ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

ハンバーガー

2025-03-11 09:07:55 | グルメ

初めて食べたハンバーガーは、記憶にある限りではマクドナルドのハンバーガーであったと思う。多分、昭和40年代後半であったはずだ。

美味しさよりも物珍しさが先だっていたのは確かだ。ハンバーグ自体は母が時折作ってくれたし、私も挽肉をこねるのを手伝っていた。デミグラスソースの作り方を覚えたのもその頃だった。

その後近所にモスバーガーの店が開店し、その美味しさにビックリしたことがある。マクドナルドとは別種のハンバーガーだと思うし、現在のモスとは少し味が違うが、それでも記憶に残る美味しさだ。ちなみに映画ハリーポッター・シリーズで主演を務めたラドクリフ青年は来日した際、夜に空腹に耐えかねてホテル近くのモスバーガーで食べたらしく、以来熱烈なファンであることを広言している。

もっとも食いしん坊の私は、マクドナルドも決して嫌いではなく、特にビックマックは時たま無性に食べたくなる。マックももう少し野菜に気を付けてくれるといいのだけれど、あのパサパサのキャベツは頂けないと思っている。でも、たまには食べますけどね。

そんな適当な美味い物好きの私がハンバーガーならここが一番だと信じているのが、東京は高輪にあるフランクリンアヴェニューだ。閑静な住宅街の一角にあるので、知らないと見過ごしそうな佇まい。私が初めて入ったのは、かれこれ十数年前だが、当時は客の大半が外国人、特にアメリカ人が多かったと思う。皆、美味しそうにあの巨大なハンバーガーに喰らいついていた。

どうやってあの巨大なハンバーガーを食べるのだろうと見ていたら、アメリカ人らしく皆好き勝手な食べ方をしていた。押しつぶして丸かじりしていた大男の白人男性はともかく、ナイフとフォークで切り分ける夫人もいた。店員さんに訊いたら、特に決まりはないのでお好きなようにとのこと。

いざ運ばれてきたハンバーガーだが、バンズは焼け目が付いていて、ほのかに暖かい。レタスはシャリシャリ、トマトは香りが立つ経つほど。そしてハンバーグ自体が十分火が通っていながらも肉汁たっぷり。美味い、いや本当に美味しい。私は紙に包んで、肉汁をこぼさず食べるやり方で食べた。

これにシェイクをつけて3千円近かったと思う。チェーン店の3倍近い値段だと思ったが、高すぎるとは思わなかった。でも、さすがに高額なので、そうそう通う訳にはいかないが、小金が入った時の贅沢だと思っている。

現在はカロリーが心配なので滅多にいかないが、数値が良くなったら再び再訪したい店の上位にランクしている。もっともこの本格志向のハンバーガー店は最近けっこう増えたと思う。

ちなみに高輪、五反田、目黒界隈は肉の名店が数多いことで有名です。財布には優しくありませんが、機会がありましたら是非どうぞ。

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She Believes Cup優勝

2025-03-10 09:16:12 | スポーツ

何故にマスコミはもっと積極的に報じないのか。

2月にアメリカで開催された女子サッカーのナショナルチームで戦われるシービリーブス・カップにおいて日本女子代表が初優勝を成し遂げた。

この大会は日本では知名度は低いが、試合のレベルは高い。十数年参戦している日本も決勝まで上がれても、優勝の賜杯を受けたのは今回が初めてだ。

やはり優勝の原動力は現在、欧州のプロサッカーチームで活躍している選手たちだ。中でも私の一押しである長谷川唯選手は凄い。澤穂希に匹敵する才幹の持ち主だと思う。だがサッカーは一人では出来ない。期待されたパリ五輪での敗退は長谷川頼りであったことが原因であった。

そこでデンマークからニルス・ニールセン監督を招聘し女子サッカー代表チームを率いてもらった。効果は絶大であった。なぜに埋もれていたのか不思議なほどの選手が次々と呼ばれた。コロンビア戦でロングシュートを決めた谷川萌々子や素早いシュートを決める籾木結花も凄いが、今大会でのMVPとなった田中美南のゲームコントロールが凄い。

おかげで長谷川に輝きが戻り、近年女子サッカーの世界に君臨していたアメリカチームを破っての優勝である。優勝後のニールセン監督のインタビューが格好いい。

アメリカに勝ったことを問われて「僕は(監督として)アメリカを破ったことがあるよ」と驚くことじゃないとスマートに答えていた。こりゃ、選手も信頼するわな。終始しかめっ面であった船越監督とは大違いである。

もはや長谷川頼りのチームではない日本女子サッカー代表からは当分目を離せませんね。

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稚拙な戦争報道

2025-03-07 09:16:21 | 社会・政治・一般

戦争とは、政治目的を達成するための手段の一つである。

そう規定すれば、戦争において正義とか、侵略者への非難といった表現は意味がない。いや、実態を歪めることを考えれば有害だと思う。本来の政治目的を達成したかどうかで判断されるべきだ。

