ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

ワールド杯アジア最終予選 対中国戦(アウェイ)

2024-11-26 12:14:30 | スポーツ

先週敵地で行われたワールド杯アジア最終予選の対中国戦は、日本が3-1で勝利し、勝ち点16とC組トップを確実にし、ほぼ予選突破だと言える。それはいいが、問題が多い、多すぎる。

試合そのものは、新たに中国の代表監督に就任したクロアチア人のイヴァンコビッチの分析力が目を引いた。これまで日本が得意としていた左サイドでの攻撃を見事に封じてみせた。やはり歴戦の監督の目には、森保監督の戦術の穴がよく見えていたのだろう。

もっとも選手の力量差の違いは如何ともしがたく、セットプレーでFWの小川が二得点。上田の穴を見事に埋めてみせた。が、しかし、DFがだらしない。これまで最終ラインを見事に守ってきた板倉がどうも不安定だ。だからこそ失点を喫したのだろう。

それと試合観戦中から違和感があったが、やはりピッチの幅を狭くして自国に有利な状況を作ろうとしたらしい。FIFAの定めるよりも、明らかなに狭いが故に、日本は大きなサイドチェンジをやり難かったらしい。相変わらず姑息なことをする国だ。

それとGKの鈴木へのレーザーポインター照射は頂けない。あれは罰則が適用されるべき。そして毎回のようにラフプレーをやらかす中国、これは想定内ではあったが、日本人選手に大怪我がなくてよかったと思います。

ただ途中からサウジ対インドネシア戦が気になってしまった。なにせ、日本がいつも苦戦するサウジが0-2で敗戦。いや、実にスリリングで面白い試合でした。インドネシアの奮起も凄かったけど、サウジの必死さがPC画面からも伝わってくる熱戦。でも、サウジってそんなに弱かったっけ?

これで日本がトップを独走するC組は二位争いがますます激化、いや混迷している。なんだ、この最終予選は。こんなの記憶にないぞ。他のA組、B組はイラン、韓国がトップだが、これは予想通り。ただ私がアジア最強だと思っているイランは失点が多い。また前半低迷した韓国だが、これは毎度のこと。いつも最後にしっかりと帳尻を合わせてくる。でもパレスチナと引き分けってどうよ。

分かっている。今回のアジア最終予選の混乱は、FIFAがアジアに対して前回の5チームから8チームに増やしたことが原因だ。おかげで緊迫感が薄れ、下克上が横行している。つまり試合自体のレベルは低下しているように思える。

これはまずいね。先週の対中国戦で前半日本が苦戦したのも、相手が日本を研究して森保監督の戦術の穴を突いてきたからだ。アジア相手だからなんとかなったが、これが欧州や南米のチームだったら、前半だけで大量失点もありうる。

たしかに日本はアジアでは頭一つ抜け出た感があるが、欧州予選や南米予選に比べればユルユルのアジアだからこそ。ブラジルの低迷やイタリアの苦戦など優勝経験国でさえ悶え苦しむのが本来のワールド杯予選のはず。

次節には予選突破を決めるだろうけど、早く世界基準に切り替えないとまずいね。後、突破を決めたら藤田など五輪世代を大幅登用して、若手の経験不足をなんとかして欲しい。今のA代表は層が厚いが、やはりレギュラー組と控えの間での力量差はある。今後の怪我人などを考慮すれば、更なるレベルアップを目指すべき。

特に久保、堂安、伊東、三苫などは替えがいない。それ以上に中盤を支える守田、遠藤、富安らには、それ以上に替えの選手がいない。日本は中盤が命です。それが分かっている久保は、この試合では中盤に下がることが多かった。やはり不安なのだろう。

ワールド杯本戦では対戦国は必ず弱点を突いてくる。日本のストロングポイントである中盤は、思ったよりも層が薄い。さらに付け加えるならば戦術の幅が狭い森保監督こそが実は一番の弱点ですが、彼に変り得る人材がいない。

日本サッカー協会は金儲けのためにDAZNに放送権を丸投げするアホっぷりを発揮して、サッカー人気を貶めている。それをまともに批判すら出来ないヘタレたマスコミが日本サッカーの三大弱点であることを自覚して頂きたいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

W杯アジア最終予選 インドネシア戦(アウェイ)

2024-11-19 09:17:25 | スポーツ

 

少しは改善されたのか。

そんな疑問が払拭できなかったのが先週のW杯アジア最終予選C組の対インドネシア戦でした。森保監督は事前に十分調査や対応策を練れるならば、相応に優秀な監督みたいです。半面、相手にそれをされた場合の柔軟で有効な対応があまり芳しくない。

