建国大学の名簿の中には、数名の中国人学者が記されていた、ヨーロッパの名門大学に留学したメンバーもいる、満州国の建設に参加したのだろう。
ところで、先週の水曜の夜は暑かった、目の前をゴキブリが「ツー」、追い払う元気がない、うつらうつらして明け方、つけっ放しのラジオからミョーな日本語、
「わたしの父は 満州で日本人といっしょに働きました」
中国の女性のようだ。
「ところが 文化大革命の時 日本に協力したということで 引きずり回され ボロボロにされてしまいました」
「わたしも 学校でいじめられる毎日です」
ひどかったらしい、
「わたしは ついに言ってはいけないことを言ってしまったのです」
なんだろう、
「こんなにひどい目にあうのは お父さんのせいだ」
その時の父の顔が忘れられない、彼女の父は、自殺を図った、あの国の凄惨な一面であろう。
最近の研究では「文化大革命」とは、2000万人の餓死者を出した1958年の大躍進で失脚した毛沢東が、復権を図って起こした権力闘争という解釈のようで、毛沢東は地方の若者や少年を動員して、反対派の一掃を計画した、何も分からない少年や少女の正義感を利用したのだ、一体、どのくらいの人が殺されたか、日本に協力したものや、かつての資産階級、1966~1976までの10年間、そして、この時のアメリカの外交政策はどうであったか、日本の自民党政府はどうか、ちょっとした利権と秘密が集積していたのかもしれない。
まるで勉強せず、キャピキャピしている日本の若者も知っておくべきことだろう、ところで、漢の高祖が亡くなった時、高祖の老妻・呂后は、高祖の溺愛していた戚夫人を捉え、目をつぶし・鼻と耳をそぎ・両手両足を切断しヒトブタとして豚小屋に押しこんだ、高祖の跡継ぎは美しかった婦人のあまりの変貌に気が狂ってしまった、これに類することが、今、チベットやウィグル・内モンゴルで行われているんだろう。
横綱白鵬の乱暴な行動が指摘されているが、ニッポンの相撲協会、彼ら・モンゴル人力士の心中を忖度したことがあるのだろうか、さて、この女性は、日本の文化・宗教を研究し、
「ひとつのグループが勝つと 敗けたグループは恨みを抱いて復讐を誓います」
「こうして 人間の争いは途切れることがありません 何百年も続くことになります」
この中国人女性、なんと親鸞に目をつける、
「この憎しみの連鎖を 断ち切らねばなりません」
親鸞の他力信仰に救いを見い出したのであろうか、彼女は、中国語に翻訳して出版したらしい。
これを、どう受け取ったらいいか、内部で新しい動きが起きているのか、それにしても、この番組を聞いたのは、
「一匹のゴキブリのおかげになるのかな」