なまじ頭の良い人は、優秀さ故に役人に騙されやすい。
そして、ほぼ間違いなく役人に騙されると予測できるのが、石破・新自民党総裁であろう。この方、間違いなく頭が良いのだが、どちらかといえば勉強秀才に近い。教科書で習ったことを絶対的な真実だと思い込む傾向が強い。
だから同様に頭の良い霞が関のエリート官僚様が作成された報告書を鵜呑みにする。もっと言えば、現場感覚が欠如しているため、同じように下級官僚からの報告書をもとに政策を立案する官僚たちと相性が良い。
私は石破氏がマスコミ相手に懇切丁寧に説明をしている場面を見たことはあるが、有権者の中に入って酒を飲み交わして、支持者の本音を訊き出すような場面を見たことがない。これは同じ自民党の政治家や党員に対しても同様なようで、人々の本音を聞くよりも、良く出来た官僚の作文に頼り勝ち。だから党内支持が極めて少ない。
今回の総裁選も、菅・前首相と財務省に逆らいたくない官僚べったりの政治家(岸田とか小泉坊やね)の支持があってからこその勝利である。どんな政治をするかなんて、もう予想済みらしく、それが為替相場や株式市場に反映している。
ただ、この党内に本当の支持者を持たぬ石破氏は、いずれ自民党内の支持者でさえも裏切ると思う。でも本人は裏切るなんて感情はない。あるのは自分の正しい考えについてこれない人たちを切り捨てただけといった情のない割り切りだろう。
一時期はタカ派とみられたことに耐えきれず、シナやコリアに融和的な姿勢を見せてハト派を装い、それを日本のマスコミ様に賛美された快感に染まっているのだとも思う。でも、この人の本質は独裁者です。自分を断固として正しいと思い込める孤独な独裁者。
最悪の予想は、日米安保を破棄して、独自の平和国家を目指そうとすることです。まぁその前に選挙で大敗しての退陣になりそうですけどね。それが嫌ならば、今からでも遅くない。市井の人々の生活の中をその目で見て、その声を聞いて己の正しさに疑問をもつことです。
多分、プライドが高すぎて無理だと思いますけどね。