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ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

U17アジア大会

2025-04-15 09:11:46 | スポーツ

日本サッカーの二つの欠点が明らかになったのが今回のU17アジア大会だ。

初戦がUAEに3-1で勝利、次戦がヴェトナムに1-1で引き分け、そして三戦目がオーストラリアに2-3で敗北である。ヴェトナムとUAEが引き分けた為、得失点差で決勝リーグに進出、合わせて世界大会への出場も決まった。

私は三戦ともネット観戦したが、個々人の選手の技量は決して低くない。ただチーム戦術が中途半端だ。特に二戦目のヴェトナム戦は勝ち切れたはずの試合だった。終盤で失点しての引き分けだが、あれはしっかりと守り切れなかった日本側の当然の失点だ。

守るのか、攻め切るのかが明白でない中途半端な戦い方が失点を招いた。いったい廣山監督は何をしていたのだ。これはオーストラリア戦でも同様で、攻めるのは個人の技量次第で、守りのコンセプトが曖昧だった。

守らなければいけない時間帯で縦パスを連発してカットされて危機を招く。攻め時に横パスを繰り返して相手に守る余裕を与えてしまう。選手間の意思疎通が曖昧なのは、監督の指示不足のせいなのは明白。

つまるところ選手の技量に監督の能力が追い付いていない。日本サッカーが抱える指導者の力量不足が明白になっただけ。これはU世代の船越監督や大岩監督にも相共通する課題でもある。実戦での経験が最良なのは分かるけど、廣山監督、ちょっと酷くないかい。

そして日本サッカーが抱えるもう一つの欠点。それが適切な報道が出来ないマスコミ様である。

廣山監督や船越監督があれだけポカしているのに、それを批難しない報道って意味があるのか。適切な批判あってこそ、健全な報道だと思う。それがないと内々で誤魔化すダメな組織となる。そんな先例は、教育委員会やらどこぞの審議会やらで横行している過去の実績が証明している。

少々頭にきているので書いてしまうと、日本のマラソン選手の選考、同様に体操選手の選考、水泳選手の選考など問題は山積みだ。相共通するのは、問題を表に出さず、内部で秘密裏に処理する陰湿な体質が横行しており、それを知りつつ報道しない大手マスコミ様の怯懦がある。よほど取材拒否が怖いのであろう。

この時代、ただでさえ玉石混交のネット情報が錯綜している。だからこそ、しっかりとしたマスコミの報道が必要なのに、その役割を放棄している。

U17の国際大会はあくまで若手育成の場に過ぎない。ここでの安易なスター選手捏造も困るが、指導者を批判できないマスコミ様の報道ならば不要である以上に不毛だと思いますね。

追記 決勝トーナメントでの初戦サウジアラビア戦でPK戦にて敗退。以前から言われていたJリーグのユース出身者はPKが苦手は本当みたいですね。もう少し詳しく調べてから改めて記事にします。

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ホームでのバーレーン戦雑感

2025-03-27 09:20:25 | スポーツ

少しだけ可能性がみえた試合だった。

20日木曜の夜に日本で行われた北米中央アジアワールドカップ大会のアジア予選を、日本は見事に突破した。それは分っていたことであり、むしろ私はアジアの国々のレベルの低さにウンザリしていた。多分、世界に通じるだけのレベルにあるのは日本、イラン、韓国くらいだと悲観していた。

しかし、今回のバーレーンの戦い方は見事であった。しっかりと組織化された守備、カウンター攻撃への切り替えは、前回0-5で敗退した国とは思えない試合ぶりであった。実際、前半の試合は、多少バーレーン寄りの審判ではあったが、拮抗した試合であり見応えがあった。

ガルフ杯優勝が糧になっているのだろうと思うが、外国人監督に任せた成果でもある。実際、よくチームを立て直したと感心しました。短期間でここまで出来る監督を迎えたバーレーンは今後が期待できます。

一方、ダメだったのが中国。あのキックはないだろう。どうみてもボールではなくサウジの選手を蹴るためのキックだとバレバレ。巨大な市場を抱えるシナをFIFAが期待しているのは分かるけど、あんなカンフーサッカーをやっているうちは世界は遠いい。

前々から書いてますが、日本がワールドカップ大会で上位に行くためには、アジアのレベルアップが欠かせません。長年視ている人は分かると思うけど、日本がアジア予選を勝ち抜く為の戦い方ではヨーロッパや南米には通じません。

サッカーの戦い方を世界基準に切り替えてからワールドカップ大会に挑むのが、日本の悩みの種でした。いくら選手の大半が欧州のリーグで戦っていても、代表チームの戦術や意識をアジア相手から世界基準へと変えるのは、日本にとってハンディキャップ以外のなにものでもありません。

今回で8回目のワールドカップ大会出場ですが、過去の大会でもアジア予選突破から、ワールドカップ大会仕様にチームを意識改革することには常に難儀してきたのです。その意味で、今回のバーレーンのような戦い方が出来るチームがアジアに増えることは、日本にとって有益です。

