畠山義綱のきままな能登ブログ

畠山義綱が見てきた史跡を紹介します。
時々、経済や政治などもつぶやきます。

欧米の景気減退

2011-08-09 20:56:00 | 政治・経済
1929年にアメリカのニューヨークで始まった世界恐慌。

2009年にアメリカで始まった「リーマンショック」第2次世界恐慌とも言える世界全体景気減退をもたらした。


 そして、アメリカの財政危機から始まり、米国債の格付けが下落したことから始まった欧米の株価下落。ひょっとすると「第3次世界恐慌」か?アメリカの財政危機だけでなく、EU加盟国の財政も危ない。ギリシャが国家の粉飾決算していただけなくポルトガルも危ない。前々からアイスランドも危なかったし、ヨーロッパはちょっと不安定。まあ不安定と言えば本当は世界で一番借金(国債残高)が多い日本が一番危ないんだけど…(苦笑)


 では、この「第3次世界恐慌」が日本経済に及ぼす影響はどうだろうか。私はその影響は限定的ではないかと考える。その理由は以下の理由から言える。
・日本の輸出は福島第一原発事故の影響で昨年度5割減とすでに減っている。
・火力発電所の化石燃料や天然ガスなどの輸入代金が円高で安くなる。
・日本は東日本大震災の復興需要があるので、内需拡大に向かう。
・すでに日本の株はかなり割安になっており、これ以上大幅に下がる要素が見当たらない。
・すでに円はかなりの高水準にあり、これ以上大幅に円高になる要素が見当たらない。

ということが言える。

 今まで「アメリカ経済が風邪を引くと、日本経済は肺炎になる」と言われてきた。実際リーマンショックの時には日本経済に深刻な影響をもたらした。しかし、今回の株安も円高もそれほど「大幅に」は下がっていない。もちろん、短期的に小規模には影響は出る。現在も徐々に円高は進んでいるが、「大幅に」進むことはないだろうと推測する。