雑種犬「風(ふう)」のひとりごと

元保護犬でセラピー犬の鈴(りん)13歳と風愛(ふあ)7歳の楽しい毎日を575で綴ります。

体罰は やはり私は 反対や

2012-11-09 12:36:06 | ドッグダンスやアジリティ、トレーニング
河川公園が恐くならないように・・・・。


の願いを込めて、今朝も車で河川公園でのお散歩をしてきました。


幸い、あの訓練士らしき人もいなく、いつもの河川公園だったのですが


鈴ちゃんのテンションは


りんちゃんの大好きな場所である、他の人の姿が見えない秘密の広場に連れて行ったけれど

トップフォトのような、シッボがあがらない状態でした。




さて、昨日書いたシェパードさんのことですが、あれは

しつけをしているのではありません。


競技会の訓練をしている感じでした。


家庭犬のしつけなら、ヒールにつかせてのオスワリで、少々そのスピードが遅かろうが

ちゃんとヒールの場所で座ろうとしているのだから、何の問題もないはず。


でも、競技会で優秀な成績になるためには、
そのスピードとかも関係があるんでしょうね。


最初は、早くお尻を地面につけてほしくて、すでに降ろしかけているシェパードさんのお尻を

上から押さえつけていました。


それが、バシンと叩くになって


何度かバシンと叩くが繰り返されて


それでも、スピードが早くならなかったので、蹴り上げ、キャインになったように見えました。


このシーンでの罰は、まるで逆効果なのに。



昔と違って、現在では「学習の心理」が確立されています。

特に学習能力の高い犬に関して、何かを学習させるためには、この心理にのっとって

教えることが最適なんです。


オペラント条件付けっていうのを聞いたことはありますか?

これは、心理学用語なんですけれど、現在のドッグトレーニングや犬のしつけの基本になっている

学習理論のベースです。


刺激や強化子、三項随伴性など、実際の心理学では、専門用語がいっぱいでてきますが

一般の人がわかりやすいように、言葉を変えて説明すると・・・・。



犬があるシーンで、自分が何をするかによって


「ごほうび」=犬にとって良いこと、うれしいこと



「罰」=犬にとってイヤなこと


が増えたり減ったりします。




【1】「ごほうび」となるものが増えるのなら

犬は、次からも同じシーンでその行動繰り返すようになります。


【2】逆に、「罰」となるものが増えるのなら

犬は、そのシーンでその行動をしないようになります。



【3】また、犬がそれをしちゃって「ごほうび」がなくなる場合も。

それだと、今度からやめよう・・ってなるし。


【4】逆にそれをしたら、「罰」となるイヤなことがなくなった

っていう経験をしたら、それをするようになるんです。


例えば

【1】「オスワリ」って言われて、「オスワリ」をしたら
「ほめてもらえた」または、「トリーツをもらえた」。

これを何度も経験していると、
「オスワリ」と言われると「オスワリ」をするようになります。


【2】「オスワリ」って言われて、「オスワリ」をしたら
「叩かれた」または「怒鳴られた」。

これを何度も経験していると、
「オスワリ」と言われると「オスワリ」をしないようになります。



【3】ボールをくわえている時に、「オスワリ」って言われて、「オスワリ」をしたら
ボールをとりあげられた。

これを何度も経験していると、
ボールを持っている時に、「オスワリ」と言われたら、ボールを取り上げられる=うれしいことがなくなるので、「オスワリ」をしないようになります。

【4】恐い相手とすれ違う時に「オスワリ」って言われて、「オスワリ」をしたら
その恐い相手が去って行った。


これを何度も経験していると、恐い相手が見えた時に「オスワリ」って言われると、
恐い相手が去っていく=イヤなことがなくなるので
「オスワリ」をするようになります。

この4つのパータンを使えば、犬にいろんなことを教えられます。


ただ、「こほうび」というと食べものをイメージしたり「罰」というと、体罰をイメージする人が多いのですが、
実際はその犬にとって、うれしいことかイヤなことかによって変わるんです。


犬によっては、ガミガミ言うママが大好き!って子もいます。

いたずらをして、ママが「コラー!!」って追いかけて来て、ガミガミ!!

それがうれしくって、何度もいたずらをするワンちゃんにとっては

ママのガミガミが「ごほうび」なんですよね。


つまり【2】の叱って罰を増やしているつもりが、実際は【1】の「ごほうび」を増やしている状態だったんです。


そんな子が、たまたまお散歩中に出会ったワンちゃんに「ワンワン」吠えたら、

またママがガミガミ、自分に向かって言ってくる・・・なんてことを経験したら

次からワンちゃんをみかけたら「ワンワン」吠えよう!って学習します。

だって、自分に注目してくれて、ガミガミしてくれる「ごほうび」をくれるんだもん。



お外でフードを食べられないびびりんの鈴ちゃんの場合は、散歩中のオスワリを教える時

【4】で教えました。


車やバイク、自転車が恐い鈴ちゃん。

私は、見かけたらすぐに「オスワリ」を指示します。

そして、車やバイク、自転車が通り過ぎたら「オッケー」と言って歩き出します。

鈴にしてみたら、ママに「オスワリ」と言われて「オスワリ」をしたら

恐い車やバイク、自転車がなくなった=「罰」イヤなことがなくなったと学習。


子犬の頃は、逃げようとしたり隠れようとしたり、キョドていた鈴ちゃんですが

今では、車など恐いものを見たら、オスワリして通り過ぎるのを待つようになりました。


また、公園に着いたときは、まず「オスワリ」をさせて、「OK」で大好きな飼い主さんに駆け寄っていいことにしています。

これもパターン【1】。鈴にとってうれしい「ワンコ友達の飼い主さんへの挨拶」をごほうびにしているんです。

なので、公園に着くとスピーディにオスワリをしてくれます。

早く挨拶に行きたいもんね。





この学習の心理から考えても、昨日のシェパードさんへの体罰は、すべてが逆効果だと思うんです。

訓練士はスピーディにヒールポジションでのオスワリをしてほしいと思っているはずなのに。

シェパードは、ヒールポジションでのオスワリは理解していて、やりかけているのに叩かれる。

または、オスワリしたのに叩かれる。

さらに蹴り上げられる。


そうなると「えっ?自分の行動は間違っていたのか?」と思って

どんどんオスワリするのが恐くなります。

さらに、迷いが生じるので、行動がどんどん遅くなります。


やめさせたい行動をした時に、罰は有効ですが

スピードをあげさせたい時に罰を使うのは、私には理解できませんでした。




まぁ、罰も有効につかえば、しつけやトレーニングに役立ちますが

犬に痛みを伴う体罰だけは、反対です。



犬は、その人のことが恐くて従うことはあっても、信頼はしませんから。


あっ、でも風ちゃんか鈴にマウントした時

「もう風ちゃん、やめてーや」って、ボディをパチンと叩くことが。

体罰ってつもりはないけれど、他の人からみたら、そう見えていたりして。






やっぱり、鈴ちゃんのしっぼは、上向きがママは好き!!

また、河川公園でも

そんなしっぽをみせてほしいワン。


鈴ちゃんは本当に、感受性が強いんだから。



それに比べ風ちゃんは、他の犬の悲鳴には、我関せず。

そんな風ちゃんだから、手術で入院中のあの環境でも、どんどん回復していったのかも。


風ちゃんって、メンタル強いなー。







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