残り三試合、残っていますが出来るならば森保監督には少し冒険して欲しい。今まで出番がなかった若手を是非とも使って欲しい。現在、好調なオーストラリアには負けそうな気がしますが、経験を積ませることはチームの底上げにつながります。

同時に欧州リーグで戦う選手たちを休ませる機会でもあるので、負けても良いから若手を使って欲しいです。

追記 サウジ戦についてはまた改めて書きます。

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プロレスってさ ブラックタイガー

2025-03-12 09:29:51 | スポーツ

久々のプロレス記事なのだが、今回は内容にちょっと自信がない。

私はよく夜遊びをする学生であったが、遊ぶ街は選んでいた。渋谷なら道玄坂からセンター街界隈であり、下北沢なら南口、吉祥寺は夜が早いのであまり夜遊びに向いた街ではないが、飲むなら南口かな。そして新宿だが、ここは難しかった。

まず歌舞伎町だが、ここは十代の若者には敷居が高かった。なにせ警官に補導される可能性が高い。またあまり関わりたくないご商売の方々がおり、一応真面目な若者はカモにされやすいことぐらいは知っていた。さりとて東口はお値段が高い店が多いし、二丁目は別の意味で怖いというか異世界であった。

そんな根性なしの真面目な若者にとって遊びやすかったのが西口であった。換金率の高いパチンコ屋や山道具の大手ICI石井スポーツなどがあり、割と頻繁に足を運んでいた。都庁が引っ越してきてからは、都庁の職員も気軽に入れる飲み屋が出てきたので、さほど金をもっていない私たちでも飲みを楽しめた。

この新宿西口には京王ホテルがあり、ここは海外からのプロスポーツ選手が良く宿泊していることでも知られていた。なかでも新日本プロレスが招聘したプロレスラーがよく泊まっていた。そのせいか、西口の居酒屋には大柄な外国人レスラーが飲んでいる姿を見かけることが稀にあった。

その日、私は大久保でバイトしていて、夜半に新宿まで歩いて帰宅するつもりであった。ただ空腹に耐えかねて牛丼屋で遅めの夕食を食べて、西口の京王線新宿駅改札に向かう途中で外国語の喚き声を聞いた。

お!喧嘩かと思い、見に行くことにした。このあたりに気質は、火事と喧嘩に目がない江戸っ子の血を引く私の本能だ。居酒屋が立ち並ぶ繁華街の裏道で、大柄な白人男性が揉めていた。どちらも泥酔状態に近く、おまけに英語で怒鳴り合っているので野次馬はけっこう居たが、誰も止めに入る勇気はなかった。

二人とも酔いがかなり回っているので、大ぶりのパンチも当たらず、よろけている始末である。なんとも締まりのない喧嘩だと呆れていたら、白人女性に手を惹かれてやってきた白人男性がやってきた。どうやら喧嘩を止めるつもりらしいが、体格こそがっちりしていたが、如何せん背丈が180あるかないかでちょっと不安に思えた。

ところがこの中肉中背の白人男性が異様に強かった。「ゲラウェイ」と唸る白人男性の背後に回ってベルトを掴むと片手で持ち上げてしまった。もう一人の白人男性が邪魔するなと殴り掛かるが、片手に白人男性を捕まえたままで、軽く避けて同様に首筋を掴んで持ち上げてしまった。

どちらも大柄な二人を、それぞれ片手で持ち上げてしまう怪力ぶりに唖然とした。そして、その二人を歩道沿いの草むらに無造作に放り投げ、動きが止まった二人になにやら穏やかに語りかけエる。酔いが醒めたが如く、二人の白人男性は大人しくなり、その場は収まった。

どうやらもうこれ以上騒ぎになりそうもないので、私もその場を立ち去った。帰途の電車のなかで、ふと思い出した。あの止めに入った男性、ブラックタイガーのマーク・ロッコじゃないのか。

当時、人気絶頂だった新日本プロレスのタイガーマスクのライバルとして、イギリスから来日していたブラックタイガーという覆面レスラーがいたが、その正体はイギリス・プロレス界の強豪、ローラーボール・マーク・ロッコであることを私は知っていた。

当時、VHSの録画でロッコの試合を観たことがあったので、そうではないかと思い至った。ただし確信はない。でも京王ホテルの近くであったし、あの異様な上半身の逞しさは、レスラー独特のものだと予測できたからだ。

実際、ジュニアヘビー級の身長ではあったが、ヘビー級のプロレスラーにも劣らぬ筋肉の持ち主であり、生粋のレスリング技術と喧嘩上手で知られたロッコは、欧州でも屈指の強豪であった。タイガーマスクのライバルとの触れ込みであったが、私はブラックタイガーのほうが強かったと思っている。

実際、100キロ近い大男を片手で持ち上げている状態で、もう一人を相手にするなんて絶対に堅気の人間には出来ないと思う。まぁ証拠はないのだけれど、もしあれがロッコだとすると、私は貴重な場面を見たことになる。

