毎日同じようなコースを散歩しているが、時には珍しい物を発見することもある。
その発見の一つが桑の実だったが、私がこの実を見て想い出すのは遠い昔の少年時代のことだった。
戦後のあの食料難の時代、子供たちは甘い物に飢えていたが、駄菓子などを買う余裕のない子供たちのお目当ては自然の果物だった。
柿などは格好の食べ物だったが、今は収穫しないが当時は貴重品だったから手に入れるのも無断で頂く冒険だらけ、時にはおじさんに捕まってお説教を受けるのは常のことだった。
それと山栗も生で食べると美味しいことも知ったが、それらの果物の一つが桑の実だった。
その頃は養蚕を職業とする農家も多かったから桑の木は何処でもたくさん見ることができた。
桑の実は熟して赤黒くなると食べ頃で一応の甘さもあったから、子供たちの良き友達だった。
口の周りを赤黑くしながら無心に食べた、そんな時代もあったのです。
今は何でも手に入る時代だから、桑の実などは誰も眼中に無いだろうが、私は桑の実を見ると戦後の食の苦しかった時代を想い出す。
ネット検索すると、桑の実の糖度は 9.3 ~ 15.6 と、品種によってさまざまだが、糖度が高いものはブルーベリーより甘さを感じるほどで、生食でもおいしく食べられるとのことです。
昨年、桑の実を収穫している男性に聞いたら、ジャムにするそうです。”美味しいジャムが出来る” と、自慢していました。どのような味がするジャムなんでしょうか?
この写真の桑の実はまだ赤いので熟していないが、もし熟したら、一つ頂いて食べてみようと思っています。
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採れた時は ジャムにしたりしていましたよ。
当然子供の時は取って食べましたが、口が黒くなる
のですぐにばれました。
最近は養蚕農家が無くなって桑の木も無くなりました
今は桑の木そのものがありませんが
何故か空堀川の河川道内には桑の木が繁っています。
養蚕農家もたくさんあって盛んでしたが
そんな歴史もいつか埋もれてしまいました。