7万人のインドネシアのサポーターによるプレッシャーもある上、直前の雨でピッチはぐちゃぐちゃでデコボコ。その上に韓国人のテヨン監督の指示のもと、日本代表が嫌がるプレーをしてきたため、前半途中までかなり苦戦した日本代表。

特にディフェンスの隙を突かれて最終ラインを突破された時は大ピンチでした。あそこで先制されたら試合はまったく別物になっていた可能性が大きい。しかし、GKの鈴木ザイオンのビックセーブで失点を免れた。あれはあの試合のターニングポイントでした。

右サイドで空回りのプレーに終始した堂安と南野ですが、これはこの試合に限ったことではない。分かっているはずなのに、同じポジションでのプレーを要求する森保監督も相当に頑迷だ。ただ昔の南野ならば、プレー中に不満たらたらだったはず。

左サイドを駆け上がった三苫からの高速のグラインダー気味のバスが来ると、いつのまにか中央にいた南野が見事なシュート。そこ、お前のポジションじゃないだろうと森保監督ぼやいたんじゃないのかね。でも見事なシュートなのは間違いない。

実は三苫は所属チームのブライトンでも似たようなラストパスを幾度も送っているのだが、かのチームにはそれに対応できる選手がいない。だからこそ得点した南野以上に三苫が喜んでいたのだろう。あれはワールドクラスのプレーですぜ。

後は後半に2点追加の横綱試合でした。雨でびしょ濡れな上にデコボコなピッチにも動揺することなく、自然に対応できた日本選手は本当にレベルアップしたと思います。でも監督はまだまだかなぁ。相手の監督もドングリの背比べレベルだったから良かったけど、欧州や南米の経験豊かな監督だったら危うかったかも。

もしかしたら森保監督、アジア予選は自分の戦術を選手に植え付ける練習の場として捉えているのかもね。けっこう穴がある戦術だと思いますけど。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アジア最終予選オーストラリア戦(ホーム)

2024-10-22 09:19:52 | スポーツ

オーストラリアに弱者のサッカーをされたら、勝つのは難しい。それが先週行われた北米W杯アジア最終予選(ホーム)であったと思う。

かつてサンフレッチェ広島でDFとして活躍したポポビッチ新監督は、日本に負けないために誇りを押し殺して守備的なサッカーを選手に命じた。そして、選手たちはその指示を受け入れた。

本来、攻撃的なサッカーをするオーストラリアがゴール前に5人並べ、日本のストロングポイントである中盤をも抑え込む屈辱的なサッカーをやってのけた。そこにオーストラリア選手の覚悟が感じられた試合だった。

試合全般を通じて日本は優勢ではあったが、オーストラリアの守備を崩すことは出来なかった。久保、堂安、三苫といった攻撃の主力を徹底的に研究して抑え込む戦術に徹し、隙を見てのカウンター攻撃。それをしのいだ日本のDF陣だが、やはり余裕がなかった。GKの安直なキックがあっさりとさらわれ、守備を立て直す間隙を抜かれての谷口のオウンゴールとなっている。

日本代表にとって久々の失点であるが、ある意味必然の失点であった気がする。正直、今の日本相手にあそこまで徹底的に守備が出来るチームはアジアではオーストラリアだけだと思う。ポポビッチ監督が如何に日本を徹底的に研究したのかが良く分かる試合でもあった。

多分、ワールドカップ大会本戦でも同様の戦術を使ってくる国はけっこうあると思う。実際、カタール大会でも守備意識が強かった中米のコスタリカに森保Jは負けている。そう考えると、中村という新たなドリブラーを投入して同点引き分けに持ち込めた訳だから、少しは進歩したのかな。

いずれにせよ来月のインドネシア戦か中國戦で予選突破は決まるはず。その後は今まで試合に出せなかった若手を使って欲しい。特に五輪チームの柱となっている藤田チマは、遠藤、守田のバックアップ要因になれる可能性が高いので、是非とも使ってみて欲しい。

最後に一言。国際試合でホーム開催試合での引き分けは恥です。そのことはしっかりと銘記されるべきだと思いますよ。日本のマスコミ、甘すぎます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アジア最終予選 サウジアラビア戦(アウェイ)

2024-10-15 09:32:45 | スポーツ

これこそワールドカップ大会の予選だな。

最終予選での難敵サウジとアウェイで対戦する試合は、当初から難しい試合だと予想された。結果は2-0での勝利であったが、実に緊張感のある試合だった。

なにせ日本の主戦力であるサイド攻撃が事実上封じられていたからだ。三苫も堂安も守備に奔走されて、攻撃のために上がるプレーが非常に少なかった。サウジが如何に日本を事前に調べ、分析し、対応策を練っていたのかが分かる試合ぶりであった。決して楽な試合ではなかった。