例えば太平洋戦争において日本は不意打ちで先制攻撃をアメリカに仕掛けた。これを卑怯だとしてアメリカ政府は国民を煽動して大兵力の動員に成功した。

しかし、よくよく考えると、シナ南部においてシナを侵略中の日本軍に対し、当時のアメリカの第一線級の戦闘機及びパイロットを派遣して義勇軍として攻撃していたのは、他ならぬアメリカである。もちろん宣戦布告もないし、義勇軍と称しつつアメリカ軍が兵站物資を支給していることは卑怯ではないのか。

別に日本とアメリカ、どちらがより正義であるとか、卑怯であるとかを論じたい訳ではない。そんなこと意味がないと思うからだ。

参考までに書いておくと、アメリカはかねてより念願の太平洋西端において日本列島に拠点を設けることに成功した。これは大きな戦略的成果である。しかし、肝心のシナにおける市場の確保には失敗している。

私は戦後の極東軍事裁判は、アメリカが面子を保つための方便に過ぎないと考えている。アメリカは本来の目的に失敗したが、それを誤魔化すために悪の侵略者である大日本帝国を成敗したと声を大にして叫ぶ必要があっただけだ。

そして戦後、日本列島を安全な前線基地に仕立て、二度とアメリカ様に逆らわせない目的で教育に介入して、日本戦犯意識を日本人に植え付ける悪辣な政治を行った結果が現在の日本である。

元来、学習意識が高くプライドも高い日本人は、このアメリカの洗脳に素直に従い、戦争を負けたではなく、終わった終わったと誤魔化した。何故負けたかを真摯に考慮することから逃げて、軍部に責任を押し付け、自らは軍事政権の圧政により仕方なく戦ったのだと責任回避をした。

その悪影響は、今も続いている。

トランプ米大統領の登場により、状況が変わりつつあるウクライナ戦争において、にわかに湧き上がるロシア侵略と被害者ウクライナの惨状を強調する報道。実に分かり易い情報操作なのだが、これを真に受ける向きがあることが失笑を禁じ得ない。

ウクライナ領土に武力侵攻したのはロシアだが、当のロシアはむしろ防衛戦争だと考えている。これはロシアの歴史を知る人ならば分るロシア人の常識である。ベラルーシ(白ロシア)及びウクライナはロシアにとって絶対防衛線であり、相手がナポレオンであろうとヒットラーであろうと断固として戦って排除してきた。

それを知りつつウクライナを西側陣営に引き込もうと画策したのはアメリカ及びEU諸国であり、その提案に乗っかったのがウクライナである。いつの時代、どの国にあっても憎しみは敵よりも身内の裏切り者に対する方が強く出る。ロシアは同族といってよいウクライナの裏切りを許せなかった。

一方、ウクライナのロシアへの裏切りを画策した西側諸国は、旧式の兵器を援助と称して処分し、新兵器の実験場としてウクライナ戦争に活用した。決して自国の兵の参加はさせず、あくまで兵器や食料の支援でお茶を濁した。

トランプの独断に反発はすれども、あくまで口頭の抗議に過ぎず、ウクライナへ自国の軍隊を応援に出す気は皆無なのがEU諸国。ロシアの劣勢だと伝えるマスコミ様だが、既にウクライナ側では自国の兵隊が危機的に減少し、強制徴用している現実には触れたがらない。

それなのに侵略者ロシアに抵抗する悲劇のウクライナといった構図で報じたがるマスコミ。この戦争はロシアからウクライナという絶対防衛圏にヒビを入れさせて信頼関係を破壊した一面があることをもっと深く認識すべきだ。また旧ワルシャワ条約機構に属していた国々から、兵器体系をロシア製から西側兵器へと転換させることにも成功している。つまり西側は新たな武器販売市場を獲得した訳だ。

ウクライナの政治指導者や軍の上層部は、西側の支援をピンはねして蓄財に励んでいることは周知の事実。それを続けたいが故の停戦拒否だと疑われても仕方ないと思います。まぁ元々政府の腐敗で悪名高い国でしたしね。

ちなみに日本のマスコミ様は、北コリアの核兵器及び弾道ミサイルの入手先がウクライナの可能性が高いことは、不思議なくらい報道を避けています。ウクライナ政府というよりもロシアンマフィアの手引きでしょうけどね。

で、誰が悪の侵略者で、誰が悲劇の主人公なのだ?日本は西側陣営所属の国なので、西側に従わねばならないのは分かる。でも過剰にウクライナを美化する必要はないと思います。

