古代世界では、「∧」は剣で男性原理、「V」は杯で女性原理、Vはハートでもある。
このVが聖杯のシンボルになるのだが、それは女性と女神のシンボルでもあった、そのため、聖杯を求める騎士の旅は、失われた女神を探す旅・禁じられた旅ということになる。
古代の世界では、子供を生みだす能力は神聖な力とされたが、男性の支配する教会では、邪悪・不浄とされ、聖なる女性も「敵」とされた。
さらに異端を根絶やしにして、大衆をキリスト教徒に改宗させるために、あらゆる方法が動員される、そのなかに、異教の大切なシンボルを邪悪なものとする方針があった、
1、ポセイドンの三叉の矛は悪魔の槍
2、老賢女のとんがり帽子は魔女の帽子
3、金星の五芒星は悪魔の記号
こうして、豊かな古代世界は封じ込められていった。