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(↑水星探査機メッセンジャー撮影)
さて地球から他の惑星に移住する計画を探る第3弾。今回は水星です。
水星は太陽系の第1惑星であり、一番太陽に近い距離にあります。従ってとても気温が高く、最高気温は400℃にもなります。といっても金星よりは低温なんですが。
で、最高気温は高いのに、最低気温はマイナス160℃ど極寒です。なぜ太陽の近くなのに寒いのかというと、実は水星にはごく薄い大気しかなく保温できないため、太陽の当たる裏側である夜は極端に寒くなるわけです。
ではなぜ水星には大気がないのか。それは水星の大きさにあります。地球の4割ほどの大きさで太陽系惑星の中では最小です(ただし、最近準惑星になった冥王星を除く)。大気の層を形成するには、惑星自体の重力も小さすぎるわけです。
ということは人間が住むには適していない環境であり、木星移住よりは現実的ですが、金星よりは現実的ではないかもしれませんね。もっとも月面基地のような基地内だけの生活ならば金星よりは現実的かもしれません。
残るは火星移住計画を検討していきます。