The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

One light of Catholic Zen 16

2019-10-20 09:59:47 | 世界経済

" Catholic practitioner were looking for the tranquility of God that would heal and liberate the troubles and suffering of Purgatory ."
 「カトリックの参禅者たちは 煉獄のトラブルと悩みを癒し解放してくれる神の静寂を探し求めたいた」
 
 ここでの接心は5日から7日ほど、それが年に9回、参加者は30~50人、外国人は20%はど、大半がドイツ人、
 「よく がんばる」
 「これが ゲルマン魂か」
 やはり教師・医者・政治家・・・ヤスパースがどうのこうの、相当な人物が参加していたらしい。彼らが下山する時、多量のクスリを残していった、
 「やっぱり 苦しかったんだな」

 そのクスリはニッポンの大人には強すぎた、
 「子供用でチョード」
 身体のスケールが違うんだろう。

  だが、これを受け継ぐヒトがいたのだろうか、いくら見性したといってもあんなんでは困る、
 「自分のお気に入りの女子学生に一室を利用させる」
 それが、ネグリジェでヒョコ・ヒョコと歩き回る、 
 「カトリックもやるなあー」
 仏教教団だけではなかったんだ、
 「あの神父は どうなったんだろう」

 やはり、愛宮神父の姿勢、
 「誠実で高い理想・気高い魂」

 神父は、
 「世界中のシスターが もうちょっと自覚して活動すれば 世界は もっと よくなるでしょう」
 「いつでも来てください いつでも座ってください」

 神父は、一筋の光を残してくれた。



One light of Catholic Zen 15

2019-10-19 11:42:44 | 世界経済

" Father Enomiya's love united Catholic and Zen had prevailed over modern era and brought for us the one light to save humanity ."
 「愛宮神父の愛は カトリックと禅を融合させ 現代社会に一筋のひかり・人類を救う一筋のひかりをもたらしたのかもしれない」

 さて、カトリック禅にもどると、あの黒衣の神父のワガママがメチャクチャにしていた。こちら側の人々は、
 「愛宮神父が おとなしすぎるんだ」
 カトリック教団にも、いろいろなモンダイがあるようだ。

 この神父、上智大学の女子学生に神冥窟の一室を利用させた、
 「卒論を書くんだって」
 このオンナ、大きな冷蔵庫を運び入れ、自分だけの肉やチーズ、
 「どういう神経しているんだ」
 「K神父が悪い 金持の信者だからだ」

 数十名が参禅しているというのに、このオンナ、黒いネグリジェで、昼間からフラフラ、
 「あっ ピンクだ」
 ネグリジェの下、みな、三日の参禅で感覚がさえていた、
 「あんまり いい趣味じゃあないね」

 一人が、
 「あのバカッ ニッポンのハジだ」
 K神父は臨済宗で見性したというが、
 「どんな サトリなんだろうね」   


One light of Catholic Zen 14

2019-10-17 09:08:29 | 世界経済

 お勝手で話し声、やがて御前さまの夫人が、
 「この方のお子さんが 今日明日なの 行っておやり」

 山国のきびしい生活は子供の身体にあらわれていて、中学生になっても小学生の体格、それでも五体満足ならいい、背骨の曲がってしまった少女がいた。

 「ごめんなさい ごめんなさい」
 白い顔が紅潮している、
 「なんて 清らかなんだろう」
 苦しい息で、
 「あたし あたし」
 「生まれてきてよかったと思ってるの 生まれてきてよかったと・・・」

 「どうだった」
 「だめみたい」
 すると、老婦人は、
 「男は つらくきびしい道を歩くんだよ」
 「御前さまは あの子ならきっとやる やってくれる」
 「一輪の花を 咲かせてくれる」
 「法華経の花を 咲かせてくれる」

 その夜、お墓にローソクが立てられた、
 「ひとりでさびしいだろう」
 その地方の習慣だった。

 遠い・遠い日の春の夜・・・


One light of Catholic Zen 13

2019-10-16 09:02:03 | 世界経済
 
 多くの宗教者に出会ったが、この御前さまがイチバン、カリスマ的禅僧・真言の高僧・カトリックの神父・・・私の父は、御前さまの弟子だったが、彼は、この若者を嫌っていたようだ、それは、
 「下品で野卑な俗物」

 見抜いていた、真冬に水を浴びる荒行、2度の出征、言語を絶する経験をしたが、
 「人間の本性(ほんしょう)は 変わらない」 
 90歳をこえた母親に、 
 「2度も出征したのに 五体満足 ケガひとつしなかった」
 「上役に ゴマをすっていたんです それで生きのびたんでしょうね」

 御前さまは、そんな父親を見透かしていたんだろう、そして、どういうわけか、わたしを大切にしてくれた。

 8月の下旬、井戸バタで子供たちの書き損じた半紙を広げている、前日、習字の会があったのだ、
 「この のびやかで自由なセン」
 「希望にあふれ どこまでもどこまでも かけあがろうとする」  
 「いのちのかがやき いのちのひかり ひかりのいのちなのだ」

 「これには 道元や空海も およばない」
 そして、カタワラの葡萄の木を指さし、
 「来年は実をつけるでしょう」
 「マコト君にもあげましょうね」

 わたしは、なんという少年時代を過ごしたのだろう。


One light of Catholic Zen 12

2019-10-15 09:54:19 | 世界経済

 仏教教団のウチマクについては知らないコトもない、少年の日、御前さまについて身延山に行った、長い坂を上り大きな玄関を入ると、若い層たちが四つん這いになった、御前さまは、この教団のトップ・クラス、御前さまの兄は、立正大学の学長で、一時代を築いた。

