ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

LA BONNE TABLE

2024-11-21 14:44:27 | グルメ

美味しいだけの料理でも十分だが、そこに新鮮な驚きが加わればなおの事嬉しい。

いつもなら接待に使う店は銀座界隈が多いのだが、その時は予約で一杯だと断られることが続いた。引っ越して一年足らずの神田界隈は老舗の料理店は多いが、何故だか夜の営業が多く、昼間に使えない店が多い。

そこでスタッフに頼んで隣の駅でもある日本橋界隈で探してもらった。場所は日本橋三越の斜め向かい、コレド室町2号店の一階であった。予約してある席には、既にコースメニュを記したメモがあったが、まるで料理の予想が出来ない。

一皿目の前菜の季節の野菜は、まぁ予想通りだが、レイアウトが奇抜だった。まぁここまでは想定内。

二皿目の冷菜はカツオなのだが、これは驚いた。この時期だと戻りガツオなのだろうけど、けっこう癖の強い風味なので生姜やニンニクとポン酢が定番だと思い込んでいた。しかし、サザエをベースにしたソースには驚いた。こんな味付けは初めてであり、これは楽しめた。さすがソースにこだわるフレンチ料理である。

3皿目は金目鯛なのだが、なんと皮というか鱗付きで出された。その皮はカリカリであり、半分は塩で美味しく頂き、残り半分はトムヤムクン風の酸っぱいスープに混ぜて頂く。これまた初めての味覚であり、嬉しくなる味付けである。

そして四皿目は鹿肉のステーキなのだが、風味の大きく異なる二種類のソースで楽しめる。正直言うと、鹿肉を美味しいと思ったのは初めてだ。いやはや完敗である。

五皿目はデザートであるが、あっさりとしており、いささか満腹気味でも躊躇わずに食べられる。フランス料理の特徴であるソースを多彩に使ったコースメニューで実に楽しめた。

私は伝統的なフレンチが好きで、創作料理はあまり好まないが、今回初めて大いに満足できた。ちなみに一人7千円前後だからランチにしては、決して安くはない。でも不満はまったくなかった。ただ絶対にカロリーオーバーは間違いなし。その点だけは、少々後悔しています。

・・・いいじゃん、久々の贅沢なんだしさ。

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クマさん大喜び

2024-11-20 09:19:26 | 社会・政治・一般

元を糺せば、現場知らずの事なかれ主義の公安委員会が悪い。

事の起こりは、2018年に砂川市でヒグマ駆除の要請を受けた際、ハンターの男性が発砲した弾が建物に当たる危険性があったとして、公安委員会が猟銃所持の許可を取り消された問題があります。

当然にハンターの男性は許可取り消しはおかしいとして訴訟に及び一審は勝訴。しかし札幌高裁が逆転敗訴の判決を下したことから、ヒグマの駆除を依頼されていた北海道の猟友会が、今後は自治体からのヒグマの駆除要請は受けないと言い出した。

北海道のハンターたちが怒るのも当然です。件の砂川市のヒグマ駆除の際は警察官が同行しての発砲でした。しかも、ヒグマに命中した弾丸が、ヒグマの体内で方向を変えて近くに着弾したのです。これは跳弾といってしばしば生じる現象です。

この跳弾で予期せぬ死傷事故が起こることもあるのですが、残念ながら現在の技術では跳弾を無くすことは出来ません。これは日本よりもあるかに銃器の使用が多いアメリカにおいて、FBIの研究所が長年研究した上での結論です。

跳弾による第三者への被害は悲劇でもあり、出来るだけ防ぎたいのは人情です。そこで命中したら破裂する弾丸やなどが開発されましたが、銃身内で破裂しては意味がないし、なによりヒグマのような危険な大型獣を倒せるだけの威力が必要なため、実用化には至っていません。

ましてや昨今のクマは都市部に出てきて餌を探し求める傾向がありますから、クマに命中した後、跳弾として近くの建物などに打ち込まれることを回避するのは、ほぼ不可能だと思います。このことを知っている人がいたならば、札幌高裁もあのような馬鹿げた判決は出さなかったでしょう。

いや、なにより北海道の公安委員会の誤判断が招いた事態でもあります。ちなみに公安委員会のメンバーは地元の名士や財界の大物などで構成されますが、警察の同意が事前に必要なため、どうしても警察の意向に沿うことが大半です。