残念ながら既に故人であり、もう真贋は分からない。でも、そうであったら良いなぁと思いだしております。

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She Believes Cup優勝

2025-03-10 09:16:12 | スポーツ

何故にマスコミはもっと積極的に報じないのか。

2月にアメリカで開催された女子サッカーのナショナルチームで戦われるシービリーブス・カップにおいて日本女子代表が初優勝を成し遂げた。

この大会は日本では知名度は低いが、試合のレベルは高い。十数年参戦している日本も決勝まで上がれても、優勝の賜杯を受けたのは今回が初めてだ。

やはり優勝の原動力は現在、欧州のプロサッカーチームで活躍している選手たちだ。中でも私の一押しである長谷川唯選手は凄い。澤穂希に匹敵する才幹の持ち主だと思う。だがサッカーは一人では出来ない。期待されたパリ五輪での敗退は長谷川頼りであったことが原因であった。

そこでデンマークからニルス・ニールセン監督を招聘し女子サッカー代表チームを率いてもらった。効果は絶大であった。なぜに埋もれていたのか不思議なほどの選手が次々と呼ばれた。コロンビア戦でロングシュートを決めた谷川萌々子や素早いシュートを決める籾木結花も凄いが、今大会でのMVPとなった田中美南のゲームコントロールが凄い。

おかげで長谷川に輝きが戻り、近年女子サッカーの世界に君臨していたアメリカチームを破っての優勝である。優勝後のニールセン監督のインタビューが格好いい。

アメリカに勝ったことを問われて「僕は(監督として)アメリカを破ったことがあるよ」と驚くことじゃないとスマートに答えていた。こりゃ、選手も信頼するわな。終始しかめっ面であった船越監督とは大違いである。

もはや長谷川頼りのチームではない日本女子サッカー代表からは当分目を離せませんね。

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今回のU20アジア大会総括

2025-03-06 09:47:56 | スポーツ

中国は深圳で行われたU20アジア大会は、決勝戦で延長PK勝ちのオーストラリアが優勝しました。

近年A代表が低迷気味のオーストラリアにとって久々の朗報です。このU20世代から次々回のワールド杯メンバーが選ばれるでしょうから、要注意だと思います。

ただ大会全般を俯瞰すると、あまりレベルの高い大会とは言い難く、相変わらずのラフプレーと審判のひどさは、やはりアジアはサッカー後進国であることを再認識した次第。

そして我が日本といえば、選手よりも監督や日本サッカー協会のダメっぷりが露呈してしまった大会でした。

準決勝はオーストラリアに0-2での完敗でしたが、これは当然の結果。なにせ先発8人を替えている。しかもGKまで替えているのだから呆れてものが言えません。

おそらく中二日の連戦なのでターンオーバを採用したかったのでしょうけど、二戦目のシリア戦での引き分けが後を引いた。負けられなくなってしまったが故に、先発メンバーに過剰な負担がかかったことは分かります。

しかもU20の世界大会への出場資格は得たので、もういいやと云わんばかりの準決勝。そう言われても仕方がない戦い方でした。要するに優勝する気がなかったのでしょう。

だいたい、船越監督は高校サッカー選手権でこそ活躍しましたが、プロサッカーの世界ではたいした実績を残していない。身長194センチという才能はありましたが、プロのレベルになるとそれだけでは通用しない現実に心が折れたのか、年々レベルが下がるチームでのプレーを余儀なくされた人。

監督の資格は得たが、アンダー世代の指導者に留まり、プロチームからは一向に声がかからなかった。さりとて選手の育成が上手いとは言い難く、なにを根拠にU世代の監督に選ばれたのかが不明。もっとも、これは選んだ日本サッカー協会の問題であり、優勝をノルマにしていないのも同様に協会の責任です。

実のところ、今回選ばれたU20の選手で、所属チームでレギュラーを取れているのは大学生組だけ。Jリーグ所属の選手も、海外のチームに籍を置く選手もレギュラーではない。だからこそ召集できた。つまり本当に優秀な選手は呼べなかった訳で、これは日本サッカー協会の失態です。

A代表やU23の選手たちと比べると、テクニックはあるけどパススピードが遅かったり、身体を張ったプレーが弱かったりと欠点ばかりが目立つ。呆れたことに、同時期U16の代表チームがドイツやスペイン、アルゼンチンなどと試合をしていて見事に勝利を重ねている。

このへんのちぐはぐさこそが、日本サッカー協会のダメっぷりの証拠でもある。それでも外国籍の選手を帰化させるだけの強化策しか出来ない他のアジア諸国よりはマシなのも事実。地味ながら堅実に育成を続けてきたからこそ、今の日本サッカーがある。

ただ選手のレベルが上がれば上がるほどに、指導者層のレベルの低さが目立ってきたのは皮肉としか言いようがないですね。

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