってこと。ハムスターだから。
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