おかしなことに当初、猟銃免許の取り消しを決定した公安委員会のメンバーは誰一人、この件に関して発言していません。いや、最初から雲隠れしてだんまりを決め込んでいる。更におかしいのは、そのことを指摘したり追及している大手マスコミが皆無なことです。

警察に睨まれ、記者クラブから追放されたくないマスコミの私的な事情も分からなくもないですけど、それでいいのですかねェ・・・

嫌な推測ですけど、逃げまくって責任追及を回避する行政と、動く気のない政治、追及する気のないマスコミのせいで、このまま立ち消える話題になりかねないと思います。もし変わるとしたら、街中でヒグマに殺された市民が出た場合でしょうね。特にその市民が、高級官僚の家族か、あるいは政治家の家族ならば確実に政府が動くと思いますけど。

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W杯アジア最終予選 インドネシア戦(アウェイ)

2024-11-19 09:17:25 | スポーツ

 

少しは改善されたのか。

そんな疑問が払拭できなかったのが先週のW杯アジア最終予選C組の対インドネシア戦でした。森保監督は事前に十分調査や対応策を練れるならば、相応に優秀な監督みたいです。半面、相手にそれをされた場合の柔軟で有効な対応があまり芳しくない。

7万人のインドネシアのサポーターによるプレッシャーもある上、直前の雨でピッチはぐちゃぐちゃでデコボコ。その上に韓国人のテヨン監督の指示のもと、日本代表が嫌がるプレーをしてきたため、前半途中までかなり苦戦した日本代表。

特にディフェンスの隙を突かれて最終ラインを突破された時は大ピンチでした。あそこで先制されたら試合はまったく別物になっていた可能性が大きい。しかし、GKの鈴木ザイオンのビックセーブで失点を免れた。あれはあの試合のターニングポイントでした。

右サイドで空回りのプレーに終始した堂安と南野ですが、これはこの試合に限ったことではない。分かっているはずなのに、同じポジションでのプレーを要求する森保監督も相当に頑迷だ。ただ昔の南野ならば、プレー中に不満たらたらだったはず。

左サイドを駆け上がった三苫からの高速のグラインダー気味のバスが来ると、いつのまにか中央にいた南野が見事なシュート。そこ、お前のポジションじゃないだろうと森保監督ぼやいたんじゃないのかね。でも見事なシュートなのは間違いない。

実は三苫は所属チームのブライトンでも似たようなラストパスを幾度も送っているのだが、かのチームにはそれに対応できる選手がいない。だからこそ得点した南野以上に三苫が喜んでいたのだろう。あれはワールドクラスのプレーですぜ。

後は後半に2点追加の横綱試合でした。雨でびしょ濡れな上にデコボコなピッチにも動揺することなく、自然に対応できた日本選手は本当にレベルアップしたと思います。でも監督はまだまだかなぁ。相手の監督もドングリの背比べレベルだったから良かったけど、欧州や南米の経験豊かな監督だったら危うかったかも。

もしかしたら森保監督、アジア予選は自分の戦術を選手に植え付ける練習の場として捉えているのかもね。けっこう穴がある戦術だと思いますけど。

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偏向報道

2024-11-18 12:07:55 | 社会・政治・一般

アメリカの大統領選挙がトランプの勝利で終わった。

別に自慢なんてする気はないが、私は当初からトランプ優勢だと踏んでいた。だからこそ、やたらと日本のマスコミがハリス候補を持ち上げるのが不可解であった。いや、日本だけではない。アメリカのマスコミもどちらかといえばハリスを贔屓しているように思えた。

もっと言えばトランプに否定的な報道が少なくなかった。これはアメリカのマスメディアが基本的に民主党寄りだからだ。ただし、そのことを隠していない。日本のように公正中立を謳うという厚顔無恥な嘘つきぶりよりはマシだと思う。

私自身はアメリカに駐在している知人や、アメリカに暮らす知人の世間話からマスコミの報道とは裏腹に、案外とトランプを支持する層が一定数いることを知っていた。またこの30年以上、アメリカ社会が中産階級から仕事を奪い、富裕階級や超富裕階級に便宜を図ってきたことを思えば、トランプ支持も当然との思いもある。

