ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

新・自民党総裁に望むこと

2024-09-30 09:04:44 | 社会・政治・一般

なまじ頭の良い人は、優秀さ故に役人に騙されやすい。

そして、ほぼ間違いなく役人に騙されると予測できるのが、石破・新自民党総裁であろう。この方、間違いなく頭が良いのだが、どちらかといえば勉強秀才に近い。教科書で習ったことを絶対的な真実だと思い込む傾向が強い。

だから同様に頭の良い霞が関のエリート官僚様が作成された報告書を鵜呑みにする。もっと言えば、現場感覚が欠如しているため、同じように下級官僚からの報告書をもとに政策を立案する官僚たちと相性が良い。

私は石破氏がマスコミ相手に懇切丁寧に説明をしている場面を見たことはあるが、有権者の中に入って酒を飲み交わして、支持者の本音を訊き出すような場面を見たことがない。これは同じ自民党の政治家や党員に対しても同様なようで、人々の本音を聞くよりも、良く出来た官僚の作文に頼り勝ち。だから党内支持が極めて少ない。

今回の総裁選も、菅・前首相と財務省に逆らいたくない官僚べったりの政治家(岸田とか小泉坊やね)の支持があってからこその勝利である。どんな政治をするかなんて、もう予想済みらしく、それが為替相場や株式市場に反映している。

ただ、この党内に本当の支持者を持たぬ石破氏は、いずれ自民党内の支持者でさえも裏切ると思う。でも本人は裏切るなんて感情はない。あるのは自分の正しい考えについてこれない人たちを切り捨てただけといった情のない割り切りだろう。

一時期はタカ派とみられたことに耐えきれず、シナやコリアに融和的な姿勢を見せてハト派を装い、それを日本のマスコミ様に賛美された快感に染まっているのだとも思う。でも、この人の本質は独裁者です。自分を断固として正しいと思い込める孤独な独裁者。

最悪の予想は、日米安保を破棄して、独自の平和国家を目指そうとすることです。まぁその前に選挙で大敗しての退陣になりそうですけどね。それが嫌ならば、今からでも遅くない。市井の人々の生活の中をその目で見て、その声を聞いて己の正しさに疑問をもつことです。

多分、プライドが高すぎて無理だと思いますけどね。

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林道の事故

2024-09-27 09:16:27 | 社会・政治・一般

静岡県深南部の山々を登った人は案外と少ないと思う。

通称南アルプスと云われる赤石山脈を南下すると最終的には太平洋に出るのだが、静岡県側の山々は標高が低く、また藪も濃いためあまり人気がある山域ではない。

ところが私の母校のWV部は、この地味な山域の藪山を好んで登っていた。標高が低いわりに難易度が高い山が多いため、二年生を次期リーダーに育成するための合宿に適切であったからである。おかげで私はこの山域で散々な目に遭っている。

上級生のいじわるな監視のもとリーダーを務めるわけだが、緊張するせいかまともに判断ができない。連日連夜ほぼ徹夜に近い反省会もあり、肉体よりも頭が疲れ切ってミスを連発してしまう。初冬の山は水が少なく、一人最低4リットルは持つ。リーダーともなれば、更に上積みされるので、背負う重さは40キロを軽く超える。

上級生になってからは、監視する側に回ったのだが、多分私は山の中ではあまり厳しく出来なかった。その分、大学構内での講習や会議で厳しくしたつもりだが、危険性の高い山の中で必要以上に下級生を追い込むやり方は、あまり好きになれない。

実はこの静岡県深南部の山々は、たとえ麓といえども救急車が入ってこれない場所が幾つかある。なにせ単に山深いだけでなく、林道が未整備の場合が少なくないからだ。そのため半官半民で運営されている僻地患者輸送車なるものが40年前には配置してあった。ちらっと見ただけだが、四輪駆動の軽自動車だったと思う。どうも国の定める緊急救急車両の要件を満たさないため、臨時的に設けられた車両らしい。

そのことを久々に思い出したのが、この夏の椹島ロッジ周辺の林道崩壊事故であった。椹島ロッジは南アルプス南部の山々へのベースキャンプ的役割を持つ山小屋なのだが、久々にTV映像で見たらえらく瀟洒な山小屋に変貌していたので驚いた。私が現役で登っていた頃は、もっとオンボロというか、如何にも山小屋風の風格があったと記憶している。

かつては林業の盛んな地であり、林道もかなり整備されていたが南アルプスは、日本最大の山岳地帯であるだけに山深く、不便な山域である。林業が廃れた現在では、国も県もそうそう林道整備の予算はかけられないのだろうと思う。

