ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

設備投資の全額損金算入

2006-02-28 09:52:04 | 経済・金融・税制
今朝の日経新聞に、設備投資が全額損金算入との記事が一面に出ていました。

企業の利益は、売上(益金)から費用(損金)を引くことで利益(所得)を計算します。なかでも設備投資は、いったん資産として計上し、減価償却として期間按分されることで費用化されます。しかし、日本では残存価額なるものが存在し、設備投資額の5%は資産として残さねばならず、除却か売却しない限り費用化されることはありませんでした。

平成10年の法人税改正の議論の際の大蔵省の言い分は、代替財源がないから残存価額は残さざる得ないとのことでした。先進国でこのような時代遅れの制度を残しているのは日本だけでしたから、日本の産業界の国際競争力を削ぐものとして、批判が根強いものでした。

まだ自民党税調の段階ですが、いずれ税制改正大綱に乗ることは確実だと思われます。ただ・・・日経でも少しだけ触れてますが、これは消費税増税の前触れと考えて間違いないでしょう。

旧・大蔵省時代から今日まで、政府には一貫して増税と減税は一体で行うものとの伝統があります。これは歳入の安定確保のためですが、多少の時期的なずれは容認しているようです。

早ければ、来年(平成19年)には残存価額の改正はなされると思われますが、その先には消費税の増税が待ち受けていると考えて、ほぼ間違いないでしょう。私はそれを平成二十年もしくは二一年と踏んでいますが、どうなるやら。
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トリノ五輪の失速

2006-02-27 17:29:27 | スポーツ
トリノオリンピックでようやく金メダルが一つ取れました。それはそれで喜ばしいと思いますが、事前のメダル獲得予想を大きく下回る日本選手の失速に、早くも戦犯さがしが始まっているようです。

ただねえ、長野オリンピックをピークに、冬季五輪競技に対する支援は先細りする一方だったはずです。参加選手の平均年齢を見ても分かるように、ベテランが中心であり、後はマスコミが騒ぐだけの実力不足の若手のみ。

若手の実力不足の一因は、支援体制が不十分であることなのは間違いありません。やはり企業が支援していないと、選手も十分に練習に打ち込めるわけがない。大半の競技がつぶしの利かないものばかりですから、引退後の生計を真剣に考えれば、やはり一歩引かざる得ない。それゆえに、長野で活躍したベテラン選手たちの後継者が育ってない。

さらにJOCの旧態然たる姿勢も、今回の低調の大きな原因です。言っちゃ悪いが、堤会長時代とは雲泥の違いと言っていい。スノーボードに見られるように、JOCの情報収集能力のなさは呆れるばかりです。いい加減JOCはアマチェアイズムから脱却すべきです。

最後にどうしても言いたいのは、マスコミの無責任な扇動です。TVタレントを使って、実力不足の選手たちを舞い上がらせ、視聴率をとらんとする低劣なスポーツ報道にはうんざりです。乗せられている選手たちも馬鹿ですが、それを有り難がる馬鹿な視聴者あってこその愚かさなのですから。
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偽・堀江メール

2006-02-26 17:14:03 | 社会・政治・一般
今、世情を騒がす偽堀江メールですが、この主犯と思しき人物を取り上げた、今週の週刊新潮は見事でした。どうせなら匿名ではなく、実名で報道して欲しかったものですが、この記事を読むと週刊ポストも騙されていたようですね。

報道のプロを騙すほどの悪質な元・記者ですから、東大大蔵省上がりのお坊ちゃま議員なんて、いとも簡単にたぶらかせたのでしょう。それにしても、病院に逃げ込むなよな、永田議員さんよ。

それはそうと、週刊誌の取材力は凄いものがありますね。週刊ポスト、週刊現代、新潮、文春、アエラといろいろありますが、最近は文春と新潮に良い記事が多い感じがします。

一方、記者クラブ頼りの大手新聞の記事報道の情けなさが目立ちますね。週刊誌の記者に比べ高収入を得ている新聞記者さんたちは、リスクを負うような仕事を避けているのでは?そんな気がしてならない今日この頃です。
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これが人生

2006-02-25 15:24:16 | 健康・病気・薬・食事
荒川選手のアジア初のフィギュアスケート女子金メダルは見事でした。あまり冬季五輪には関心の少ない私も、少し早起きして観ていたくらいです。

ただ、ロシアのスルツカヤ選手も実はかなり気になっていた。あの顔は、もしかしたら・・・ステロイド薬を飲んでいるのでは?そういえば、病気で苦労していたとの報道もあったし。

誤解されそうですが、このステロイド薬は悪名高い筋肉増強剤(アボナステック・ステロイド等)とは違う種類のステロイドです。商品名「プレドニン」で知られるこの薬は、難病の治療薬として使われる薬なのです。

プロドニンは免疫システムに影響を与える薬ですが、たいへんに副作用の強いもので、その副作用の一つに顔が丸くなる通称「ムーンフェイス」なるものがあります。スルツカヤ選手の顔に、そのムーンフェイスの跡が感じられたのです。

気になって、私と同じ難病患者の集まるサイトのBBSを見てみると、やはり同じことを感じた人がいて、調べたようでした。病名は違いましたが、やはりステロイドを服用していたようです。やっぱり・・・

スルツカヤ選手、さぞやきつかったと思います。このステロイド剤は戦後アメリカで発見開発された薬で、その発見者にはノーベル賞が授与されています。大変に強い効能を持ち、この薬がなかったら、私も二十年前に死んでいたと思います。

ただ別名「天使の秘薬、悪魔の媚薬」の名のとおり、素晴らしい効能と強烈な副作用を併せ持った薬でもあります。私自身、9年間服用していましたから、思い出すだけで苦しくなるほど、よく分かるのです。今も一日11錠の薬を服用していますが、その大半はステロイドの副作用からきた症状を緩和するためのものです。

「これが人生よ」とは、スルツカヤ選手がよく口にする科白ですが、この言葉を生み出す背景にどれだけの苦悩があったかを思うと、胸が締め付けられる想いがします。
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歯周ポケットに注意

2006-02-24 17:54:29 | 健康・病気・薬・食事
かれこれ二十年かかりつけの歯医者さんで、半年ごとに歯磨きの指導を受けてきました。その際、歯石除去も行い、虫歯も小さいうちに治療してきたおかげで、歯痛に悩まされることもなく過ごしてきたのですが、落とし穴があった。

虫歯と並んで怖いのは、歯槽膿漏です。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使って歯磨きをしてきたのですが、甘かった。歯と歯肉の間の隙間、いわゆる歯周ポケットの奥に、いつのまにやら歯石が付いていた。

歯医者さんの説明では、麻酔をかけて歯肉をめくり上げてからでないと、この歯石は除去できないそうです。うっ~苦手なんですよ、手術って。しかも、歯肉をめくるって、何するねん。ヤダヤダ・・・

とりあえず今は忙しいので4月に先送りしましたが、歯周ポケットの歯垢磨きは念入りにやったほうがいい、というお話でした。ヤレヤレ
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