もちろんトランプ自身も超富裕階級の出身ではあるが、不動産業が中心で、アメリカ国内の工場などを閉鎖して労働者を解雇し、メキシコや中国へ工場を移転させて株主の利益拡大を図るような経営をしていない。だから中産階級から転落したアメリカ市民はトランプをけっこう支持している。

困ったことに日本のマスコミは、地道な取材よりも快適なオフィスで英文記事の翻訳で記事を作成する。だから民主党寄りの記事をアメリカの実相として平然と報じる。反トランプがアメリカの市民の多数意見だと断じるのも当然だろう。

アメリカ・ファーストを謳うトランプに疑いの目を向けるが、その一方でアメリカが相対的に諸外国に押されて経済が縮小傾向にあるのだから、アメリカの国内を重視するのが当然だとの視点が欠如している。

私はトランプの政策が全て正しいなどと肯定する気持ちはない。だが、アメリカの市民の生活向上にはグローバリゼーションやTPPはむしろ有害だと思っている。その意味で、アメリカ第一を掲げるトランプのほうがマシな気がする。

だいたいアメリカ国民の上位5%足らずが、アメリカ国内の金融資産の9割を握る状況自体がおかしい。彼ら富裕層の政治的影響力は極めて強く、民主党はその受け皿としてアメリカ政治を主導してきたのだから、今回の選挙の結果はある意味当然だと思う。

ただし、トランプのやり方は、ほぼ間違いなくアメリカの分断を進めると思う。アメリカンドリームを失ったアメリカが21世紀、どのような方向に進むのかは重要な指針となると思います。そして、その動向を知るのに、日本のマスコミはあまり良いメディアとは言いかねる。このことは認識しておいた方が良いと思いますね。

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銀鱈

2024-11-15 09:31:50 | 健康・病気・薬・食事

好きな魚の一つに銀鱈がある。

銀座で働いていた頃は、事務所近辺の割烹料理屋に行けば、銀鱈の煮付けは定番料理であった。もっとも銀鱈という魚はタラ科ではなく、アイナメやホッケに近い種で学術的にはカサゴ目ギンダラ科に属する。

さすがにカサゴ目だけあって、肉質は白身で美味。しかもタラとは異なり脂がのっているので、甘みがある。味噌を塗った西京焼きもいいが、私は煮付けが好き。加熱しても硬くならない銀鱈は、タラよりも素人には調理しやすい。だからけっこう家でも作っていました。

ところが人気が出てきたせいで品薄。そこで似た味わいのマジェランアイナメ(別名メロ)が代用品として市場に出回ってしまい、消費者庁から苦情が出る始末。主観的というか直感的に、マジェランアイナメやメロと呼ばれるといささか食べる気が薄れるのは私だけかな。

いや、多分けっこういると思う。なので最近は魚料理が自慢の割烹料理屋でも、銀鱈の煮付けはあまり出ない。ここで白状すると、私はメロと銀鱈の区別がつかない。どちらも少し甘みがある白身の魚であり、煮付けになるとさっぱり区別がつかない。

ある意味、当然である。メロも銀鱈も深海魚であり、肉食なので肉質が同じなのも自然の道理である。ただ銀鱈が成長しても最大1メートル程度なのに対して、最大2メートルにもなるメロは可食部分が多い。たしかフィッシュバーガーにも使われているはずだ。

フィッシュバーガーは定番の人気商品なので、大手が原材料を買い付けてしまう。そのせいかこの二年ほど銀鱈の煮付けを食べていない。銀座にいた頃、よく通っていた割烹料理屋は大半がコロナ禍で閉店している。神田にも魚料理を出す店はけっこうあるが、何故だか銀鱈の煮付けはメニューに上がらない。

仕方なく自分で作るのだが、肝心の銀鱈が手に入らない。入荷がないのではなく、私が買い物に行く時間が遅い(夜9時前後)ため、既に売り切れなのだ。真鱈は残っているのだが、これは西京焼きのほうが美味しい。あるいは鍋にするかであり、銀鱈の煮付けとは異なる。

たしか駿河湾界隈でも採れるはずなので、清水市や西伊豆に行けば食べられる気がする。でも車がないと厳しい。近くの料理屋に出ないかと銀鱈を求めてウロウロしている今日この頃です。

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