寝る時間になると マメ子(孫)は私の布団の中に潜り込んできます
「 じゃあ 絵本を読もうか 」
と読み始めるのですが すぐ眠くなってくる
私が・・ なのです
文字がぼんやりとしてきて 自分の声が遠くに聴こえてきます
「 〇 〇 で し た ・ ・ ・ 」( 沈 黙 )
その途端
「 寝ちゃ ダメ 」
マメ子の 厳しい声に 眠りから引き戻される 私
続きを読み始めますが またすぐ
「 ・・ ・ ・ ・ 」
必死に読んで やっとのことで本の最後まで行き着き ホッ!
「 今度はマメ子の番ね 他の本を持ってきて! 」
マメ子が読み始めます
私は うつらうつら・・ 遠くにマメ子の声を聴いています
マメ子の声が途切れました
「 続けて! 」
それを何回か繰り返しているうち マメ子が布団から抜け出しました
「 ママのところへ行く 」
「 そう おやすみ・・ 」
それから まったく記憶がありません
ハッと気づくと 部屋の電気は煌々とついたまま
時計を見ると あれから4時間も経っていました
廊下に面したドアが マメ子の身体の分だけ細く開いていました