アジア開発銀行があるのに、なぜ、アジアインフラ投資銀行に50カ国が参加したのか、やはり、それなりの事情があるんだろう。
つまり、アジア諸国の期待に応えていないということ、アジア開発銀行はÅsia Development Bankで日本とアメリカが15・65%を出資、その目的は「資金の貸し付け」、1年の融資額は60億ドル・技術支援が18億ドル、参加国は48、その標語は ”Fighting poverty in Asia and Pacific" 「アジア太平洋地域の貧困と戦う」。
さて、途上国のインフラ建設は20年までに8兆ドルの資金需要が見こまれるという、ホントウだろうか、8兆ドルとは960兆円、とてつもない数字だ、これを一気に取りこもうというのか、そんなことができるのか、ともあれ、世銀やアジ銀では資金不足、さらに、このふたつはハードルが高く、
1、環境を審査
2、融資の判断
アジア・アフリカの貧しい国々では、
「世銀の厳格な基準に途上国の不満が大きい」
分かる分かる、納得がいく、そこを中国が突いたのだ、わんさかわんさか集まってしまった。
だから、アジ・フラの基準が甘くなれば、
「採算性の低いインフラにも 初めに『融資ありき』の融資が恣意的に行われる・・・」
中国には、もうひとつの目的があり、
「中国軍の利用を視野に 軍事転用が可能な建設に 融資が行われる可能性がある」
ところで、アジ・フラの初代総裁には、アジ開銀の副総裁を経験した金立群が有力、こちらの手の内を知りつくしている、中国にも、それなりの人材が育っているようだ、毛沢東時代とは、違っている。
あそこでは、数千億円の予算に2千数百名がぶら下がっていた、だから、もっと効率的にビジネスをやりたい、それが念願だったのではあるまいか、こちらは50%の出資、じゃぶじゃぶとお金を貸し、どんどんと道路を建設しようか、中央アジアの草原に21世紀のシルク・ロード高速道路、可能性が広がってきた。