某日は最悪の日だった。
9時過ぎ、Mが検査した病院から電話があった。私は嫌な予感がしたが案の定 「検査結果は陽性でした」 との冷たい声だった。
「えっ、陽性ですか?」 と聞き返したが、答えが変るはずがない現実だった。
医師が 「おそらく陰性でしょう」 と言ったことを信じていたが、それも叶わず悪い結果になってしまった。
体温も平熱に下がったし、動きも良くなりつつあるのに、それなのにコロナ感染するのかと信じ難いがどうしようもなく、Mはコロナ感染陽性で自宅療養の身となってしまった。
その電話ではいろいろな連絡があるようだが、私は気落ちして電話する力も無くなったので、後はH子さんに対応を頼んで、聞き入っていた。
でもどう足掻いてもこれからのことをしっかりとする以外に考えられないので、発症した日から10日間はM以外の三人の家族も濃厚接触者としての決まりを守るしかない。
でも私は納得できない、夕方独り身になった時 「なぜこんな年寄りがコロナに感染するのか?」 と、出てくる涙を抑えようがなかった。
今はコロナ感染は多様な症状を起こすらしい。常識では考えられない事が起っているらしい。
今、Mは平熱、食欲もあり、ほぼ普段の状態と変わりないように動いているが、突発的に容体が変化することもありうるだろうから、要注意だ。
とにかくこの10日間を無事に過ごすことが最優先、しかし残念ながらMはその意味を理解できない状態だが、Mよりも私の方がコロナと戦うような変則的な我が家の近況です。
今日の花は 「グロリオサ」 をアップしました。
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