㋀10日(日)
眠れない夜が明けた。風は少し静かになっていた。
昨夜は寒かった。背中が痛かった。
この小屋の床は竹を荒く並べ、その上に薄いビニールシートを敷いてあった。現地で用意してくれた寝袋の中に、持参した自分の寝袋を重ねて体を入れたが、竹のゴツゴツで背中が痛くてひっきりなしに寝返りをする。
寒い!寝袋の中にカッパを着て入り、手袋もはめた。
隙間風は寝袋から出た顔を吹き抜けてゆく。その風上に野天のトイレがあることに気づき、思わず寝袋の中に顔をうずめた。
夜中になっても強い風はこの窪地の小屋にも吹き付ける。トタン屋根を動かし、床下をくぐり、4枚の金属製の戸を軋ませる。そのうちに奥の戸が一枚外れた!このままにしておくと小屋に風を含んで屋根ごと剥がされるのではないかと怖くなった。(こう思ったのは私だけではなかったことを、朝確めた。女性陣、口をそろえて“怖かったねえ”と)でも、誰も起きようとしない。寒いので、誰か起きてくれないかと思っているらしい。私はたまらず、近くに寝ているはずの現地ガイドに声をかけた。“ゾウさん!戸が外れたわよ!”
それにトイレに起きるのがこんなにつらかったのは初めてだ。全く長い夜だった・・。
(小屋の中の写真が一枚も無いのがとっても残念)
今回のツアーのメンバーとは3年前の11月、ネパールのジョムソン街道を旅した。あの時のポーターさんはベッドまであったいゴム製の湯タンポを運んできてくれたなあと、懐かしく思い出していた。
眠れない夜が明けた。風は少し静かになっていた。
昨夜は寒かった。背中が痛かった。
この小屋の床は竹を荒く並べ、その上に薄いビニールシートを敷いてあった。現地で用意してくれた寝袋の中に、持参した自分の寝袋を重ねて体を入れたが、竹のゴツゴツで背中が痛くてひっきりなしに寝返りをする。
寒い!寝袋の中にカッパを着て入り、手袋もはめた。
隙間風は寝袋から出た顔を吹き抜けてゆく。その風上に野天のトイレがあることに気づき、思わず寝袋の中に顔をうずめた。
夜中になっても強い風はこの窪地の小屋にも吹き付ける。トタン屋根を動かし、床下をくぐり、4枚の金属製の戸を軋ませる。そのうちに奥の戸が一枚外れた!このままにしておくと小屋に風を含んで屋根ごと剥がされるのではないかと怖くなった。(こう思ったのは私だけではなかったことを、朝確めた。女性陣、口をそろえて“怖かったねえ”と)でも、誰も起きようとしない。寒いので、誰か起きてくれないかと思っているらしい。私はたまらず、近くに寝ているはずの現地ガイドに声をかけた。“ゾウさん!戸が外れたわよ!”
それにトイレに起きるのがこんなにつらかったのは初めてだ。全く長い夜だった・・。
(小屋の中の写真が一枚も無いのがとっても残念)
今回のツアーのメンバーとは3年前の11月、ネパールのジョムソン街道を旅した。あの時のポーターさんはベッドまであったいゴム製の湯タンポを運んできてくれたなあと、懐かしく思い出していた。