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今回のU20アジア大会総括

2025-03-06 09:47:56 | スポーツ

中国は深圳で行われたU20アジア大会は、決勝戦で延長PK勝ちのオーストラリアが優勝しました。

近年A代表が低迷気味のオーストラリアにとって久々の朗報です。このU20世代から次々回のワールド杯メンバーが選ばれるでしょうから、要注意だと思います。

ただ大会全般を俯瞰すると、あまりレベルの高い大会とは言い難く、相変わらずのラフプレーと審判のひどさは、やはりアジアはサッカー後進国であることを再認識した次第。

そして我が日本といえば、選手よりも監督や日本サッカー協会のダメっぷりが露呈してしまった大会でした。

準決勝はオーストラリアに0-2での完敗でしたが、これは当然の結果。なにせ先発8人を替えている。しかもGKまで替えているのだから呆れてものが言えません。

おそらく中二日の連戦なのでターンオーバを採用したかったのでしょうけど、二戦目のシリア戦での引き分けが後を引いた。負けられなくなってしまったが故に、先発メンバーに過剰な負担がかかったことは分かります。

しかもU20の世界大会への出場資格は得たので、もういいやと云わんばかりの準決勝。そう言われても仕方がない戦い方でした。要するに優勝する気がなかったのでしょう。

だいたい、船越監督は高校サッカー選手権でこそ活躍しましたが、プロサッカーの世界ではたいした実績を残していない。身長194センチという才能はありましたが、プロのレベルになるとそれだけでは通用しない現実に心が折れたのか、年々レベルが下がるチームでのプレーを余儀なくされた人。

監督の資格は得たが、アンダー世代の指導者に留まり、プロチームからは一向に声がかからなかった。さりとて選手の育成が上手いとは言い難く、なにを根拠にU世代の監督に選ばれたのかが不明。もっとも、これは選んだ日本サッカー協会の問題であり、優勝をノルマにしていないのも同様に協会の責任です。

実のところ、今回選ばれたU20の選手で、所属チームでレギュラーを取れているのは大学生組だけ。Jリーグ所属の選手も、海外のチームに籍を置く選手もレギュラーではない。だからこそ召集できた。つまり本当に優秀な選手は呼べなかった訳で、これは日本サッカー協会の失態です。

A代表やU23の選手たちと比べると、テクニックはあるけどパススピードが遅かったり、身体を張ったプレーが弱かったりと欠点ばかりが目立つ。呆れたことに、同時期U16の代表チームがドイツやスペイン、アルゼンチンなどと試合をしていて見事に勝利を重ねている。

このへんのちぐはぐさこそが、日本サッカー協会のダメっぷりの証拠でもある。それでも外国籍の選手を帰化させるだけの強化策しか出来ない他のアジア諸国よりはマシなのも事実。地味ながら堅実に育成を続けてきたからこそ、今の日本サッカーがある。

ただ選手のレベルが上がれば上がるほどに、指導者層のレベルの低さが目立ってきたのは皮肉としか言いようがないですね。

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ビーバーーダム

2025-03-05 09:15:19 | 社会・政治・一般

この記事読んで微笑ましいと感じる感性は分かる。

しかし、報道として評価するとあまりに浅い。ただ単に翻訳して転載しただけの駄文である。

実はビーバーは自然界屈指の環境破壊獣である。木を齧って倒し、川にダムを作ってそのダムの中で巣作りをする。それはビーバーが長年やっていた本能に基づく行為である。しかし、ビーバーを狩る獣がいないと、森は枯れて荒野と化す。ビーバーの伐採能力は人間の建築重機並みである。しかも家族で昼夜兼行で行うから凄まじい。

ビーバーはげっ歯類であり、その繁殖力は高く、それ故にダムも至る所に作り出す。その結果生態系が崩壊して荒地となり、ビーバーの作ったダムのせいで土砂崩れが起きて他の生物の生息域を損ない、最終的に生物が棲めなくなる枯れ地と化す。これはアメリカで実際に起きたことだ。

ビーバーを捕食する狼やコヨーテが十分居れば、ビーバーもそうそうダムを作れないから森の枯れ地化は起きない。アメリカでは牧場の牛や羊を食べる狼やコヨーテを絶滅させたことからビーバーが大量に繁殖し、川にダムを無制限に作り、結果的に森を枯らし、他の生物を追いやり、荒れ地となった。

止む無くアメリカではカナダから狼の群れを移殖させてようやく緑豊かな森と綺麗な川を復活させた。ただし牧場の牛や羊の犠牲もあったし、狼に襲われたと思われる殺人事件さえ生じてしまった。だから今でも狼の駆逐は議論の的である。今のところ頭数制限して狼を駆除しているらしいが、ビーバーもしぶとく繁殖しているので狼は欠かせないのが実情だ。

単なる観光資源として緑豊かな森と綺麗な河川は望ましいものだが、それ以上に人間が使う飲料水や農業用水の供給源でもある。森から流れ出るミネラルなどが河川に流れ込み、魚や貝、プランクトンなどを育み、それは海に流れ出でて豊かな漁場を作り出す。

人間だけが自然破壊をする訳ではなく、無制限に増えたビーバーなども人間並みに環境破壊をやってのける。自然界は微妙なバランスの元に成り立っている。そのおとに触れずに、可愛いビーバーちゃんがダムを作ってくれて助かったよ、なんて記事を垂れ流すマスコミの幼稚さが不愉快です。

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