結局、椹島ロッジに避難していた人々で、緊急性の高い傷病者などはヘリコプターで下山させた様子。元気な登山者ならば、一山峠を越せば無事な林道を使って下山できると思う。でも、あの地域はあまりお勧めできない。

なにせ、沢沿いの道はけっこうな数のヒルが出没する。ズボンや靴下のほんのわずかな隙間から入り込んできて、血を吸う厄介者である。おまけに夏から秋の時期は日本オオスズメバチが狂暴化する。私の後輩も襲われたことがあるが、あれは逃げるしかない。しかも刺されれば痛いし、アナフィラキシーショックの可能性もある恐怖の襲撃者だ。

なまじ登山者が少ない山域ゆえに、けっこう危険性が高いのが特徴だ。

なんだか不快な情報ばかり書いているが、実はけっこう好きな山域でもある。温暖な静岡の気候のせいで積雪は少なく、冬の時期でも安心して登れる。稜線まで上がれば、一面黄色のススキが枯れた光景が目を奪う。夕焼けの時刻ともなれば、黄色から赤色に変り、やがて夜の闇に包まれる。空気の綺麗な冬ならば、遠く駿河湾を渡る船の灯が見える。

心穏やかに過ごすには、絶好の山域であった。もう山に登れない身体となったが、あの美しい光景は今も私の脳裏に刻まれております。

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プロレスってさ 豊登

2024-09-26 09:22:12 | スポーツ

カッポン、カッポンと音が聞こえる。

怪力レスラーとして知られていた豊登がリング上で行うパフォーマンスである。両腕を胸の前で交差させるだけなのだが、異様に太い腕と、分厚い胸板が生じさせる常人では真似できぬパフォーマンスであった。

角界出身で、プロレス入りしてからは力道山のタッグパートナーとして名高かったのが豊登であった。温厚な性格で後輩虐めなどとも無縁で、多くのレスラーから慕われた。ただしどうしようもない悪癖があった。ほぼ不治の病といって良いほどのギャンブル狂いであった。

とにかく手に届くところに金があればひっつかんで賭場、競馬場、競輪場、パチンコ屋などに通った。どうも角界に居た頃からのギャンブル狂いであり、プロレス入りしてからは、更に狂人といって良いほどにギャンブル狂いが加速した。

ギャンブル以外では、むしろ温厚な善人であっただけに周囲から散々ギャンブルを止めるように言われていたが、結局止められなかった。このギャンブル狂いの度合いがあまりに酷かったが故に、いくつものプロレス団体を追放されている。

放浪癖があり、失踪は日常茶飯事であるためまともな家庭をもつこともなく、ヤクザの親分の用心棒などもしていたとの噂もある。お寺の一角に住まい、庭掃除などをしていたとの噂もあった。

私は彼が国際プロレスのリングに上がっていた頃、一回だけ試合を生で見たことがある。中盤の試合であったが、試合が荒れそうになるとリングに出てきて場をまとめるような試合ぶりが印象に残っている。もうベテランといって良い年齢であったが、技が切れるでもなく、またかつての怪腕ぶりも鳴りを潜めてしまったが、彼が登場すると若手の選手たちがお行儀よくなる雰囲気があった。

ギャンブル狂いを別とすれば、威張り散らすこともない温和な先輩レスラーとして敬意を払われていた印象がある。実際、リング上でも通路でも穏やかな笑顔が記憶に残る不思議な人だったと思います。怖さは感じなかったが、他人から敬意を払われる珍しいプロレスラーでした。

21世紀になる少し前に亡くなったそうですが、ギャンブルのために借金しまくり、返せなかったダメ人間であるにも関わらず、あまり悪口を聞いたことがない稀有な人でした。ギャンブルさえなければ、もっと成功していたでしょうね。まぁ豊登本人は「そりゃ無理だよう」と苦笑していたと思いますがね。

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旭川市 いじめ再調査委員会発表

2024-09-25 08:37:33 | 社会・政治・一般
まだ終わっちゃいない、終わらしてはいけない。
 
旭川市の虐め死事件で、ようやく再調査委員会が7件のいじめを認定した。もう過去のことだと忘れたい方もいるだろう。それだけ陰惨な事件であった。
 
だが、勘違いしてはいけない。これは終わりではなく、始まりでなければならない。そもそも子供を死に追いやるような残酷な所業を「いじめ」なんて軽い言葉で報じるべきではない。
 
では何故に「いじめ」などと評して印象を軽くしようとするかといえば、一つには子供を守るという名目で、問題が教職員の人事考課に悪影響を及ぼさないようにすることを第一に考える役人独特の減点考課システムがある。
 
