The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

インドが来る 1

2023-04-20 10:49:12 | 世界経済
 接心の三日目、ようやく落ち着いてきた、日本人も外国人も黙々と座っている、堂内は、
 「しんとしていた」

 そこで、山の小鳥が巣を作り始めた、
 「カサ・カサ」
 休息の時間に出てもらった、鳥類にはこうしたところがある、
 「恐竜から進化したからだろうか」

 これと反対は、屋根職人が,坐禅堂の屋根を修理していたら、下から、
 「むわ〜ん」
 転がり落ちそうになった、何十人もの座禅の集中力、
 「こちらも面白い」

 そうそうインド人がやって来たのは接心の三日目、目がギラギラ、手足はバタバタ、全身から不気味な気を発している、接心を、
 「ぶちこわしてしまいそうだ」



印度から来た人 上

2023-04-19 10:20:03 | 世界経済
 「たちまち遠くまで行ってしまった」
 インド人神父。

  私の隣に座る、それが、この部屋の誰よりも見事な座禅に見えた、
 「いや 座禅ではない」

 「座禅には 意識がある」
 「彼は 意識を飛ばしている」
 「彼の意識は 頭上30センチに滞在して 彼の肉体を みおろしていた」

 「これなら 足がしびれない つかれない」
 「しかし これは座禅ではない インドの魔術だ インドの魔法だ」
  
 

2023-04-18 10:44:03 | 世界経済
 座禅が終わるとセイセイとした顔をしている、
 「まるで100億光年の旅をしてきたようだ」
 多元宇宙を見下ろしブラック・ホールから帰還したかのようなのだ、
 「これは まさしくインドの魔術・魔法ではあるまいか」

 戦前、神田の教会にお茶の師匠が集まった、それは、一生を修行に費やした老神父のミサを見学すsるためで、それは、彼の動作になんとも味があったからで、それを参考にしていたのだ。

4 1905年の意味

2023-04-18 10:08:10 | 世界経済
 人類史において、1905年ほど重要な年はない、それは、「相対性理論」が発表されたからで、
 「この世界・この宇宙に 絶対はない」
 「時間や空間も 絶対ではない」
 タイヘンな宣言、あらゆる価値・権威・八百万の神々が吹っ飛んだ。

 では、あのキリスト教の、
 「天にまします我らが父よ」
 この世界を創造したと言われる神、
 「かれは ゼッタイではないのか」

 ヨロッパのクリスチャンには重要なモンダイ。ヨーロッパでは、教会が減少しているらしい、そして、イスラム教の施設が増加しているようだ、
 「それも 1905年に出発していることになる」                                                                                 


3 三島のボデイ・ビル

2023-04-16 09:58:13 | 世界経済
 三島由紀夫は徴兵検査に落ちている、彼の学友の多くが戦争に出かけ亡くなっていた、それが、
 「三島のこころのキズになったのだろう」

 私は国会議員の秘書をしたのだが、第何回かの臨時国会の開会日の前に、自民党の控室をのぞくと議員たちが三々五々、くつろいでいた、
 「K君に 今の日本を見せてやりたかったな」
 「ああ 優秀な奴から先に先に死んでいった」
 「なにも あんなに責任を感じることないのにな」
 彼らが、戦後の復興に貢献してきたようだ。

 「逃げてまわった学生が 大学の教員になった それで」
 「センソウ反対だろ よく言うわ」
 「まったく それに マスコミも悪いね」
 ホンネであろうか。



2 人知の辺境守備兵

2023-04-15 10:06:00 | 世界経済
 あの三島由紀夫は、神さまについて、
 「人知の辺境守備兵」

 巧みな表現をしている、かつては玄関や神棚にいた、ちょっと遠ざかりお月様のあたり、三島の時代には木星ぐらいか、現在は多元宇宙にブラックホールまで遠ざかった。
 だから、ニヒリズムも成長したものだ。