早朝に行われた試合だけに観ていた人は少ないと思う。DAZNでの独占放送であったが、アラビア語でのネット配信があったので、そちらで私は観戦した。アラビア語の中継はさっぱりだったが、アナウンサーも興奮していた。実際、前半戦の緊張感はこれまでで一番であったと思う。やはりこうでなくてはいけない。

私が驚いたのはGKの鈴木ザイオン、見違えるようなプレーぶりであった。元々身体能力は高かったが、ハイボールの処理が拙く不安に思っていた。だが、さすがにイタリアで鍛えられたのか、この試合の立役者の一人だ。

それとDF陣の頑張りが良かった。身体を張っての守備であり、あの気迫あふれる姿が見たかった。特に板倉と守田が良かった。でもMVPは守田かな。もちろん中盤の遠藤らの奮闘も良かった。

ただし眉をひそめざるを得なかったのが、サウジのサポーターたちだ。日本が2点目を奪うと、諦めたかのように会場を後にする。これはダメだ。たとえ1点でも返していれば、得失点差で有利に立てることは珍しくない。そのことを失念している。負けていたって最後まで応援して、選手のやる気を盛り上げるのがサポーターだろう。

そうやって代表チームは強くなるのだ。もちろんダメなプレーにダメ出しはしてもいい。でも最後の最後、ギリギリまで応援してこそのサポーターだ。実際、サウジの選手たちは真剣に奮闘していたのだから、せめてサポーターは応援すべきです。最後の最後まで何が起こるか分からないのもサッカーの醍醐味ですよ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

U20予選突破

2024-10-08 09:41:59 | スポーツ

取り敢えずサッカー日本代表のU20チームがアジア予選を突破した。

二連勝で迎えた地元キルギスとの対戦は、後半早々に先制されたが追い付いての引き分け。でも二勝一引き分けで堂々たる予選突破でした。

でもこのニュースを見た人は少ないと思います。まして試合を観た人はごく少数でしょう。私はキルギスの放送局がネット配信した映像で見てました。そしてその翌日のマスコミ報道のいい加減さに、少々腹を立てています。

たしかに序盤の二戦は大量得点しての勝利。それだけに最終戦が不甲斐ない試合に思えたのでしょう。それは分かるけど、中一日の連戦ですよ。しかも最終戦は地元で熱い応援を受けるキルギスです。アジアのレベルでも、キルギスは決して強豪ではありません。しかし、相手も二連勝で勢いに乗っている上に、地元サポーターの熱烈な応援を受けたキルギスの選手の頑張りは凄かった。

技量に勝るはずの若き日本代表選手たちを圧倒するほどの気迫で戦っていた。これがアウェイの怖さです。実際、試合終了時のキルギスの選手たちの喜びようはちょっと感動的なほど。彼らも二勝一分けで予選突破ですから当然でしょう。

マスコミ様におかれましてはアウェイの試合ならば引き分けで十分。そんな常識もないのでしょうね。更に呆れたのがマスコミの手のひら返し。ミャンマー戦で6得点した時は褒めはやした癖に、引き分けになると、やれ谷間の世代だとか、次の五輪が思いやられるなどと賢しげに書いている。

たしかに最終戦は褒められた試合ではありませんでした。パスミスは多いし、決定機を何度も外す情けなさ。反省点はいくらでもある。しかし、一番反省が必要なのは監督ではないのか?

あのデコボコのピッチでパスサッカーを展開させ続けたのは、あまりに愚かすぎる。誰かと思ったら、あの船越でした。高校サッカーでは国見高校のスター選手であり、U17ではあの中田英らと並ぶエースFWであった選手。そしてプロリーグでは全く通用せず、度重なる怪我も相まって引退したはず。

たしかS級コーチの資格を取ってはいるはずですが、監督としてはまったく実績に乏しい人。なんでこの人がいくらアジアとはいえ、世界相手のチームの監督やっているのだ。せめてJで実績作ってからではないのか。

森保にせよ、大岩にせよJでそれなりの実績残してからの代表監督です。なんだって船越を監督にしたのか私にはさっぱり分からない。アジアレベルでも通用しない戦術にこだわる監督で、五輪に挑ませるつもりなのか。いくら五輪サッカーのレベルが低いからって、これではあんまりだと思う。

船越監督の稚拙な戦術を批難していたのはネットのコメント欄ぐらい。スポーツマスコミはまったく触れていないのだから性質が悪い。私としては、過酷な日程で大きな怪我無くしてU20アジア大会への出場を決めた選手たちを褒めるだけで十分ですがね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする