7,8年前の春の彼岸こと、浅間温泉の近くのお墓の線香の残り火が森に移って、数時間燃え続け、広範囲な森林火災に発展した。
松笠採集作業をしながらこのオジサンの説明が続く・・ “この山のてっぺんもその一部だが、松が立派に育っているだろう”と。
7,8年前の春の彼岸こと、浅間温泉の近くのお墓の線香の残り火が森に移って、数時間燃え続け、広範囲な森林火災に発展した。
松笠採集作業をしながらこのオジサンの説明が続く・・ “この山のてっぺんもその一部だが、松が立派に育っているだろう”と。
昨日、初冠雪を観に美鈴湖の下の山に寄って、写真を撮っていると・・・
近くで“ポツポツ”と何か木からもぎ取っているらしい音がするのです。近寄ってみると頬かぶりしたオジサンが松の木から松笠を採っていた。比較的若い松から採っているようだった。
仕事のじゃまをしない程度に・・・いろいろと伺ってみた。
●松笠が開かないうちに採らなければならない。松笠が開花すると種は下に落ちてしまうからね、それには今がその時期なんだと。
●この写真にも開いた松笠が写っているが、それは去年の笠という。
●ひとつの松笠から取れ、育つ苗は少ない時で8本、上手くいけば18本くらいかね・・と
自分がその育苗作業しているのではなくて、松笠を集めることだけを請け負っているんだ。こんなことは今の若い衆はやらないからねと・・。
そうか今、松の苗をそうやって育てている人がいるのだと、再認識したのでした。
そういえば昔、木曾の家の近くに営林署の畑があって、檜の苗を育てていたなあと・・思い出したのです。