かつての同僚や若い教職員の未来を考えて、極力問題を大きくしないための方便が「いじめ」という用語である。あくまで学校内での子供同士のトラブルに過ぎないとして、外部の一般常識で判断されることを避けようとしてきたのが日本の教育界である。
 
学校を管理する校長や教頭も所詮は、教職員組織の歯車に過ぎず、教育委員会に至っては「教職員保護委員会」に過ぎない。本来ならば対立する立場の教職員組合でさえ、組合員の雇用確保が第一であり、いじめ問題の隠蔽に協力していた共犯者に過ぎない。
 
いじめなどという軽い言葉で誤魔化すべきではない。あれは児童による児童虐待行為であり、犯罪行為とされるべきものだ。
 
こんな時、必ずしゃしゃり出てくるのが、加害者の人権を擁護したがる司法関係者だ。いじめを看過した教職員の未来を憂い、まだ判断力が幼い子供たちの未来を憂えて、いじめの加害者を擁護し、隠蔽し、自身の善人ぶりをアピールしたがる方々である。
 
では、被害者であり、死に追いやられた子供の人権はどうなる。死んだ後にさえ侮辱される境遇におかれる悲劇をどう考えるのか。
 
そして敢えて書こう。いじめで子供を死に追いやった虐めっ子たちは、上手く立ち回れば「いじめによる死」という犯罪行為すら免れられると学習し、成長して大人になっても平然と犯罪行為を犯す。
 
女子高生コンクリート殺人事件の加害者たちのその後を調べれば実感できるはず。加害者の親が共産党の関係者だったせいか、新聞TVは積極的に報じたがらないが、加害者は大人になっても犯罪行為を繰り返している。未成年を理由に甘い処分で誤魔化したツケは、無辜の民を傷つける。
 
大津や山形など表沙汰になったいじめによる死亡事件では、被害者の親族は未だに苦しんでいる。
 
実は知能の高い哺乳類で社会性の強いチンパンジーやイルカは、いじめをすることで知られている。おそらく人間も如何に法改正しても、いじめは決してなくならないと思う。だが減らすことは出来るはず。人を死に追いやるような輩へ甘い処分をしても、決して改善されない事実を認める勇気はあるのか。
 
これまで加害者の人権を盾にいじめ事件の隠蔽などに関与してきた人権派のお方々は、よくよく考えて欲しいものだ。
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次の自民党総裁

2024-09-24 11:36:19 | 社会・政治・一般

今回の記事は本当は書きたくない。だって不愉快だから。

岸田の政権放り出しを受けて次期自民党総裁を決める選挙が近々行われる。マスコミなどの報道では小泉進次郎が優勢らしい。ところが余りの頭の悪さに支援者が離れていくとも報道されている。

替わってトップに躍り出たのが、党内人望皆無の石破である。よほどタカ派のイメージを払拭したいのか、マスコミ様に対して丁寧な語り口で、シナやコリアに堂々媚びるハト派を演じている。

あくまで私見だが、この人自分が正しいことを言っているのだから、それに従うのが正義だと思い込もうとしている無自覚独裁者の気質が強い気がする。だから党内で孤立している。

本来自民党総裁は党内の支持を十分に得ることが必要不可欠である。しかし石破はあまりに人望がない。それゆえ長老議員たちが支持を要件にコントロールしようと目論んでいるのだろう。当初、そのターゲットは見た目麗しい小泉坊やだったのだが、あまりに馬鹿過ぎた。つまり次善の策である。

だが支持を集めることが出来そうな総裁候補がもう一人いる。それが高市議員である。しかし、敵が多い。その敵の第一は霞が関の官僚であり、その旗振り役が財務省である。何故なら自民党総裁候補のうち唯一、財務省の財政再建という名の増税に反対しているからだ。第二は高市議員の反シナ、反コリア姿勢を許せずにいるマスコミ様である。

だからこそ党内でも案外と支持する議員、自民党員が多い。かつては安倍晋三という後見人がいたが、今の岸田政権とその後継を狙う議員たちは、反安倍感情からも高市を推すことが出来ない。だから時期自民党総裁は石破の可能性が高い。

だが、石破は独裁気質が強く、必ず自民党の長老たちに反旗を翻すだろう。だから決して大きな政治は出来ない。次の政権も官僚の引いた路線をノロノロと進むのが精一杯だと私は思います。

野党?あれ、必要ですかね。まぁマスコミ様の代弁者としての存在価値程度はあると思います。その程度の存在なので、政権交代なんざ夢の又夢でしょう。それはそれで当然ですが、やはり日本にはまともな野党は育たないのですかね。

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