明けの明星、宵の明星で有名な金星。地球の双子星と言われるほど太陽からの距離(太陽からの地球の距離を10とすれば、太陽からの金星までは9)や大きさが似ています。金星は厚い雲に覆われ望遠鏡では地表が見えずに生物が存在すると古来より考えられてきました。
しかし、探査機が金星に入ると衝撃の事実。厚い雲からは硫酸の雨が絶えず降り注ぎ、気温も500℃に達するそうです。まあ、金星が厚い雲に覆われている時点で、地表に太陽光が届かず死の惑星であること決定ですけどね。
金星がこんな死の星になったのは、地球との距離の違いと言われています。当初は地球と同じ歴史を辿っていたみたいですが、地球より太陽との距離が近いことから水が蒸発してしまい海が形成されなかった。生物の母たる海がなければ残念ながら生物が誕生せず、大量の二酸化炭素も吸収できず、温室効果により金星は暑くなったそうです。
また暑い雲から硫酸の雨が500℃の地表に向けて降り注ぎますが、地表に到達する前に蒸発してまた雲になる。大気がこんな感じなので、金星にはいつも強烈な風が吹いているらしいです。
もし人類が金星に住むならまずは気温をどうにかしなければなりません。地球の温暖化すら止められない現状では、金星の低温化など難しいでしょう。
またなんでも金星は1日が一年よりも長いそうです。自転周期が公転周期よりも遅いためです。なぜか金星だけ地球などの太陽系惑星の中で自転が反対周りらしいので、それが自転周期が遅い原因かもしれませんね。住むなら自転周期の高速化しないと植物がそだちませんね。
金星が住める星になるためには、低温化と自転の高速化が必要。ということはかなりの技術と費用がかかりますね!金星開発プロジェクトが進まないわけです。
肯定的に考えるなら、その2つをクリアできれば、重力も地球と似ている。地球からの移動距離も近い。太陽光も十分あたる、と移住には向いているんですがね。
次回は木星への移住を検討します。