ツルの日記

38歳からはじめたバレエ。49歳の今年はポワントでバリエーションを踊り動画アップがノルマです

壊血病に柑橘、産褥熱には手洗いが定着するまでなんと50年近くかかっていました

2022年02月17日 | Diary
日進月歩を地でいく現在、每日おびただしい数の論文や新技術が発表されています。


測定装置や実験手法の進化で従来はわからなかった現象が明らかになってきています。


ですからいずれ新しく発見された事象をベースに教科書が書かれたり、新しい規格が定められたりすることになります。


そのようなとき考えるのは以前にもこのブログで取り上げた壊血病と産褥熱です。


1700年代、戦争よりも多くの死者を出したと言われる壊血病。1748年に下級軍医のジェームズ・リンドが実験を行い柑橘類を壊血病対策としたものの、さまざまな理由で否定され、認められたのは他の医師によるものでリンドの実験から48年後だったそうです。その間多くの船員が壊血病で死亡しました。



さらに悲惨なのがセンメルヴェイス・イグナーツです。1847年に同僚医師が産褥熱で死亡した患者の解剖時に手に怪我をして解剖した妊婦と同じ病気で死亡したことから手洗いで衛生確保が重要との結論にいたりました。手洗いをはじめとする衛生管理の徹底で妊産婦の死亡率を劇的に下げたにもかかわらず医師たちの反感を買い、変人扱いされて病院を追われた挙げ句謎の死をとげてしまいました。



2000年以後、技術の進化が加速する中、新しい教科書が出るまでの間、どのような展開になっていくのでしょうか?
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