たまには地図を見てみよう。
私は地図を見るのが大好きだ。地図をなぞり、まだ見ぬその地を脳裏に描く。この道を進めば、あそこへ行けるはず。でも、少し迂回すれば、あれとこれも見れるぞ。
部屋に寝転がりながら、地図をながめてあれこれ想像して楽しむ。これは、なかなかに楽しいのだが、この地図上の空想旅行を楽しむには、それ相応の地図が求められる。
具体的には、綺麗に描かれた地図でないと駄目だ。単に精度とか正確さだけなら、国土地理院が発行している五万図で十分なのだが、これはそっけない地図で、実用的だが楽しくない。
やはり色鮮やかに描かれた地図は、それ相応に高いが、見やすいだけでなく、美しく、かつ楽しい。これは職人技というか、地図を描く人の技量による部分が大きい。従って、いい地図は高い。
実を言えば、事務所を独立した際、一番最初に買った高額書籍こそが表題の地図帳。私は地図を眺めているだけで、時間を潰せる。地図はさまざまなことを教えてくれる。
現在、鳩山・民主連立内閣にとって最大の懸念事項が、アメリカ軍普天間基地の移設問題だ。現状でみるかぎり、県外移設は不可能に近い。でも、相変わらず一部の反対論者が騒いでいるようだ。
地図をみてみよう。
沖縄列島のある場所は、大陸と太平洋との境にある。かつてはベトナム戦争における後方基地として、兵站、訓練、休養地として重要な役割を担っていたのが沖縄の米軍基地だ。
だが、アメリカが沖縄に基地を置いたのは、ベトナムのためではない。地図をみてみれば良く分る。日本列島から曲線を描いて台湾までの中間点にある沖縄は、その地理的条件ゆえに対ユーラシア大陸のための重要拠点とならざる得ない。
アメリカは20世紀初頭以来、大西洋と太平洋を自国の防衛圏と看做している。大西洋の端にはブリテン島を、そして太平洋の端には日本列島を最重要防衛拠点と看做した国家戦略をとっている。
沖縄は、その太平洋の端の拠点として極めて重要な役割を担っている。沖縄の人々がいかに米軍基地を厭おうと、手放すことは在り得ない。地図をよく見てみれば、そのことが良く分るはずだ。
もしアメリカが沖縄を放棄するとしたら、それは太平洋の防衛拠点としての日本列島を放棄する時だと思う。すなわち日米安保が不要になった時だ。
かつてアメリカ軍は、日本攻略の第一目標として沖縄を目指した。ここから北上して日本列島侵攻を目論んだ。沖縄の地は、日本列島に攻め入るには絶好の拠点でもある。
現在、ユーラシア大陸の端において、経済成長を糧に軍事成長を大幅に伸ばすシナの政府にとって、沖縄のアメリカ軍基地の存在は目の上のタンコブに近い存在だ。
北京政府は、以前からアメリカによる一極支配構造に異を唱えてきたのは周知の事実。ただ、沖縄の米軍基地の存在が、東シナ海や南シナ海におけるシナ海軍の自由な行動を束縛する、目に見えぬ鎖となっていることを承知している。
だからこそ、鳩山内閣発足以来、北京政府は日本に対する攻勢を弱めている。アホぽっぽ政権が、もしかしたら沖縄米軍基地を取っ払ってくれると内心期待しているのだろう。あるいは米日関係が悪化するだけでも十分な成果だと考えているのだろう。
繰り返しますが、沖縄列島は大陸に目を光らせる拠点でもあるが、その一方日本列島へ侵攻する拠点としても有意義な場所にある。つまり戦略的にきわめて重要な拠点なのだ。
沖縄を本当に大切に思うのなら、アメリカ軍を駐留させておくことは、十分日本の国益に叶うと私は思うね。
私は地図を見るのが大好きだ。地図をなぞり、まだ見ぬその地を脳裏に描く。この道を進めば、あそこへ行けるはず。でも、少し迂回すれば、あれとこれも見れるぞ。
部屋に寝転がりながら、地図をながめてあれこれ想像して楽しむ。これは、なかなかに楽しいのだが、この地図上の空想旅行を楽しむには、それ相応の地図が求められる。
具体的には、綺麗に描かれた地図でないと駄目だ。単に精度とか正確さだけなら、国土地理院が発行している五万図で十分なのだが、これはそっけない地図で、実用的だが楽しくない。
やはり色鮮やかに描かれた地図は、それ相応に高いが、見やすいだけでなく、美しく、かつ楽しい。これは職人技というか、地図を描く人の技量による部分が大きい。従って、いい地図は高い。
実を言えば、事務所を独立した際、一番最初に買った高額書籍こそが表題の地図帳。私は地図を眺めているだけで、時間を潰せる。地図はさまざまなことを教えてくれる。
現在、鳩山・民主連立内閣にとって最大の懸念事項が、アメリカ軍普天間基地の移設問題だ。現状でみるかぎり、県外移設は不可能に近い。でも、相変わらず一部の反対論者が騒いでいるようだ。
地図をみてみよう。
沖縄列島のある場所は、大陸と太平洋との境にある。かつてはベトナム戦争における後方基地として、兵站、訓練、休養地として重要な役割を担っていたのが沖縄の米軍基地だ。
だが、アメリカが沖縄に基地を置いたのは、ベトナムのためではない。地図をみてみれば良く分る。日本列島から曲線を描いて台湾までの中間点にある沖縄は、その地理的条件ゆえに対ユーラシア大陸のための重要拠点とならざる得ない。
アメリカは20世紀初頭以来、大西洋と太平洋を自国の防衛圏と看做している。大西洋の端にはブリテン島を、そして太平洋の端には日本列島を最重要防衛拠点と看做した国家戦略をとっている。
沖縄は、その太平洋の端の拠点として極めて重要な役割を担っている。沖縄の人々がいかに米軍基地を厭おうと、手放すことは在り得ない。地図をよく見てみれば、そのことが良く分るはずだ。
もしアメリカが沖縄を放棄するとしたら、それは太平洋の防衛拠点としての日本列島を放棄する時だと思う。すなわち日米安保が不要になった時だ。
かつてアメリカ軍は、日本攻略の第一目標として沖縄を目指した。ここから北上して日本列島侵攻を目論んだ。沖縄の地は、日本列島に攻め入るには絶好の拠点でもある。
現在、ユーラシア大陸の端において、経済成長を糧に軍事成長を大幅に伸ばすシナの政府にとって、沖縄のアメリカ軍基地の存在は目の上のタンコブに近い存在だ。
北京政府は、以前からアメリカによる一極支配構造に異を唱えてきたのは周知の事実。ただ、沖縄の米軍基地の存在が、東シナ海や南シナ海におけるシナ海軍の自由な行動を束縛する、目に見えぬ鎖となっていることを承知している。
だからこそ、鳩山内閣発足以来、北京政府は日本に対する攻勢を弱めている。アホぽっぽ政権が、もしかしたら沖縄米軍基地を取っ払ってくれると内心期待しているのだろう。あるいは米日関係が悪化するだけでも十分な成果だと考えているのだろう。
繰り返しますが、沖縄列島は大陸に目を光らせる拠点でもあるが、その一方日本列島へ侵攻する拠点としても有意義な場所にある。つまり戦略的にきわめて重要な拠点なのだ。
沖縄を本当に大切に思うのなら、アメリカ軍を駐留させておくことは、十分日本の国益に叶うと私は思うね。