最近驚いたことがある。
今どきの子供は、四の字固めを知らない!いや、本当に知らなかった。で、さっそく教えて上げましたぜ。もちろん、手加減しましたが、あまりの痛さに陸に上がった金魚みたいに口をパクパクさせてましたね。
どうやら、最近の子供はプロレスを観たことがないようなので、こんな簡単なプロレス技も知らないようだ。手取り、足取り教えてやり、返し技や、変形の四の字固めまで教えてやったら、眼を輝かせて練習しだした。
多分、二学期の始まった学校で、クラスメイトに披露しているだろうな。
昔の子供だったら、特に男の子だったら絶対知っているはずのプロレス技を知らないとは、いささか哀しい。私が初めて四の字固めを食らったのは、小学校低学年の頃だった。
近所の遊び友達にかけられた四の字固めは、目から火花が飛んだと思うほど痛かった。本当に痛くって涙が出たもんだ。休み時間になると、クラスメイト同士でよく技の鰍ッ合いをして楽しんだものだった。
この技の使い手は謎(笑)の覆面レスラーであるデストロイヤーだ。実を言うと、覆面レスラーはこけおどしの連中が多く、本当に強い奴は少なかった。
私の知る範囲で、本当に強かったのはミスターX(ビル・ミラー)とマスクド・スーパースターぐらいか。ブラックタイガー(マーク・ロッコ)も強かったが、人気者のミル・マスカラスはかっこつけすぎで、実力はイマイチだった。
マスクを被る理由は、ひとそれぞれだが、善玉よりも悪役が性にあっていたビル・ミラーはマスクを被ることで暴れることを楽しんでいたようだ。一方、素顔が優男すぎたためマスクを被ったのがマスクド・スーパースターだった。性格も優しくプロレスラーには不向きだったらしいが、マスクを被ることで実力を発揮できた珍しいタイプだった。
一方、実力派ながら顔が地味だったため、敢えてマスクを被って人気が出たのがデストロイヤーだった。日本ではコメディ番組でタレントの和田明子にどつかれていたりしていたが、マットの上では間違いなく強豪だった。そのレスリングは正統派といっていいものだった。しかし、決め技が四の字固めという拷問技だったため善玉になりにくかった。
素顔は地味というより、凄みのある強面だったと思う。さりとて、悪役をやるのは好きでなかったらしい。しかし、マスクを被ることで敢えて嫌いな悪役レスラーを演じて人気を得たようだ。もっとも当人は、やはり善玉をやりたかったらしい。その意を汲んだジャイアント馬場が、コメディー番組に出させてみて大衆人気を狙ったと聞いたことがある。
狙いは当たり、人気の出たデストロイヤーは日本で長く活躍した。私としては、あの四の字固めの使い手として、勝手に師匠呼ばわりしていたぐらいだ。
数あるプロレス技のなかでも、これほど世間に広く知れ渡った技も珍しいと思う。誰にでも覚えられる技で、しかも強烈に痛い。昭和の時代に、プロレス人気を広める意味で、この四の字固めほど相応しい技は無かったと思う。
今どきの子供は、四の字固めを知らない!いや、本当に知らなかった。で、さっそく教えて上げましたぜ。もちろん、手加減しましたが、あまりの痛さに陸に上がった金魚みたいに口をパクパクさせてましたね。
どうやら、最近の子供はプロレスを観たことがないようなので、こんな簡単なプロレス技も知らないようだ。手取り、足取り教えてやり、返し技や、変形の四の字固めまで教えてやったら、眼を輝かせて練習しだした。
多分、二学期の始まった学校で、クラスメイトに披露しているだろうな。
昔の子供だったら、特に男の子だったら絶対知っているはずのプロレス技を知らないとは、いささか哀しい。私が初めて四の字固めを食らったのは、小学校低学年の頃だった。
近所の遊び友達にかけられた四の字固めは、目から火花が飛んだと思うほど痛かった。本当に痛くって涙が出たもんだ。休み時間になると、クラスメイト同士でよく技の鰍ッ合いをして楽しんだものだった。
この技の使い手は謎(笑)の覆面レスラーであるデストロイヤーだ。実を言うと、覆面レスラーはこけおどしの連中が多く、本当に強い奴は少なかった。
私の知る範囲で、本当に強かったのはミスターX(ビル・ミラー)とマスクド・スーパースターぐらいか。ブラックタイガー(マーク・ロッコ)も強かったが、人気者のミル・マスカラスはかっこつけすぎで、実力はイマイチだった。
マスクを被る理由は、ひとそれぞれだが、善玉よりも悪役が性にあっていたビル・ミラーはマスクを被ることで暴れることを楽しんでいたようだ。一方、素顔が優男すぎたためマスクを被ったのがマスクド・スーパースターだった。性格も優しくプロレスラーには不向きだったらしいが、マスクを被ることで実力を発揮できた珍しいタイプだった。
一方、実力派ながら顔が地味だったため、敢えてマスクを被って人気が出たのがデストロイヤーだった。日本ではコメディ番組でタレントの和田明子にどつかれていたりしていたが、マットの上では間違いなく強豪だった。そのレスリングは正統派といっていいものだった。しかし、決め技が四の字固めという拷問技だったため善玉になりにくかった。
素顔は地味というより、凄みのある強面だったと思う。さりとて、悪役をやるのは好きでなかったらしい。しかし、マスクを被ることで敢えて嫌いな悪役レスラーを演じて人気を得たようだ。もっとも当人は、やはり善玉をやりたかったらしい。その意を汲んだジャイアント馬場が、コメディー番組に出させてみて大衆人気を狙ったと聞いたことがある。
狙いは当たり、人気の出たデストロイヤーは日本で長く活躍した。私としては、あの四の字固めの使い手として、勝手に師匠呼ばわりしていたぐらいだ。
数あるプロレス技のなかでも、これほど世間に広く知れ渡った技も珍しいと思う。誰にでも覚えられる技で、しかも強烈に痛い。昭和の時代に、プロレス人気を広める意味で、この四の字固めほど相応しい技は無かったと思う。