 御前さまが、奥の部屋に消えると、やがて、僧たちが話し始める、次第に、大きな声になり、ケタタマしい笑い声、
 「オレんときは オカズが3品だった」
 「なんの なんの オレなんか おチョウシがついたんだぞ」
 法事の供応、彼ら、それだけが楽しみなのだ、
 「あの若ゴケ いろっぽかったな」
 「モチハダが ほんのりとサクラ色で」
 「ながーい夜 どーすんだろーな」

 「おまえ まさか」
 「ヒッヒ・ヒッヒ・ヒッー ご供養(くよう)・ご供養・・・」

 御前さまがもどってくると、さっと四つん這い、カエルにもどった、
 「ははあー」

 御前さまが、
 「どうだった」
 「お寺がほしいと云ってました」
 「いまは むずかしいんだよ」

 遠い遠い日、老僧と少年。



 

One light of Catholic Zen 11

2019-10-14 09:38:03 | 世界経済
 
 臨済宗の公案をパス、つまり見性・サトリをひらいたカトリックの神父が出た、愛宮神秘ではない、この神父が神冥窟を利用し始めた、カラスのような神父、
 「ホントウに見性(けんしょう)したのかな」

 動作がいやしい、
 「臨済禅も こまったものだ」

 ある日、20名近くのシスターを連れて乗りこんできた、シスターは、
 「キャピ キャピ」
 愛宮神父の側の人々とは、まるでちがう。

 もったいぶった態度で、
 「カトリックには神秘主義がありますから 矛盾することはないんですね」
 そして、
 「こんなのがあります  
   不可知の雲がある そこで 魂は神と合一する  」

 言っていることはいいのだが、なにか「あやしい」。カトリックにも、こんな生き方上手がいるのか、あるいは、こんなんのばかりなのかもしれない。

 このオトコは、独自のセンを出そうとしていたのかもしれない、
 「仏教には 茶ボウズがいるが カトリックにもいるようだ」


One light of Catholic Zen 10

2019-10-13 10:37:33 | 世界経済
 
 ドイツ人のガンバリはすごい、日本人でもタイヘンな座禅、7日の接心の5日目、経行(きんひん)でヨタヨタの老婦人、
 「ここで 死ぬんじゃあないのかな」
 しかし、ガンバル・ガンバル、終にやりとげた。
 「ああ うれしそうだな」

 となりのシャワー・ルームから、
 「あふーん あふーん」
 190センチのマッチョ、上腕が若い女性のウェストぐらい、あそこが「もっこり」、
 「熱い湯で つき上げるジョーヨク(情欲)をおさえているんだなあー」
 日本人は、そこまではいかない、せいぜいインキなムッツリ・スケベ、こちらでは、
 「ムチで身体をたたく修道士もいる」
 それにしても、
 「あふーん あふーん あふーん あっ あっ あち あち あち あちっちー あちっちー」

 ゲルマンの王女のような若い女性、
 「これは すごい」
 タバになってもかなわない、
 「初対面 負けたオンナが 顔をふせ」
 いやいや、
 「ただ一輪 他を圧する牡丹・ボタンあり」

 クチサキだけのプロテスタントが、ハダシで逃げていった。

 
 

One light of Catholic Zen 9

2019-10-12 11:30:27 | 世界経済

" Non-Catholics had no need for difficult doctrine of theory and they have nothing to do with religiouus strategy of the Catholic order ,"
 「カトリック教徒でない参禅者には 難しい教義は必要ではない そして カトリックの宗教戦略とは無関係である」

 カトリックの信徒でない者も、これっぽっちの差別や冷ややかな目線がなかった、気持ちよく修行できた、一人一人の意識が高いからだろう。

 ここに来る修行者の中に臨済宗の見性・けんしょうを体験したものがいて、一日の行事が終わった後で、えらそうに、
 「こうして 公案をパスしたんだなあー」
 「愛宮神父はパスしてんの」
 「さあ どーだろう」  
 そして、この私を、彼らの仲間に入れる入れないか、
 「どうしようかな」

 どうにもこうにも、臨済禅には、こまったものだ。

One light of Catholic Zen 8

2019-10-11 09:22:09 | 世界経済

" They sit according to their own free will and attempt to transcend their free will .
The people living in modern era are trying to transcend that era .
「彼らは自分の意志で座っていた そして その自由意思を超えようとしていた 現代に生きるものが その現代を超えようとする」    

 既成の仏教教団の停滞はタイヘンなもの、とても手がつけられない、だから。
 「みんな あきらめている」
 「だれも 相手にしなくなっている」  

 しかし、こちらもストップしてしまった、
 「これも 時代の流れなのか」

One light of Catholic Zen 7

2019-10-10 09:11:51 | 世界経済
 
 かつて厚生省で汚職事件が発生した、しかし誰も声を上げない、誰もが知っていた、この国は集団と組織が最優先で、
 「組織の中に神がいる」
 あるいは、
 「組織が 神」

 「近代」がゆるむと、これが、
 「むくむくとアタマをもたげる」

 このままではウヤムヤになると思われた時、1人が声を上げた、
 「彼は クリスチャンだった」

 「主」と自分の緊張関係、公平さと真実を尊重する、そして正直な生活、これがキリスト教のいいところ、しかし、彼の役所人生はどうなっただろうか、
 「ニッポン(組織)の神さまのリベンジ」

 ところで彼のキリスト教は、カトリックかプロテスタントか。