岡本かの子は太郎の母親、かの子も変わっていた、いっしょに出かけたのだが、
「太郎ちゃん 太郎ちゃん ちょっと」
婦人の下着がずり落ちてきた、当時はズロース、自由な家風の岡本家、ズロースまで自由だった、
「変わった母子」
だが、かの子は大乗仏教に目覚める、だから、深みがある、だれだったか、
「漱石・鴎外・かの子」
三人を挙げていた。
としどしに
我がかなしみは
深くして
いよよ
はなやぐ
いのちなりけり
大乗仏教の真精神を、見事に歌い上げている。