 45歳で自決した三島を高く評価したのは武田泰淳、三島を、
 「空前絶後の文章の達人」
 奔放で驕慢な言動の裏の無垢の魂を理解していたのかもしれない、三島の最後は、
  数珠を繰るような蝉の声があたりを領している
  その他にはなにもない・・・
  庭の木立は 
  夏の日盛りの日を浴びて
  「しん」としている

 あの時代には、まだ、大人がいて、若者がいた。



An absolute revolution in 1905 ー1ー

2023-04-14 08:57:16 | 世界経済

 
 " It would seem that Father Enomiya's love unitting Zen and Catholic had prevailed over modern era and opened for us the one way to save humanity ." 

 カトリックの座禅道場・秋川神冥窟は秋川渓谷の中にあるのだが、一生を山林の労働に投じた老人が、
 「あの若いのはまだまだだが 年配の方はなかなかだ」
 若いのはイエズス会のエリート神父、年配は、カトリック禅の創始者・愛宮神父、
 「見てないようで見ている」
 
 1905年にアインシュタインが「相対性理論」を宣言、
 「この世界・この宇宙には 絶対的なものはない」
 「時間や空間‣光線でも 相対的な現象である」
  ということは、
 「キリスト教の神は どうなるか」

 「天地創造は フイクションなのか」

 理神論・deism 以外は、立つ瀬がない・・・


2023-04-12 11:05:52 | 世界経済
 代々木公園のカタスミに終戦の時に自決した少年たちの記念碑がある、
 「七生報国」

 七たび生まれ変わって、この国に奉仕したい、まだ少年である、
 「あの頃の日本人は そうであったのか」
 これは、教育のためだけではあるまい。

   雲こそ
   我が墓標
   落暉・らっき よ
   碑銘を飾れ 
 
 「雲は 私のお墓 夕日よ どうぞ 私の碑銘を 照らしてください」

 透徹した心境、今の七十代八十代でも到達できない心境だろうか、ローマ発の列車で会ったアメリカの若者なら分かってくれたかもしれない。


2023-04-11 09:14:24 | 世界経済
 列車の窓から見えるイタリアの景色に、
 「きれいだ きれいだ」
 数か月、サウジの砂漠で生活していたからだろう、
 「ニッポンは もっときれいだよ」

 幕末にアメリカの領事が下田から江戸に出府しなければならなかった、馬子が、
 「この先で 馬をおりてください」
 「・・・」
 意味が分からない、しばらく行くと大きく曲がらななければいけなかった、すると、目の前に、
 「雪を 頂いた冨士山」

 崇高で気高いスガタ・・・

 「ああ これだったのか」
 ハリスは理解した、貧しいニッポンの馬子は、これを言いたかったのだ、
 「ああ なんということか」
 「なんというアイロニイだ」
 「この貧しい馬子は 貴族の魂を持っている」
 それに対してアメリカの教会の牧師は、
 「金持ちを優遇している それが今の風潮になってしまった」
 「このツギハギの服の貧しい馬子の方が 高貴ではあるまいか」
 
 ハリスは記す、
 「世界の果の小さな貧しい国・ニッポン しかし いつの日か かならずや 世界の一等国になるだろう」 

ヨーロッパのアメリカ人 上

2023-04-10 10:57:05 | 世界経済
 パリ行の寝台席はひとつ空いていた、うつらうつらして目を開けると、20台の若者が、
 「どうぞ よろしく」

 サウジで石油を採掘している父親の手伝いをしてきた、少年のような若者だ、食堂で中年の婦人と親しげに会話していた、
 「知り合いなの」
 「いいえ」
 フランクで率直、彼らには、こういう文化があるようだ。

 この若者は、アメリカの良さと魅力を教えてくれた。

 窓からの景色を見て、
 「きれいだ きれいだ」
 みどりがうれしいらしい、砂ばかり見ていたからなおさらなんだろう、だから、
 「ニッポンは もっときれいだよ」