雑種犬の鈴です。2歳の女の子です。人間って、私たちワンコにひどいことをする恐ろしい存在だと思っていたけれど
私を施設から出してくれた保護主さんや、うちのママは違ったの。
でもね、知らない人はやっぱり怖くて、風ちゃん家の子になってからも、
他の人間に見つかったら、殺されると思って
私、すぐに隠れたり、逃げたりしていたの。
でもね。
ママと暮らすうちに
世の中そういう人ばかりじゃないとわかってきたの。
ママといっしょにいて、出会うワンコ連れの人は、みんな私に優しくて、
ワンちゃんたちも幸せそうで
人間にも、いい人がいるんだってわかってきたの。
だから、だんだん人間恐怖症も減ってきていたの。
でも、知らない人が運転しているバイクや自転車、車は別よ。
だって、急に現れて、私たちが歩いている前に止まったり、ドアが開いたりして、ぶつかりそうになって危険なんだもん。
でも、人間だけだと犬連れじゃなくても、そんなに怖くなくなってきたの。
だけど、ボールを蹴ったり、打ったりしている武器を持っている人は、やっぱり怖いのよ。
でもね。今朝すごく恐ろしい人間をみちゃったの。それも、私のお気に入りの河川公園で・・・・・。
もう、私は怖くて怖くて、足がブルブル震えて、うちの車に逃げ込んだけれど
しばらく車の中にいても、震えがとまらなかったの。
いつものように、朝の河川公園でお散歩をしていた私たち。でもね、ママが寝坊しちゃって、いつもは7～8時頃にお散歩しているのに
昨日に限って、河川公園についたのは8時半頃。
私がとってもイヤなシーンを見たのは、9時過ぎだったの。
河川公園には、駐車場がふたつあって、この日は緑の広場の中にある第2駐車場にママが車を止めたの。
それで、あちこ広い公園を歩いて、うちの車がある緑の広場へ戻ろうと歩いていると
前方にワンコさんが見えたの。
それも、私と相似形の黒っぽいワンちゃん。
ママが「あれは、シェパードさんね」って言ってたわ。
できれば、挨拶したいなぁ～なんて思いながら、百メートルぐらい手前から、徐々に近づいていったの。
するとママが「あれは、訓練中みたいだから、挨拶するのは無理やで」って。
そう言われて、もう少しだけ近づいて、20～30m離れた所からよーく見てみると
あれれ?なんだかへんだなーって私、気が付いたの。
そのシェパードさんといるお兄さんは、他のワンコ連れの飼い主さんとは、全然違うの。
だって、そのシェパートさんに指示の言葉を言った後、シェパードさんをバシンッて、叩いているの。
もしかして、私の見間違い?って思って、凝視したら
また、何度も叩いているの。
どうも、そのシェパードさんの動きが遅いので、早くヒールでオスワリするように
叩いているみたい。
おかしいなぁと思って、目を離せずにいると
さらに、お腹を蹴り上げて、大きなシェパードさんが「キャイン!キャイン!」って泣き叫んだの。
もう、私ビックリしちゃった。
世の中にやっぱり、こういう人がいるのね。
私、ワンコの悲しい鳴き声って、辛くてたまらないの。
いっぱい、いやなこととか、怖いことを思い出しちゃって。
もうパニック。
一目散にうちの車にダッシュしたわ。
でも、私の後方から、やっぱり何度もシェパードさんのキャインの声が
聞こえてきて、もうたまらなかった。
なんて怖い人間がこの公園にいるの。
大好きな公園だったのに、怖くてしかたなくなっちゃった。
ママがいうには、「止まっていた車には、クレートが積んであってそこには、数頭の大型犬がいたから、やっぱり訓練士さんが訓練しているのね。」って。
ねぇ、ママ!訓練ってとっても楽しいものじゃなかったの?!
鈴は、ママの訓練が楽しくって、大好きなのに・・・。
「犬に体罰を与えると、攻撃性が強くなり、咬み犬になるから
昔と違って、今では家庭犬のしつけでは、絶対体罰をしないっていうのが常識だけど・・・。
もしかして、警察犬とか育成されている内容によっては、犯人に攻撃できないといけないので
ああやって、痛い思いをさせて、攻撃的な咬み犬になるような訓練をしているのかしら?」
っママがつぶやいていた。
私、うちの子でよかった。あのシェパードさんでなくてよかった。
家庭犬でよかった。
これから、あの河川公園が怖くなりませんように。人間恐怖症が復活しませんよーに。
最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。
鈴ちゃんの人間恐怖症が復活しないことを祈って、ポチっをお願いします。
←すみませんが両方押してください→
いつも押してくださって、どうもありがとうございます。
風ちゃんの応援もよろしくお願いします。