日本はアメリカの軍事的保護下に置かれている。
このことはいくら悔しくとも、屈辱に感じても決して失念すべきではない。同時に感謝も必要だ。貿易立国として再建を果たした経済大国である日本は、アメリカの保護下にあったからこそ経済に全力を注入できた。このことを失念して、賢しげにアメリカを非難することは止めたほうがいい。醜悪である以上に危険だからだ。
ペリー提督の黒船来航により無理やり開国させられた日本ではあるが、アメリカの協力あってこそ軍事大国として急成長できた。学校で教えないので再度書くが、明治維新後の日本は世界史にも珍しいほど軍事的に急成長を果たした国である。だからこそ五大国に選ばれたのだが、このことは絶対に忘れてはダメだった。
だったと過去形で書くのは、アメリカの恩を忘れてシナ大陸で権益を独占しようとしたことが、アメリカからみれば裏切り行為に他ならなかったからだ。これこそが、太平洋戦争の入り口であったことは、本来学校教育で徹底して教えるべきなのだが、半端なプライドから無視するエリート意識が教科書に載せることを許さない。
だから戦後、経済の面で急成長を果たした日本は、アメリカの軍事的保護下に安住していた事実を平然と忘れる。日本は単独で復活を果たした訳ではない。このことを忘れ再び忘恩の輩として、アメリカの敵意を買うことだけは絶対に避けねばならない。
敵に対するよりも、裏切り者に対するほうが過酷な態度をとる。これは別にアメリカに限らない歴史上の教訓である。余談だが、このことが歴史的にまったく理解しないのが、隣の半島国家である。まぁ、いずれ痛い目に遭うだろうと予想しているが、本質的にどうでもいいので無視する。
実はここまでが前振りである。
本当に今回書きたかったのは、ウクライナである。そろそろ気づいていますよね、この胡散臭い国のこと。北コリアに弾道ミサイルや核爆弾のノウハウを教えたのは、ほぼ間違いなくウクライナです。ただ、正規のウクライナ政府かどうかは不明です。なにせソ連解体によりロシアから放り出されたウクライナは、生き延びるためになんでもやっていました。
政府が国内を完全に統治することが出来ない状況で、人々は生き残るために私的集団を作った。その中でもソ連軍から放逐された兵士が中心となったのが所謂ロシアン・マフィアです。ウクライナは、このロシアン・マフィアの本拠地でした。
北コリアへの核兵器流出は、このロシアン・マフィアが主体となって行われたようです。ではウクライナ政府は無関係なのか? ことはそれほど簡単ではありません。ロシア本国もそうですが、旧ソ連圏は基本的に行政の効率は非常に悪い。
そんな状況での潤滑油は何時の時代でも贈賄です。袖の下次第で如何様にもなるのがモラルが崩壊した国の特徴です。ウクライナ政府も核兵器輸出のおこぼれに預かってないはずがない。これは今も変りありません。
ロシアの侵攻により武器弾薬、食料医薬品といった支援物資がウクライナに届けられています。ここからどれだけ中抜きされて政府関係者の懐を潤しているのか不明ですが、絶対にやらかしていることだけは確かでしょう。
戦争は確実に一部の人たちの懐を潤す。それを承知でウクライナを支援する西側諸国も下心に満ち溢れています。旧ソ連製の武器を使い果たしたウクライナ軍に、旧式の兵器をもってして援助し、徐々に武器体系を西側のものへと変えていく。新たな市場開拓に勤しむ死の商人たちの面の皮は分厚く頑丈です。
私のみたところ、日本からの経済支援という名のキャッシュを使って、さらに西側の武器を買わせようと画策しているようです。ウクライナ戦争が長引くのも無理もない話だと思いますね。
名目は復興支援でもODAでもよろしいが、日本の税金が武器買取費用に充てられる。これが現実です。外国の方が日本の平和憲法なんざ信じないのは当然なのです。しっかりと戦争に加担しているのですから。
正直、私は不快に思います。でもアメリカに対しては口をつぐみます。それが日本の生きる道だから。でも永遠ではありません。いつかは変わるでしょう。でも今ではない。今は本音を口に出す時ではありませんね。